Formula Nippon

FN:第2戦もてぎ公式予選 スペシャルステージで伊沢拓也選手が3番グリッドを獲得 (HONDA)

  • 2012年5月12日(土)・予選  会場:ツインリンクもてぎ(4.801km) 天候:晴れ  気温:19℃(14:40時点)  路面温度:32℃(14:40時点)  コースコンディション:ドライ 観客:6500人(主催者発表)

 5月12日(土)、栃木県芳賀郡茂木町のツインリンクもてぎにおいて、2012年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第2戦の公式予選が開催されました。

fn120512001L.jpg  ここのところ東日本を中心にやや不安定な天候が続いていましたが、この日は風がやや肌寒く感じられるものの、栃木県地方はすっきりと晴れ渡って青空に覆われました。

 4月14日に鈴鹿サーキットで行われたフォーミュラ・ニッポン開幕戦の予選では、#40 伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と、#41 塚越広大選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が予選でフロントローを独占し、2012年シーズンに向けて大幅な改良を受けた新エンジン「HR12E」が優れたパフォーマンスを発揮しました。第2戦のもてぎラウンドでも大きな期待がかかっています。

 今回の公式予選はスペシャルステージ方式で行われました。この方式は、全員が出走する1回目の予選結果の逆順でドライバーが一人ずつアタックを行い、このタイムに応じてスターティンググリッドを決めるというものです。

 正午に始まった公式予選の1回目では、#41 塚越選手が1分33秒962で4番手となり、Honda勢の最上位となりました。続いて#40 伊沢選手は1分34秒261で7番手、#31 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)は1分34秒364で10番手、#16 山本尚貴選手(TEAM 無限)は1分34秒379で11番手、#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)は1分34秒413で12番手、#10 金石年弘選手(HP REAL RACING)は1分35秒327で15番手という結果でした。

 スペシャルステージは午後2時25分に開始。相変わらず空はきれいに晴れ上がっていますが、時折風が強く吹き、この影響もあって路面コンディションは刻々と変化していきました。

 6名のHondaドライバーの中では3番手出走の#10 金石選手がトップバッター。しかし、3コーナーの進入でややマシンが不安定な状態に陥ったこともあり、タイムは1分38秒188にとどまりました。続いて6番目に出走した#32 小暮選手は1分34秒157を記録。そして7番手出走の#16 山本選手は1分34秒113を記録して、この時点でのトップに浮上しました。8番目に出走した#31 中嶋選手は1分34秒839となりトップタイム更新とはならなかったものの、11番手出走の#40 伊沢選手が1分33秒816の好タイムを記録して暫定トップに躍り出ました。

 その後、14番目に出走した#41 塚越選手が1分33秒967を記録するなど、後続のドライバーたちは伊沢選手のタイムをなかなか更新できない展開が続き、最終的に伊沢選手は3番グリッドを獲得しました。#41 塚越選手は5番手、#16 山本選手は7番手、#32 小暮選手は10番手、#31 中嶋選手は12番手、#10 金石選手は17番のグリッドから明日の決勝に挑みます。

 今回のスペシャルステージは、トップ10のラップタイムが1秒差以内に収まっていたほか、予選2番手と10番手のタイム差が0.4秒を切る大接戦となりました。このため、決勝レースもエキサイティングな展開になることが期待されています。

 52周で競われる決勝レースは明日、5月13日(日)の午後2時30分にスタートが切られます。

坂井典次(Tenji Sakai)|「HR12E」開発責任者
 「中高速コーナーが多い鈴鹿サーキットで行われた開幕戦でも、Honda勢が低速コーナーをやや苦手としていることは分かっていました。そこで、低速コーナーが主体となる第2戦ツインリンクもてぎ大会を前に、こうした点への対処を実施しましたが、今日は路面コンディションがさまざまに変化したため、事前に行った対処がどの程度、有効だったかを評価するのは難しい状況でした。いずれにせよ、明日の決勝レースでは、戦略を工夫するなどして追い上げを図るつもりなので、6名のHondaドライバーへのご声援をよろしくお願い申し上げます」
伊沢拓也選手(3番手 #40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 「今日はコンディション変化の予想が難しく、どう対応するかで明暗が分かれたような気がします。ニュータイヤで走行したスペシャルステージよりも、使用済みのタイヤを履いた今朝のフリー走行のときのほうが走りやすかったことなど、不可解な現象もありました。開幕戦で念願のポールポジションを獲得できたので、予選3番手という結果には満足できませんが、明日もいいレースができるように精一杯がんばりますので、ご声援をよろしくお願いします」
塚越広大選手(5番手 #41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 「今朝の段階から、あまりマシンの感触がいいとは言えませんでした。スペシャルステージではS字コーナーで少しミスをしてしまいましたが、あれさえなければ予選で2~3番手には入れたと思います。今日はコンディションに合ったセッティングを施すのが難しく、この対応にやや手間取ってしまいました。開幕戦の決勝レースでは安定したペースで走れたので、同じことが再現できれば、決勝レースで追い上げができると思います。それができるよう、明日は全力を尽くします」
Text & Photo: HONDA


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