第6戦の舞台は秋の気配が漂うスポーツランドSUGO。
混戦のシリーズも残り2戦。チャンピオン争いの行方も気になるが、今回の注目は何といってもスポット参戦の#15佐藤琢磨(チーム無限)。F1、インディで表彰台を獲得した佐藤琢磨がどんなレースを見せるのか。昨日のフリー走行では、初体験のコースながら見事なアタックを見せ4位と気を吐いている。
土曜日のフリー走行は、午前9時から1時間、薄日の差す曇り空の下で行われた。
前半30分が経過した時点では、ポイントリーダーの#2中嶋一貴(ペトロナス・チーム・トムス)が1分08秒023でトップ。#40伊沢拓也(ドコモ・チーム・ダンディライアン)、#8デュバル(チーム・キグナス・スノコ)、#7大嶋和也(チーム・ルマン)が続くが、なんと08秒台に15人がひしめくという大混戦。各チームともセッティングが高いレベルで仕上がっていることを窺わせた。
後半に入ってまもなく、39分を経過したところで、アタックに入っていた#2中嶋がSPコーナーでリアからクラッシュ。赤旗により走行中断となってしまった。中嶋のマシンはリアウィングを破損。リアセクションにもダメージを負い、チームは予選まで修復に追われることになってしまった。
再開後、残り9分で各ドライバーは果敢にアタック。 #16山本尚貴(チーム無限)が07秒台に突入したのを皮切りに、#31中嶋大祐、(ナカジマレーシング)、#32小暮卓史(ナカジマレーシング)、#41塚越広大((ドコモ・チーム・ダンディライアン)、#40伊沢が次々にタイムを更新。目まぐるしくトップが入れ替わったが、#40伊沢が僅差ながらこのセッションを制した。
注目の#15佐藤は、再開後のアタック中、SPコーナーでコースアウトしてリアウィングを軽くヒット。ダメージは少なかったものの、タイム更新はならず14番手で走行を終えた。
公式予選は、午後1時40分からノックアウト方式で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Motorsports Forum