4連勝の武藤は王座奪取宣言。(Photo:FDO)
『武藤、予選5位から4連勝』 フォーミュラドリームレース03年度シリーズ第5イベント(第8戦)が栃木県ツイン リクもてぎ東コースで開催された。TIサーキットに引き続きもてぎ東コースも、事 前練習のできない年1回の「特別コース」。スケジュールも前回同様、土曜日に2回 のフリー走行、日曜日午前に公式予選、午後に決勝レースという1イベント1レース 形式となっている。 土曜日のもてぎは雨模様となり、フリー走行は2回ともウェット路面の上で行われ た。2回のセッションを通して最速は、シリーズランキング1位の武藤英紀だった。 雨は日曜日早朝に上がり、午前9時45分から20分間にわたって行われた公式予選で は、路面はレコードラインが乾いた状況となった。予選の結果第8戦のポールポジ ションを奪ったのは、岡本章平。以下、安田裕のぶ、高崎保浩、友森雄一、武藤英 紀、平出英敏、坂本祐也までが従来のコースレコードを破る好タイムを記録した。 悪化すると見られた天候は午後2時の決勝レーススタートまでもった。スタートで は追いすがる高崎を押さえ込んで岡本が首位に立った。その後岡本は高崎以降の2 位争いがもつれている英田に首位を確保した。ところが3周目を過ぎる頃、雨が落 ち路面が濡れ始めた。この雨に足をすくわれた岡本がヘアピンでスピンオフしてレー スから脱落。その直後首位争いを始めた高崎と安田は90度コーナーで接触し、安田 が停止、高崎は大きく順位を落とした。 ライバルの自滅に助けられ首位を奪ったのが、予選5位の武藤だった。背後には平 出、坂本、友森、藤井誠暢が続く。藤井は公式予選後の車両交換によりタイム抹消 となりグリッド最後尾からスタートしての追い上げである。 降雨はそれ以降増えはしなかった。武藤は、レース中盤からペースを上げて2位以 降を突き放し独走状態に入った。一方2位集団は4台が一団となって激しい格闘をレー ス終了まで繰り広げた。武藤は危なげなく27周のレースを走りきって優勝。これで 武藤は4連勝、6勝目をあげたことになる。 2位には昨年ももてぎ東コースのレースで表彰台に上がった平出、3位には最終ラッ プに坂本をかわした友森が入賞した。ファステストラップは、接触後レインタイヤ へ切り替える勝負に出たものの結局再度ピットインしてスリックタイヤに戻した高 崎が記録した。 詳しくは公式サイトへ。http://www.f-dream.gr.jp