全日本選手権フォーミュラ・ニッポンは3日、三重県の鈴鹿サーキットでノックアウト方式の公式予選を行い、第1レースは松田次生(インパル)が、第2レースはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(同)がポールポジションを獲得した。
午後になっても鈴鹿は相変わらず肌寒い。路面温度16度というコンディションで13時30分、ノックアウト方式の公式予選が始まった。今回はQ1の順位で明日の第1レースのスターティンググリッドが、総合順位で第2レースのスターティンググリッドが決定する。
■Q1
まずはノックアウト予選Q1が20分間。ユーズドタイヤを履いて各車コースイン。中盤までのタイムは塚越広大(ダンディライアン)が1分39秒828でトップに付ける。2位も伊沢拓也(同)でダンディライアン/ホンダ勢がリードでQ1は推移する。
Q1終了6分あまりで各車ニュータイヤを投入してコースイン。ウォームアップに2周を費やして3周目からアタックラップに突入。ここでもダンディライアン勢が好調。伊沢が1分39秒244でトップに立つと、2位には塚越が1分39秒336で付ける。しかし、彼ら2台を上回り一気にトップに浮上したのが地元三重県出身の松田次生(インパル)。1分39秒231をたたき出し、明日第1レースのポールポジションを決めた。
伊沢は2位、塚越は3位。4位にジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)、5位にアンドレ・ロッテラー(トムス)、6位に小暮卓史(ナカジマ)と続いた。
Q1でノックアウトされたのは国本雄資(セルモ・インギング)、安田裕信(コンドー)、金石年弘(リアル)、嵯峨宏紀(ルボーセ)、折目遼(KCMG)の5台となった。
松田は2008年7月の鈴鹿以来4年ぶりのポールポジションでマシンがFN09に替わってからは初。ポイントリーダーの中嶋一貴(トムス)は13位でぎりぎりQ1を通過したもののダブルチェッカーで3グリッド降格のペナルティを受け、明日の第1レースは16位グリッドからスタートする。
■Q2
Q1から10分間のインターバルでQ2は7分間。開始まもなくして各車コースイン。2周のウォームアップを行い3周目からアタックに入る。
ここでも塚越が好調。まずは1分39秒018でトップに立つも、これを上回ってきたのはやはり松田で1分38秒873。38秒台に入るコースレコードでQ2でもトップに立った。
2位は塚越、3位にオリベイラ、4位に小暮、6位にロイック・デュバル(キグナス・スノコ)、7位に伊沢、8位にロッテラーが入りQ3へと駒を進めた。
ここQ2でノックアウトされたのは中嶋一貴、平手晃平(セルモ・インギング)、佐藤琢磨(無限)、中嶋大祐(ナカジマ)、大嶋和也(ルマン)の5台となった。
■Q3
Q2から10分のインターバルでこのQ3も7分間。Q2の上位8台で争われる。
3周目からのアタックラップでまずは小暮が38秒台に入る1分38秒934を出しトップに出る。しかしこのタイムを上回ってきたのがオリベイラで1分38秒700。
伊沢、松田、塚越、山本も39秒台を刻むも誰もオリベイラのタイムに届かず。オリベイラが僅差でQ3を制し、明日の第2レースをポールポジションからスタートすることとなった。
2位には塚越、3位が松田、4位に山本、5位に小暮、6位に伊沢、7位にロッテラー、8位にデュバルと続いた。
明日4日は第1レースが10時20分から20周、第2レースが14時30分から28周で争われる。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum