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2022年7月

SUPER FORMULA

第6戦フリー走行2回目 急速に乾く路面状況のなか、小林可夢偉がトップタイム

 2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦のフリー走行2回目が、7月17日、静岡県の富士スピードウェイでで行われ、昨日の予選でクラッシュを喫してしまった小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF19)がトップタイムをマークした。

 夜半の雨で走行開始直後は路面がかなり濡れていたが、各車が走行を重ねるに従って、急速に乾いていった。

 終盤までトップタイムを守り続けたのは、復調の兆しが見えつつある山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)。チームメイトの大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)も徐々にタイムを上げ好調そうだ。最終的に山本3位、大湯4位で走行を終えた。

 前半の濡れている間はセーブして、後半に一気に順位を上げたのが、野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)。王者の余裕すら感じさせ5位につけた。ここ数戦はポールポジションスタートからの逃げ切り優勝を果たせていないだけに、今回は予選3位からどんなレースを見せるのか注目だ。

 これらの上位陣をかわして、最後の最後にトップを取ったのが可夢偉だった。坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)もこれに続き、この2人が1、2位。

 6位は松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)。仕上がりは悪くなさそうだ。予選9位だがスタートを得意にしているだけに、面白い存在になりそうだ。

 スタートは午後2時30分、41周で争われる。

Text:Shigeru KITAMICHI

SUPER FORMULA

第6戦予選 悪化するコンディションのなか関口が1年ぶりのポールポジション

 2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦の予選が、7月16日、静岡県の富士スピードウェイでで行われ、通常とは異なる方式のなか関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)がポールポジションを奪った。

 悪天候が心配されたが、予選開始時刻には雨脚も弱まった。しかし、天候悪化が予想されるため、予選の方式が通常のノックアウトから、全車一斉のタイム計測方式(30分間)に変更された。

 開始7分、小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF19)がスープラコーナーで単独コースオフから軽くバリアにクラッシュ。足回りを傷めてしまう。これで予選は中断。

 ここまでのトップは、関口1分35秒951。2位の坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)1分36秒858を大きく引き離している。

 中断の間も雨は降り続き、コンディションは回復する様子は見られない。再開後もタイムアップするドライバーはほとんどいなかったが、そんななか、唯一タイムアップを果たしたのが、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)。1分37秒881をマークし9位、次の周には1分37秒228とさらにタイムアップを果たし4位と順位を上げる。

 しかし、阪口以外にタイムアップするドライバーは現れず、残り6分で宮田がトラブルからコースサイドにマシンを止め、これで回収のため2回目の赤旗中断。

 2度目の再開後もコンディションが良くなる気配はなく、逆に雨脚が強くなった。タイムアップの可能性はなくなり、残り1分半を残して危険と判断した運営側が赤旗を提示。これで予選は終了となった。

 結局、阪口を除く殆どのドライバーは予選開始直後の2~3周目のタイムが予選タイムとなった。

 やや運にも左右された感のある予選だったが、フリー走行でも満足に走れないなか、コンディションの悪化を予測して最初にトップタイムを叩き出した関口が、通算6回目、1年ぶりのポールポジションを奪った。

Text:Shigeru KITAMICHI

SUPER FORMULA

第6戦予選はノックアウト方式ではなくタイム計測方式に変更

 悪天候に見舞われている2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦だが、予選は予定どおり午後3時10分から行われるものの、方式はノックアウトではなく、タイム計測による順位決定に変更されることが発表された。

Text:Shigeru KITAMICHI

SUPER FORMULA

第6戦フリー走行1回目 豪雨のため中断 野尻がトップタイム

 2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦のフリー走行1回目が、7月16日、静岡県の富士スピードウェイでで行われたが、途中豪雨うともいえる状態になり走行は中断。そのまま終了となった。トップタイムは野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)が奪った。

 今回の富士戦からシリーズは後半に突入。富士は開幕大会の2レースに続いて3レース目。後半に弾みをつけるためにも重要なレースだ。

 フリー走行が始まる10時15分には雨脚はさほど強くなかったが、徐々に降りが強くなり、開始30分過ぎには豪雨ともいえる状態になった。走行時間が限られているだけに、各チーム走行を続けたいところだが、天候ばかりはどうしようもない。

 ドライバーはピットで待機を続けたが、その後も雨が弱まることはなく、フリー走行はそのまま終了となった。

 セッションタイムは、中断前にマークされた野尻の1分34秒435、以下、阪口晴南(.MU/CERUMO・INGING SF19)1分34秒519、笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)1分34秒575と続いた。

 このフリー走行結果で語ることは難しいが、今回もチーム無限の仕上がりが良いことは間違いなさそうだ。

Text:Shigeru KITAMICHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第3戦もてぎレース9決勝優勝コメント 小山美姫「チームに感謝です」畑亨志「後ろは見ないようにしました」

レース9優勝 小山美姫(TGR-DC F111/3)

 「スタートは3レースの中で一番良かったです。今回はユーズドタイヤでしたので、レース中はミスなく、平均して同じようなタイムを刻むことを意識しました。かなりタイヤも厳しかったですが、グリップのあったときと同じようなタイムで走れるように、ドライビングをアジャストしながら走りました」

 「この週末はクルマが良かったことに尽きます。クルマが仕上がっていないなかで頑張るのはしんどいですが、今回は自分の意のままに走ることができました。でも、自分の勝利というより、みんなの勝利という気持ちが強いです。ドライバーだけでこれだけタイム差はつかないので、チームに感謝です」

 「次の菅生では今回のように上手くいくとは限りませんので、そのときは自分の手で這い上がれるようにしたいと思います」

レース9マスタークラス優勝 畑 亨志(A-NeKT F111/3)

 「スタートは良くなかったですね。ニュータイヤのHIROBON選手は蹴り出しが良くて、すーっと行かれてしまいました」

 「HIROBON選手が突然の失速でいなくなってからは、あまり後ろは見ないようにして走りました。三浦選手がきていましたが、ペースを落とさないように気をつけていました。途中飛び出しそうになったりして、差が詰まったときもありましたが、大きなミスさえしなければ抜かれることはないと思っていました」

 「この週末は改めてスタートが大事だなと思いました。次の菅生はいろいろ起きると思いますが、抜くためのポイントになる最終セクターだけは自信を持っているので大丈夫だと思います」

まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第3戦レース9決勝 小山美姫がまたもパーフェクトウィン、連勝記録を5に伸ばす

スーパーライセンスはオーバーオール小山美姫が、マスタークラスで畑亨志が優勝した

 7月3日、フォーミューラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権第3戦レース9の決勝が、モビリティリゾートもてぎで行われ、ポールポジションスタートの小山美姫(TGR-DC F111/3)が独走優勝。小山はこの週末の3レースすべてをポールtoフィニッシュ+ファステストラップの完全勝利で飾り、連勝記録を5に伸ばした。

 マスタークラスは、3連続クラスPPスタートの畑亨志(A-NeKT F111/3)が3レース目にして優勝を遂げた。

 モビリティリゾートもてぎ上空は、やや雲があるものの午前中から猛暑だ。

16周の決勝がスタートした

 午前9時40分、1周のフォーメイションラップから16周のレースがスタート。

 注目は、ニュータイヤを履く2番グリッドの小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)と、ユーズドタイヤのPP小山のスタート後の先陣争いだったが、昨日の連勝ですっかり自信を深めている小山が、好スタートからこの争いを制して1周目をトップで戻ってくる。

 こうなると2位以下の選手に小山を攻略する術はなく、「安定したタイムで揃えることを意識した」と、1分51秒台前半のタイムを刻みながら逃げる小山と、1分51秒台後半から52秒台前半をマークする後続との差は広がるばかり。

 結局スタートから、小山-小川-片山義章(Team LeMans F111/3)-大木一輝(PONOS Racing)のオーダーは変わることなく、16周のレースはフィニッシュを迎え、終わってみれば昨日のレースと同様に10秒以上のマージンを築いた小山の独壇場だった。

 マスタークラスは、ニュータイヤでスタートしたHIROBON(Rn-sportsF111/3)が、スタートで畑の前に出てレースを進めるが、4周目に失速。レインボーコーナー手前にクルマを停めリタイアとなってしまった。昨日からの電気系と思われるトラブルがまた出てしまったようだ。

 HIROBONの離脱で労せずしてトップに出た畑は、その後は52秒後半のタイムをマークしながら逃げ、後方に迫った三浦勝(F111/3)の追撃をかわして、今季クラス2勝目のチェッカーを受けた。

 これにより、マスタークラスは今回の3レースともにウィナーが異なるという結果になった。

 小山の速さ、強さが際立った週末だったが、次戦(7月23-24日開催)のSUGOは今回のもてぎとはかなりキャラクターが異なるコースだけに、小山が連勝記録を伸ばすことができるのか、注目される。

優勝は小山美姫(TGR-DC F111/3)

決勝2位は小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)

決勝3位は片山義章(Team LeMans F111/3)

マスタークラス優勝は畑亨志(A-NeKT F111/3)

トップでゴールする小山美姫(TGR-DC F111/3)

表彰式

マスタークラスの表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第3戦もてぎレース8決勝優勝コメント 小山美姫「次に繋げるためプッシュしました」三浦勝「やっと普通に走れました」

レース8優勝 小山美姫(TGR-DC F111/3)

 「スタートは蹴り出しは良かったのですが、その後空転してしまって、ヤバいなと思ってミラーを見たら後ろもきていなかったので、展開に助けられたという感じです」

 「後ろを気にすることなく走りましたが、クルマが良い割にまだまだドライバーとして詰められる部分があったので、次に繋げるためにトライができる良い機会と思って、毎周プッシュしました」

 「今回は片山選手がニュータイヤを投入したのでそれに合わせるようにニュータイヤを使いましたが、明日のレースは2番グリッドの小川選手がニュータイヤを残しているので要注意ですね」

レース8マスタークラス優勝 三浦 勝(F111/3)

 「岡山戦からクルマが新しくなったのですが、最高速が全然伸びなくて他に比べて10km以上遅いような状態でした。それはもてぎに来てからも変わらず、理由も分からないままでした。でも、このレース8のスタート直前にECUを変えたら戻りました。やっと普通に走れて良かったなという感じです」

 「あのアクシデントのときは前で競り合っていたので、少し引いて見ていたのですが、案の定あのようなことになって、僕も止まりきれずに少し当たったかもしれませんが、レースを続けられて良かったです」

まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第3戦レース8決勝 小山美姫が2戦連続でポールtoウィン、連勝記録を4に伸ばす

優勝した小山美姫(Super License)

 7月2日、フォーミューラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権第3戦レース8の決勝が、モビリティリゾートもてぎで行われ、ポールポジションスタートの小山美姫(TGR-DC F111/3)がレース7に続いて連勝を飾った。これで小山は前大会からの自身の連勝記録を4とした。

 マスタークラスは、荒れたレースで唯一生き残った三浦勝(F111/3)が今季初のクラスウィン。同時に総合でも3位の座を射止めた。

決勝レースがスタートした

 暑さもかなり和らいだ午後4時25分、フォーメイションラップが始まるが、レース7終盤トラブルでストップしたHIROBON(Rn-sportsF111/3)がまたしてもコース上でストップ。スタートディレイとなり、スタート進行がやり直しとなった。

 このため、レース8は1周減算の15周としてスタート。

 「次はスタートを決めたい」とレース前に言っていたポールスタートの小山は若干ホイールスピンしたものの、確実にトップの座を守り1コーナーをクリア。

 小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)も片山義章(Team LeMans F111/3)をかわして2位に浮上。

 ここまでは面白い展開を予感させたが、この後レースは荒れることになる。

 まず3周目の3コーナーで小川のリアに片山が接触。小川のリアウイングが脱落しかけた状態になり、小川は後にリアウイングを失い大きくペースダウンすることになる。

 その次の周には、V字コーナーで、コースオフで遅れた片山と、マスタークラスのトップを争っていた畑亨志(A-NeKT F111/3)、田中優暉(アスクレイ☆イーグルスポーツ)の3台がもつれる形になり、畑はグラベルにストップ。片山と田中はピットに戻ってレースを終えた。

 このアクシデントで生き残ったのは、手負いの状態となった小川を含め4台のみ。ここからは各車の間隔も開き、縦に長い展開となった。

 終盤の見どころは、トップ小山のファステストラップ更新。すでに2位大木一輝(PONOS Racing)との差は20秒近くあったが、9周目に1分50秒813、10周目50秒794、11周目50秒791、13周目50秒708、14周目50秒656と、楽しんでいるかのように少しずつタイムを削り取っていった。

 終盤11周目にペースの落ちた小川を三浦が抜き、三浦は総合でも3位に浮上。生き残った4台は、小山、大木、三浦、小川の順でフィニッシュを迎えた。

 トップ小山は後方で起きたアクシデントに翻弄されることなく、15周をほぼパーフェクトなラップで走りきり優勝。貫禄すら感じさせる完勝だった。

優勝は小山美姫(TGR-DC F111/3)

決勝2位は大木一輝(PONOS Racing)

決勝3位、マスタークラス優勝は三浦勝(F111/3)

トップでゴールする小山美姫(TGR-DC F111/3)

表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第3戦もてぎレース7決勝優勝コメント 小山美姫「次はスタートを決めたい」田中優暉「今年は安定して走れるように」

レース7優勝 小山美姫(TGR-DC F111/3)

 「スタートがちょっと良くなかったですね。蹴り出しもその後も良くなかったです。でも、片山選手も後ろの動きに釣られていたように感じました。その後はテストからの良いパフォーマンスを示すことができて良かったと思います」

 「セーフティカーは岡山で初めて勝ったときも入っているので、またセーフティカーかぁとは思いましたが、ピンチにもチャンスにもなることがあるので、良い方に考えるようにしました。リスタートは上手くもなかったですが、悪くもなかったという感じです」

 「次のレース8は、今回良くなかったスタートを決めたいと思います」

レース7マスタークラス優勝 田中優暉(アスクレイ☆イーグルスポーツ)

 「1周目の5コーナーでトップに出ました。せっかく築いたリードがセーフティカーでなくなってしまったので、気力が失せました(笑)。でも、その後は上手くいったので、結果的には問題なかったです」

 「リージョナル2年目ですが、去年はやりたい放題、スピンしたり、飛んだりしたので、今年は安定して走れるようにと思っています。今日も上手くできたと思います」

まとめ&Photo: Shigeru KITAMICHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第3戦レース7決勝 小山美姫が初ポールから今季3勝目を飾る

第3戦レース7: トップでゴールする小山美姫(TGR-DC F111/3)

 7月2日、フォーミューラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権第3戦レース7の決勝が、モビリティリゾートもてぎで行われ、小山美姫(TGR-DC F111/3)が初ポールから逃げ切って今季3勝目を飾った。小山は前大会から3連勝。

 マスタークラスは、1周目にトップに立った田中優暉(アスクレイ☆イーグルスポーツ)が最後までトップを守って今季2勝目を飾った。

第3戦レース7: 16周の決勝がスタートした

 関東地方で連日続く猛暑のなかレース7のスタートを迎えた。

 ポールスタートの小山は「やや蹴り出しが悪かった」と言うものの、イン側の片山義章(Team LeMans F111/3)を抑えて1コーナーに飛び込むと、1秒のギャップを築いてコントロールラインに戻ってくる。

 こうなると予選で抜き出た速さを見せた小山を脅かす者はなく、片山との差は3周目2.3秒、5周目3.4秒、7周目3.8秒と開いていく。その片山から7秒後方では小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)と今回がデビューレースとなる大木一輝(PONOS Racing)が3位を争うという展開が続く。

 ところが8周目、ここまで着実にギャップを築いてきた小山にとっては歓迎しない事態に。

 1コーナーで三浦勝(F111/3)がコースオフしグラベルにはまって動けなくなり、セーフティカー(SC)が導入されたのだ。

 しかし、このSCランも2周で解除され、リスタートを無難にこなした小山は、残り7周をミスなく走り、再び2位片山との差を開いて3勝目のチェッカーを受けた。

 リスタート後、激しさを増した3位小川と4位大木の攻防は、一時大木が並びかける場面もあったが、経験に勝る小川が抑えきった。

 マスタークラスは、PPの畑亨志(A-NeKT F111/3)がスタートで遅れ、HIROBON(Rn-sportsF111/3)がトップに立つが、これを5コーナーで田中がかわしてトップに立つと、HIROBONとの差を少しずつ広げてクラスウィンを飾った。

 畑はHIROBONを最後まで攻め続けたが、自身も言っていたように「抜けない」コースで最後まで前に出ることはできず。スタートで犯したミスを取り戻すことはできなかった。

第3戦レース7決勝: 優勝は小山美姫(TGR-DC F111/3)

第3戦レース7決勝: 決勝2位は小山美姫(TGR-DC F111/3)

第3戦レース7決勝: 決勝3位は小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)

第3戦レース7: マスタークラス優勝は田中輝揮(アスクレイ☆イーグルスポーツ)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第3戦もてぎレース7-9公式予選ポールシッターコメント 小山美姫「みんなで取れたポールです」

Race7,8,9総合PP 小山美姫(TGR-DC F111/3)

 「レースウィークの走り始めからクルマが速かったので、ベースが良かったんだと思います。山下(健太)選手にも乗ってもらってクルマをつくってきましたが、いじれる箇所が少ないクルマだけに、(コースに)合わせることの重要性を改めて感じています」

 「ドライバーとしては何も変わっていません(笑)。本当にクルマの良さだと思います。予選2回目もクルマは特にアジャストしていません。ただ、後半のほうがコンディションが良くなりますので、2回目は残り10分になってからコースインしました」

 「初ポールは嬉しいんですけど、クルマが良かったので、自分で取ったというよりはみんなで取ったポールという感じです」

Race7,8,9マスタークラスPP 畑 亨志(A-NeKT F111/3)

 「クルマを乗りこなせていないですね。ブレーキが上手く踏めていない感じです。クルマのポテンシャルは高いのですが、それを引き出せていないです。岡山のときのほうが乗れていたと思います」

 「この(高い)路面温度だとタイヤの扱い、特にクルマを止めるのが凄く難しいです。体力的には問題ないのですが、ブレーキングが難しくて疲れますね」

 「もてぎは抜けませんからスタートで前に出れば問題はないと思います」

まとめ&Photo: Shigeru KITAMICHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第3戦もてぎレース7-9公式予選 際立つ速さを見せた小山美姫が3連続ポールを奪う

 7月2日、フォーミューラリージョナルジャパニーズ選手権第3戦Race7-9の公式予選が、モビリティリゾートもてぎで行われ、小山美姫(TGR-DC F111/3)が他を寄せ付けずに3レースともにポールポジションを獲得した。マスタークラスも畑亨志(A-NeKT F111/3)がすべてクラスPPを奪った。

■公式予選1(Race7, 9予選)

第3戦レース7、レース9ともポールポジションの小山美姫(TGR-DC F111/3)

第3戦レース7予選2位、レース9予選3位の片山義章(Team LeMans F111/3)

第3戦レース7予選3位、レース9予選2位の小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)

第3戦レース7、レース9とも予選4位はこのラウンド初登場の大木一輝(PONOS Racing)

第3戦レース7、レース9ともマスタークラスポールポジションの畑亨志(A-NeKT F111/3)

 午前9時00分から15分間行われた予選1は、ベストタイムがRace7、セカンドベストタイムがRace9の予選結果となる。

 金曜日に行われた専有走行では、小山美姫(TGR-DC F111/3)が2位以下を引き離しており、順当に行けば予選は小山が制するものと見られていたが、予想に違わず小山の速さが際立つ予選となった。

 開始から積極的に攻めたのは#97小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)だったが、小川が1分51秒を切れずに苦慮するのを横目に、小山はあっさりと1分50秒台をマーク。その後も50秒台前半のタイムをきれいに揃え、終了間際にはダメ押しの1分50秒396を叩き出す余裕すら見せた。小山は初ポールポジション。

 2位は終盤タイムアップした#6片山義章(Team LeMans F111/3)、3位には小川が続き、今回初エントリーの大木一輝(PONOS Racing)は4位に甘んじた。

 セカンドベストも小山が奪い、レース7は小山-片山-小川、レース9は小山-小川-片山のグリッド順となった。

 マスタークラスは、田中優暉(アスクレイ☆イーグルスポーツ)と#7畑 亨志(A-NeKT F111/3)の争いとなったが、僅差で畑に軍配が上がった。

■公式予選2(Race8予選)

第3戦レース8ポールポジションの小山美姫(TGR-DC F111/3)

第3戦レース8予選2位の片山義章(Team LeMans F111/3)

第3戦レース8予選3位の小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)

 予選1回目から10分のインターバルで行われた予選2でも、小山の速さばかりが目につくことになった。

 予選2は通常のベストタイムのみが採用されるため、タイヤの摩耗を考えて残り10分を切ってからコースインした小山は、いきなり1回目を上回る1分49秒890をマークすると、次の周には49秒807とベストタイムを更新。あっさりとポールポジションを決めてしまった。

 2位の片山も1回目からタイムを短縮したものの1分50秒548まで詰めるのが精一杯。小山に0.7秒という大差をつけられてしまった。

 熾烈だったマスタークラスのPP争いは、田中がトップタイムを出すと畑が逆転するというパターンを繰り返したが、1000分の6秒という超僅差でまたしても畑が制することになった。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦富士レース3決勝コメント 澤龍之介「ストレス発散できました」HIROBON「3連勝したので次戦以降の出場を悩んでいます」

優勝 澤龍之介(Sutekina Racing)

優勝した澤龍之介(SUTEKINA RACING TEAM)

 「走っていて気持ちが良かったです。レース2はドライセットにレインタイヤを履いたような状態でしたが、本格的に雨用のセットにして、タイヤが発熱する方向に振ったらバッチリでした」

 「決勝前は3連勝ができるか不安で吐きそうなくらい気持ち悪かったのですが、今は全然平気です。ストレスが発散できました(笑)。ぜひ次戦も出場したいです。Sutekinaチームの皆さんよろしくお願いします。」

2位 小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)

決勝2位の小川颯太(Bionic Jack Racing)

 「何事もなく普通に終わることができて良かったです。ただ、タイムを見るとトップと差がありますので、まだまだです。レース2からセッティングを変えましたが、考えていたのと逆の方向にいってしまった感じです。路面の回復に合わせてタイムアップができませんでした」

 「小山選手がずっと後ろにいましたが、気にするとミスってしまうので、意識してミラーを見ないようにしていました」

マスタークラス優勝 HIROBON(Rn-sportsF111/3)

マスタークラスで優勝したHIROBON(Rn-sports)

 「最初に片山選手が追い上げてきたときは勝負しました。でも、その後自分もスピンをしてしまって(笑)。まだまだですね。でも、この週末はいろいろ経験できましたので、今日は雨で良かったと思っています。もちろんドライがいいですけどね」

 「TCRジャパンレースとリージョナルはスケジュールが重なっているのですが、3連勝してしまったので、どうしようかと悩んでいます」

まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Shigeru KITAMICHI
Yoshinori OHNISHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦レース3富士決勝 澤龍之介が開幕戦3レースを完全勝利、MCもHIROBONが3連勝

 4月3日、フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)第1戦レース3の決勝が静岡県・富士スピードウェイで行われ、降り続く雨のなか澤龍之介(Sutekina Racing)がまたしてもポール・トゥ・ウィン。この週末を3ポールポジション、3勝、3ファステストラップと完全勝利で締めくくった。

 マスタークラスも、クラスポールスタートのHIROBON(Rn-sportsF111/3)が3連勝。初参戦とは思えない安定した走りを見せた。

 雨は午後になっても止むことはなく降り続けた。ただ、コンディションは午前に行われたレース2とあまり変わっていないようだ。各チームはレース2での経験を踏まえてマシンをアジャストしてレースに臨んだ。

このレースも天候が回復せずセーフティーカースタートとなった

 レース2と同様にセーフティカー(SC)ランでのスタートとなったが、雨量が多いためSCラン4周の後に実質のスタートが切られた。

セーフティーカーが退きレースがスタートした

 好スタートを決めたポールポジションの3号車・澤は、「SCランで変更したセッティングが当たっているのが分かった」と、1周目から猛プッシュ。2位の97号車・小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)より2秒も速いラップタイムで周回を重ねる。

片山義章とHIROBONの争い

 後方では6番手スタートの6号車・片山義章(Team LeMans F111/3)が、順位を上げようと急ぐ中でGRスープラコーナーでスピン。逆に8位まで順位を落としてしまい、マスタードライバーを抜いて4位まで順位を回復するのに、4周を費やすことになってしまった。

優勝亜は澤龍之介(Sutekina Racing)

 トップ澤は、2位小川との差を6周目4.9秒、8周目7.6秒、10周目には11.8秒と、毎周ごとにファステストタイムを更新しながら快走を続け、「ぶっちぎる」の言葉どおりのレースを見せる。

決勝2位は小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)

決勝3位は小山美姫(F111/3)

 スタートから僅差で競り合ったのが2位小川と3位の8号車・小山美姫(F111/3)。その差は終始2秒以内と、小山は小川がミスをすれば即座に逆転可能な位置でレースを続けたが、「後ろは見ないようにした」という小川は、レース1,2の汚名返上と、最後まで小山を従えて走りきった。

 30分が経過したため、レースは13周でチェッカーとなったが、澤は最後まで手を抜くことなく走り、最終的に20秒という大差をつけて完勝。ようやく自分の目指すレースができたと笑顔でマシンを降りた。

マスタークラス優勝はHIROBON(Rn-sports F111/3)

 マスタークラスも、時折コースを外れるなど危ない場面はあったものの、HIROBONがクラス2位の14号車・田中優暉(アスクレイ☆イーグルスポーツ)に50秒近い大差をつけて3連勝。最後尾スタートの4号車・今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が最後は田中の背後まで迫り3位に入った。

表彰式

マスタークラスの表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦富士レース2決勝コメント 澤龍之介「追い上げられて攻めました」HIROBON「コースに留まるので精一杯でした」

優勝 澤龍之介(Sutekina Racing)

優勝した澤龍之介(SUTEKINA RACING TEAM)

 「タイヤがなかなか発熱せずに(セーフィティカー解除後の)1コーナーで飛び出してしまいました。その後は慎重に走りました。連勝でき、ファステストラップも獲れましたしたので良かったです」

 「(ファステストをマークした周は)後方から追い上げられているのをエンジニアさんからの無線で知って、これはマズいと思って、攻められるところは攻めました」

2位 小山美姫(F111/3)

2位の小山美姫(Super License)

 「終盤13コーナーでスピンして止まった車がありましたが、ダンロップコーナーから黄旗が振られていて、先が見えないので、コースを塞いでいるのかと思って減速しすぎました。それで追いつかれてしまいました」

 「もっと攻めたかったのですが、思ったよりコントロールするのが難しくて攻めきれなかったですね。午後はもう少し攻めたいと思います」

マスタークラス優勝 HIROBON(Rn-sportsF111/3)

マスタークラス優勝のHIROBON(Rn-sports)

 「雨のレースはたぶん初めてです。一応、雨用のセッティングにして臨みましたが、前も見えなくて全然踏めなかったです。コースに留めるので精一杯でした。スピンしかけたり、危ない場面も何回もありました」

 「(午後のレースは開幕3連勝がかかっていますが?)その期待は重いです(笑)。午後も雨と思いますが、もう少し何とかしたいと思います」

まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Shigeru KITAMICHI
Yoshinori OHNISHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦富士レース2決勝 澤龍之介が雨中のレースを制し連勝を飾る

優勝した澤龍之介(SUTEKINA RACING TEAM)

 4月3日、フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)第1戦レース2の決勝が静岡県・富士スピードウェイで行われ、雨のなか澤龍之介(Sutekina Racing)がポール・トゥ・ウィン。昨日のRace1に続き連勝を飾った。

 マスタークラスも、クラスポールスタートのHIROBON(Rn-sportsF111/3)が安定した速さを見せ2連勝。

 夜半から雨となり、決勝スタート時刻(午前9時50分)が近づいても雨が降り続き、コースは完全にウェット。

レースは荒天のためセーフティーカースタートとなった

 レースは安全性を考慮しセーフティカースタートとなった。その2周目、3番グリッドの97号車・小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)がヘアピンでスピン。再スタート後、元のポジションまで戻ったが、これは後にペナルティの裁定が下ることになる。

 3周のセーフティカーランの後、スタートするが、その1コーナーでトップの3号車・澤が飛び出してしまう。幸いそのままトップの位置でコース復帰。マスタークラスの14号車・田中優暉(アスクレイ☆イーグルスポーツ)もコカコーラコーナーでコースオフするなど、その後もドライバーは冷えたタイヤで不安定なマシンをコース上に留めるのに四苦八苦することになる。

 大きな順位変動はなく、8周を終えるが、ここでトップの澤を3秒差まで追い上げていた小川に無情のドライブスルーペナルティの指示が出て小川は後退。澤と同等のペースで走っていただけに、SCランでのスピンは大きな代償を払うことになってしまった。

 9周を終えた順位は、澤、4秒遅れて8号車・小山美姫(F111/3)、さらに3秒遅れて6号車・片山義章(Team LeMans F111/3)とトップ3はほぼ等間隔でレースを進める。4位にはマスタークラストップの11号車・HIROBON(Rn-sportsF111/3)、小川、そして最後尾スタートから追い上げてきた4号車・今田信宏(JMS RACING with B-MAX)、34号車・三浦勝(F111/3)、14号車・田中優暉(アスクレイ☆イーグルスポーツ)、45号車・辻子依旦(PONOS Racing)と続く。

 ここから2位小山が、トップの澤を上回るペースで追い上げ、その差を10周目3.5秒、11周目2.9秒と詰め始める。これを無線で知った澤はペースアップ。このレースのファステストラップとなる1分59秒968を叩き出して突き放す余裕を見せた。

 SCランで始まった雨のレースは、14周目に入ったところで時間制限の30分を経過したため、14周終了時でチェッカー。澤が昨日のレース1に続いて連勝を飾った。

 マスタークラスは、「雨のレースはほとんど経験がない」と言いながらも、スタートから安定した走りを見せたHIROBONが、こちらも2連勝。

 Race3の決勝が午後1時35分から15周(または30分)で行われる。

セーフティーカーが退きスタートが切られた

優勝は澤龍之介(Sutekina Racing)

決勝2位は小山美姫(F111/3)

決勝3位は片山義章(Team LeMans F111/3)

マスタークラス優勝は

表彰式

マスタークラスの表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦富士レース1決勝優勝者コメント 澤龍之介「幸先の良いスタートが切れました」HIROBON「気分は最高です」

優勝 澤龍之介(Sutekina Racing)

優勝した澤龍之介(SUTEKINA RACING TEAM)

 「新品タイヤでやや不安はありましたが、逃げ切れて良かったです。最後はタイヤがたれたのか少しペースは落ちましたが、ラップタイムも安定して走ることができたと思います」

 「ただ、思ったようにペースは上げられなかったです。決勝に向けて少しセッティング変更をした影響もあったのかもしれません。その点では納得のいくレースとは言えません」

 「でも、幸先の良いスタートが切れましたので、明日も続けて勝ちたいと思います」

マスタークラス優勝 HIROBON(Rn-sportsF111/3)

マスタークラスで優勝したHIROBON(Rn-sports)

 「決勝のペースはあまり良くなかったのですが(初優勝の)気分は最高です。スタートは得意なので前に出ることができましたが、後ろからのプレッシャーが半端なくて(笑)、気にしてミラーを見ていたら抜かれました」

 「序盤(田中選手に)前に出られて、これはマズいと思ったのですが(スピンしてくれて)助かりました。その後はミスしないように走りました」

まとめ & Photo: Shigeru KITAMICHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦富士レース1決勝 澤龍之介が開幕戦を独走で制す

15周の決勝がスタートした

 4月2日、フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)第1戦レース1の決勝が静岡県・富士スピードウェイで行われ、澤龍之介(Sutekina Racing)がポールポジションから独走で優勝を飾った。

 マスタークラスは、好スタートのHIROBON(Rn-sportsF111/3)と田中優暉(アスクレイ☆イーグルスポーツ)が競り合ったが、田中の自滅でHIROBONが初参戦、初優勝を飾った。

 気温は低いが快晴の下でスタートを迎えた。予選でクラッシュしてしまった4号車・今田信宏(JMS RACING with B-MAX)は、急きょマシンをファクトリーから運んで車両を交換したためピットからのスタート。

 ポールシッター3号車・澤が抜群のスタートを見せたのに対し、予選2位の97号車・小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)はエンジンストール。大きく出遅れてしまった。この間隙を縫って前に出たのが、マスタークラスPPの11号車・HIROBON。いきなり2位にジャンプアップしたが、「後ろからのプレッシャーが凄かった」と1周を終えてコントロールラインに戻ってきたときには若手4台の後方5位に下がってしまった。

 澤を追うのは8号車・小山美姫(F111/3)だが、両者の差は周回を重ねるたびにジワジワと開いていき、折り返しの8周を過ぎた頃には5秒にまで開いた。しかし、予選の差から考えると小山の健闘が光った。

 トップ2のさらに5秒後方では6号車・片山義章(Team LeMans F111/3)と小川が序盤から常に1秒差以内で競り合い続ける。時折小川が仕掛けるものの、巧者片山に抑え込まれ前に出ることは最後まで叶わなかった。

 徐々にペースを上げたトップ澤は、9周目にこのレースのファステストタイムとなる1分38秒093を記録するなど、38秒台の安定したペースで走り、2位小山との差を僅かずつ開いてチェッカーを受けた。

 マスタークラスは、先行したHIROBONを14号車・田中が追い、2周目に前に出ると5周目まではクラストップを死守。しかし、田中は6周目のダンロップコーナーで痛恨のスピン。20秒近くをロスしてしまい3位に後退。ここからはHIROBONの独走となった。

 ピットスタートの4号車・今田は序盤こそ慣れないクルマで様子を見ていたが、5周目あたりからはクラストップと遜色ないペースで走り、最終的に3位の34号車・三浦勝(F111/3)の8秒後方まで追い上げてフィニッシュ。明日に繋がる走りを見せた。

明日3日は、第2戦の決勝が午前9時50分から。第3戦の決勝が午後1時35分から、それぞれ15周で行われる。

片山義章と小川颯太の3位争い

優勝は澤龍之介(Sutekina Racing)

決勝2位は小山美姫(F111/3)

決勝3位は片山義章(Team LeMans F111/3)

優勝した澤龍之介(SUTEKINA RACING TEAM)

表彰式

マスタークラスの表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦富士レース1,2,3予選ポールシッターコメント 澤龍之介「決勝はぶっちぎります」HIROBON「総合で表彰台を目指します」

第1,2,3戦総合PP 澤龍之介(Sutekina Racing)

第1, 2, 3戦ともポールポジションの澤龍之介(SUTEKINA RACING TEAM)

 「昨日の練習から調子は良かったのですが、トラブルもあってあまり走れませんでした。不安を抱えての予選でしたが、3戦ともポールが獲れて嬉しいです」

 「予選1回目は気温が低かったのとカート走行の後でオイルが出たりしていて、グリップしなかったですね。2回目は気温も上がって改善されました」

 「アベレージタイムも良いので、決勝は誰も前に出すことなくぶっちぎりで勝ちたいと思います。今年は全戦出場できるかはまだ分かりませんが、出るレースはすべて勝って結果を残します」

第1,2,3戦マスタークラスPP HIROBON(Rn-sportsF111/3)

第1, 2, 3戦ともマスタークラスポールポジションのHIROBON(Rn-sports)

 「自分としてはまだまだ全然だめですね。温度差に対応するタイヤの熱の入れ方も分からないし、マシンのターボラグも掴みきれていません。理想には程遠い感じです」

 「3戦すべてでクラスポールは嬉しいですが、本当にまだまだです。決勝では若手に食い込みオーバーオールの表彰台目指して頑張ります」

まとめ & Photo: Shigeru KITAMICHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第1戦富士レース1,2,3公式予選 澤龍之介が他を寄せ付けずトリプルポールを獲得

 4月2日、フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)第1,2,3戦の予選が静岡県・富士スピードウェイで行われ、澤龍之介がトリプルポールポジションを獲得した。マスタークラスも初参戦のHIROBONが3戦ともにクラスポールを獲得した。

 開幕大会となる今回だが、エントリーは9台。若手4台、マスター5台という内訳だ。マシンは20台近くデリバリーされているはずなので、やや寂しい開幕だ。

 それでも昨年スポット参戦し2勝を挙げた澤龍之介(Sutekina Racing)、同じくスポット参戦で1勝を挙げた小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)というステップアップを狙う若手に加え、F3などの経験も豊富で昨年スポット参戦ながら開幕3連勝を飾った片山義章(Team LeMans F111/3)、そしてWシリーズから凱旋参戦の小山美姫(F111/3)という多彩な顔ぶれが揃った。

 マスタークラスは、今年はSFライツ、FRJ、FIA-F4とフォーミュラ3カテゴリーに参戦する今田信宏(JMS RACING with B-MAX)をはじめ、田中優暉(アスクレイ☆イーグルスポーツ)、三浦勝(F111/3)の継続参戦組に加え、昨年スポット参戦した辻子依旦(PONOS Racing)、FIA-F4やTCRシリーズで実績のあるHIROBON(Rn-sportsF111/3)というメンバーだ。

第1戦予選

 4月を迎えたが、やや肌寒い天候となった富士スピードウェイ。午前9時25分から始まった第1戦の予選では、各車ゆっくりとタイヤを温めながら周回を重ね、予選時間の15分をフルに使ってのアタックとなった。

 ここで常にタイミングモニターのトップに居続けたのが、澤、食い下がる小川を上回るタイムをマークし続け、最終的に1分38秒001までタイムアップ。小川に0.5秒弱の大差をつけて開幕戦のポールポジションを獲得。3位は小川から0.5秒遅れた小山と続いた。

 ただ、気温の低さとカート走行の後だったことが災いしたようで、タイムとしては昨日の専有走行で澤がマークした1分36秒525には遠く及ばなかった。

 マスタークラスは、本命とも言える今田のタイムが思うように伸びず、初参戦のHIROBONが1分39秒432と、総合でも4位に食い込む健闘を見せクラスポール。最後に逆転ポールを狙った今田は最終セクションでコースオフ、クラッシュしてしまい、不本意なクラス3位に沈んだ。クラス2位は田中。

第2戦予選

 続いて行われた第2戦の予選も澤の速さが際立った。コンディションの良くなったなかで、開始8分すぎには1分37秒台に乗せると、その後も少しずつタイムを削り、最後のアタックで1分36秒861までタイムアップ。2位の小山にに約0.6秒差をつけ、連続ポールを決めた。

 その小山と小川の2番グリッドを巡る争いは超僅差の戦いとなった。終盤、小川が1分37秒773をマークすると小山が37秒750と100分の2秒上回り逆転。次の周で小川が1分37秒579を出すと小山が37秒505と再逆転。競り勝った小山が2番グリッドを手にした。

 マスタークラスは、今田が出走できず。HIROBONが「まだマシンを掴みきれない」と言いながらも安定した速さを見せ第1戦に続きクラスポールを獲得した。

第3戦予選

 第1戦予選のセカンドラップでグリッドが決まる第3戦も澤が3戦すべてでポールポジションからのスタートすることになった。マスタークラスも初参戦のHIROBONがトリプルクラスポールを決めた。

第1戦の決勝は、本日14時05分から15周で行われる。

第1, 2, 3戦ともポールポジションの澤龍之介(Sutekina Racing)

第1戦予選2位、第2戦3位、第3戦2位の小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)

第1戦予選3位、第3戦2位、第3戦3位の小山美姫(F111/3)

第1, 2, 3戦ともマスタークラスポールポジションのHIROBON(Rn-sports F111/3)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

富士合同テスト2日目セッション3 最後の最後で太田格之進が逆転、トップを奪う

スーパーフォーミュラ・ライツ富士合同テスト

セッション3(3月24日14時20分~16時30分)

 午前中より若干暖かくなった富士スピードウェイ。SFL合同テスト最後のセッションが始まった。各チーム、ニュータイヤを残しており、このセッション終盤のアタックが楽しみだ。

 開始10分で早くも上位陣は1分33秒台に入っている。小高33秒802、菅波33秒821、野中33秒905、平木(玲)33秒933、平良34秒027、佐々木34秒032と続く。

 30分経過。ここまでの順位は、木村33秒681-小高33秒802-菅波33秒811-野中33秒905-平木(玲)33秒906-佐々木33秒913-平良-古谷-川合-太田-平木(湧)。

 36分経過。佐々木が1分33秒585でトップタイム更新。

 45分経過したあたりから、上位陣は続々とタイムアップ。菅波33秒410、野中33秒277とトップタイムを塗り替える

 50分経過。4号車は佐々木から今田にドライバー交代。

 60分経過。ここまでの順位は、野中33秒277-木村33秒311-菅波33秒410-古谷33秒471-佐々木33秒506-小高33秒521-平木(玲)33秒590-平良33秒689-太田-川合-平木(湧)-今田-植田。

 30号車・DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)はトラブルのため、このセッションは走行していない。

 67分経過。菅波が1分33秒150でトップタイム更新。

 84分経過。小高が1分33秒224で2位に浮上。

 90分経過。ここまでの順位は、菅波33秒150-小高33秒224-野中33秒277-木村33秒294-平木(玲)33秒416-古谷33秒471-佐々木33秒506-太田33秒598-平良33秒678-平木(湧)33秒860-川合34秒255-今田35秒466-植田35秒843。なんと1分33秒台に10台がひしめいている。

 残り30分を切って、ほぼ全車がピットイン。各チーム、動きが慌ただしくなってきた。

 残り24分。平木(玲)が1分33秒282と自己タイムを更新して4位に。

 残り14分。太田が1分33秒262で3位に。

 残り10分。再度ほぼ全車がピットイン。最後のアタックに向けニュータイヤを投入して続々とピットアウト。ゆっくりとタイヤを温めながらアタックに備える。

 残り5分を切ってからアタックが始まる。

 木村1分33秒154で2位に上がると、即座に平木(玲)が33秒切りの32秒972をマークしてトップに。小高は33秒073と届かず。これで決まりかと思ったところで、太田が32秒950を叩き出して逆転。最後に木村も連続アタックを試みたが33秒038と届かず。

 太田が最後の最後にトップを奪って、テストを締めくくった。

Text: Shigeru KITAMICHI

SUPER FORMULA LIGHTS

富士合同テスト2日目セッション2 菅波冬悟がトップタイム、上位陣は超僅差

スーパーフォーミュラ・ライツ富士合同テスト

セッション2(3月24日10時00分~12時00分)

 1日目に続き、今日も快晴の富士スピードウェイ。SFライツ合同テスト2日目が始まった。

 開始早々、37号車・小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM'S 320)が早くも33秒台に乗せてきた(1分33秒845)。35号車・野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)も33秒866で続く。ただ、多くの車はユーズドタイヤで走行しており、まだ足慣らしといったところ。

 30号車はDRAGONではなく、昨年のチャンピオン名取鉄平がドライブしている。今回30号車には2人の他に、SFドライバーの松下信治、関口雄飛もエントリーしているが搭乗はなさそうだ。4号車も今田信宏ではなく佐々木大樹がドライブ。

 30分経過。小高1分33秒802、50号車・菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)33秒842、野中33秒866、、1号車・木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)34秒183、30号車・名取鉄平DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)34秒307、昨日トップタイムの63平木玲次(HELM MOTORSPORTS 320)34秒328と続いている。

 40分経過。木村が1分33秒693をマークしトップタイム更新。

 52分経過。菅波1分33秒611、平木(玲)33秒595、小高33秒200と相次いでトップタイムを更新。ニュータイヤの投入が始まったようだ。平木は次の周にも33秒471までタイムアップするが小高のタイムには届かず。

 60分経過。走行折返し時点での順位は、小高-平木(玲)-菅波-木村-野中-名取-佐々木-62号車・平木湧也(HELM MOTORSPORTS 320)-36号車・古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)-2号車・太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)-10号車・川合孝汰(Rn-sports 320)-11号車・植田正幸(Rn-sports 320)。

 85分経過。ここまで下位に沈んでいた古谷が1分33秒489で3位に浮上。川合も33秒825とタイムアップして7位に食い込んできた。

 87分経過。38号車・平良響(Kuo モビリティ中京 TOM'S 320)がようやくコースイン。走行を開始した。何かトラブルだったのだろうか?

 90分経過。順位に大きな変動はない。小高-平木(玲)-古谷-菅波-木村-名取-川合-佐々木-平木(湧)-太田-平良-植田の順。

 100分経過。菅波1分33秒421、野中33秒412、木村33秒473と自己タイムを更新。小高の33秒200には届かないが、上位陣は33秒台前半のタイムで競り合っている。

 残り15分を切って、平木(玲)が1分33秒375、33秒272と自己タイムを更新するが、小高には僅かに届かず。順位は2位のまま。

 残り3分。菅波が1分33秒042とついに小高のタイムを上回りトップに躍り出た。木村も33秒273まで詰めたところで走行終了。

 セッション順位は、菅波33秒042-小高33秒200-平木(玲)33秒272-木村33秒273-野中33秒412-古谷33秒489-名取-平木(湧)-平良-佐々木-川合-太田-植田。上位陣は非常に僅差だ。

 太田が下位に沈んでいるのが気になるところ。マスタークラスのDRAGON、今田はこのセッション走行せず。コーチ役の名取、佐々木が最後までドライブした。

 午後のセッションは14時20分から16時30分まで行われる。

Text: Shigeru KITAMICHI

SUPER FORMULA

富士合同テスト2日目セッション4 サッシャ・フェネストラズが唯一の1分20秒台をマークしてテストを締めくくる

セッション4(3月23日14時45分~17時15分)

 開幕前の合同テスト、最後のセッションが始まった。気温はあまり上がらず、10度前後だ。

 開始から20分が経過し、4号車・サッシャ・フェネストラズ(REALISE Corporation KONDO SF19)が1分21秒668でトップタイム。すでに午前のトップタイムを上回っている。

 30分経過。サッシャ、37号車・宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM’S SF19)、15号車・笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)、5号車・牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)、19号車・関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)と上位陣は21秒台に入っている。

 40分すぎから、平川21秒487→宮田21秒485→山下21秒441→アレジ21秒418と僅差ながら、トップタイムが相次いで更新された

 60分経過したところで、ロングランテストを行っていた53号車・佐藤蓮(Red Bull TEAM GOH G01 SF19)がコース上でストップ。赤旗中断となる。

 ここまでの順位は、アレジ、山下、宮田、平川、牧野、サッシャ、関口、坪井、笹原、野尻がトップ10。ここまでが21秒台をマークしている。

 走行が再開してまもなく、80分が経過したところでサッシャが1分21秒335をマーク。

 90分経過して、トップ4は、サッシャ、アレジ、山下、宮田と、コンドウレーシングとトムスが交互に並んでいる。ここまで下位に甘んじていた50号車・松下信治(BYOBUGAURA B-MAX SF19)も21秒台に乗せてきている。

 93分経過。7号車・小林可夢偉(Kid's com KCMG Cayman SF19)がコカ・コーラコーナーでスピン、ストップ。走行が中断となった。

 6分間の中断の後、走行再開。

 120分経過。順位は、サッシャ、宮田、アレジ、山下、平川、牧野、笹原、関口、坪井、野尻・・・と、上位陣に若干の変動はあるが、大きな変化はない。

 残り30分を切ってニュータイヤを投入するチームが増えてきた。そろそろアタックが始まりそうだ。

 残り19分。松下が1分21秒576と自己タイム更新。現在8位。

 残り15分。坪井が1分21秒147でトップタイム更新。

 残り2分で、サッシャが1分20秒953と唯一の20秒台でトップ奪還。宮田21秒250、野尻20秒365と自己タイム更新するが届かず。

 最後は国本がダンロップコーナーでスピン、ストップして赤旗が出て走行終了となったが、なんとトップから1秒以内に17台がひしめく結果となった。開幕戦も混戦必至だ。

Text: Shigeru KITAMICHI

SUPER FORMULA LIGHTS

富士合同テスト1日目セッション1 平木玲次がトップタイムを叩き出す

スーパーフォーミュラ・ライツ富士合同テスト

セッション1(3月23日12時50分~14時40分)

 快晴となった富士スピードウェイ。スーパーフォーミュラのテストに続いて、SFライツの合同テスト1日目が始まった。

 出走は若手10台。マスター3台の13台。鈴鹿の合同テストのメンバーに小高一斗が加わった。今年のエントリーはこのメンバーで確定と思われる。

 30分経過。2号車・太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)1分34秒455、63号車・平木玲次(HELM MOTORSPORTS 320)34秒526、これに続くのがマスターの今田車に乗る4号車・佐々木大樹(JMS RACING with B-MAX)だ。コーチ役としてのドライブだが、レギュラードライバーに伍して好タイムを出している。

 折返しの55分経過。各車少しずつではあるがタイムアップ。佐々木が1分34秒168でトップに立っている。これに、38号車・平良響(Kuo モビリティ中京 TOM'S 320)34秒341、35号車・野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)34秒392が続く。以下も34秒台位が9台と上位はタイムが拮抗している。

 4号車はコーチ役の佐々木から今田信宏にドライバーチェンジ。

 70分過ぎに、38号車・平良1分33秒734、63号車・平木玲次(HELM MOTORSPORTS 320)33秒887と1分33秒台に乗せてきた。

 90分経過。平良、平木(玲)に続いて、太田が34秒059で3位に浮上してきた。マスタークラスの今田は1分35秒782をマークし、30号車・DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)を抜きマスターのトップに躍り出た。

 残り15分を切ってそろそろアタックが始まりそうだ。

 まずは37号車・小高が1分33秒465でトップタイムを塗り替えた。これを皮切りに各車がアタックを開始。

 続々とタイムが塗り替えられるなか、このセッションをトップタイムで終えたのは平木(玲)1分33秒009。太田33秒145、野中33秒251を抑えて、ダークホース的な平木がその存在をアピールした。

Text: Shigeru KITAMICHI

SUPER FORMULA

富士合同テスト2日目セッション3 関口雄飛、平川亮のインパル勢が好調

セッション3(3月23日9時50分~11時50分)

 昨日とは打って変わり快晴となった富士スピードウェイ。今日は天候が崩れる心配はなさそうだ。

 開始早々、各車相次いでコースイン。昨日の遅れを取り戻すように積極的に周回を重ねる。

 10分経過。ここまでのトップ3は、1号車・野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)1分23秒086、20号車・平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)1分23秒310、15号車・笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)1分23秒324。

 6~7周走行して各車一旦ピットイン。ここまでは恐らくユーズドタイヤでの走行と思われ、タイム的にはまだまだといった感じだ。(コースレコード:1分19秒972)

 30分経過。19号車・関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)1分22秒261、1号車・野尻1分22秒639、39号車・阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)1分22秒667、以下、6号車・大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)、5号車・牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)、38号車・坪井 翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)と続く。

 60分経過。決勝セッティングでのロングランテストをしているチームが多い模様だ。ここまでの順位は、関口は変わらず。4号車・サッシャ・フェネストラズ(REALISE Corporation KONDO SF19)1分22秒426、野尻1分22秒498、3号車・山下健太(REALISE Corporation KONDO SF19)1分22秒666と、コンドウレーシングの2台がタイムアップしている。タイムは僅差で1分22秒台に11台がひしめいている。

 84分経過。5号車・牧野が1分22秒223のトップタイムを記録。徐々にタイムアップするマシンが増えてきた。

 90分経過。ここまでの順位は、牧野、関口、坪井、サッシャ、野尻、佐藤、平川、山下、阪口、山本・・・。

 94分経過。平川が21秒台に乗せるトップタイム、1分21秒884をマーク。サッシャ22秒051、佐藤22秒153とタイムアップしてこれに続く。

 110分経過。残り10分を切ってそろそろニュータイヤによるタイムアタックが始まりそうだ。

 最後のアタックを終え、関口が1分21秒815でトップタイム。佐藤も同タイムでこれに続き、平川、牧野、阪口までが21秒台、以下、サッシャ、坪井、笹原、野尻、アレジと続き、ここまでがトップ10。

 セッション3を見る限り、インパル、セルモが好調、これに無限チームが続くといったところか。

 午後のセッション4は、14時45分から17時15分のスケジュールで行われる。

Text: Shigeru KITAMICHI

SUPER FORMULA

SF全12チームの応援フラッグが完成、お披露目される

 スーパーフォーミュラの合同テストが行われている富士スピードウェイにおいて、今シーズン全戦で販売されるチーム応援チケットに付いてくるフラッグが披露された。

 フラッグは全12チームがそれぞれのチームカラーを生かしてデザインされたもの。このフラッグは、チーム応援席チケット(第1,2戦富士、第3戦鈴鹿は各チーム100枚限定)の購入者に、イベント広場のチームブースで渡される。

 すでに完売してしまったチームもあるようだが、多くのチームはまだ購入可能だ。購入は下記サイトへ

▼第1,2戦富士大会(4月8~9日開催)
https://www.fsw.tv/motorsports/ticket/03/2022-sf-rd12-ticket.html

▼第3戦鈴鹿大会(4月23~24日開催)
https://www.suzukacircuit.jp/2and4/ticket/fansheet/

Text & Photo: Shigeru KITAMICHI

SUPER FORMULA

SFライブ中継メンバー発表、レイザーラモンHG,RGも加わる

 スーパーフォーミュラの合同テストが行われている富士スピードウェイで、日本レースプロモーションが(JRP)が、今シーズンのライブ中継キャストについて発表した。

 注目は、英語放送専属のメンバーを揃え、世界に向けて発信をすることと、ピットリポーターにお笑いコンビのレイザーラモンHG,RGを加え、新たなファン層の取り込みに傾注しているところだ。

 英語放送は、F1実況などでもお馴染みのサッシャ氏に、解説としてトップフォーミュラチャンピオン経験もあるJ.P.オリベイラ氏が加わる。

 日本語放送の解説は、脇阪寿一氏と開発ドライバーも務める塚越広大氏。脇坂氏にはレイザーラモンとの掛け合いも期待されているようだ。

 SF NEXT50(ネクスト・ゴー)として新たな試みを次々に仕掛けているJRP。国内では近年、GTレース人気に比べ、押され気味のフォーミュラレースだが、復権に向けてその取り組みに期待したい。

詳細はスーパーフォーミュラ公式サイトへ https://superformula.net/sf2/headline/34862 

Text: Shigeru KITAMICHI

SUPER FORMULA

富士合同テスト1日目セッション2は悪天候で中止に

 午後14時40分から予定されていたスーパーフォーミュラ富士合同テストのセッション2は、雪が降り続いているため、中止となった。

 明日2日目は天候の回復が予想されており、予定ではセッション3が9時50分~11時50分、セッション4が14時45分~17時15分に行われる。

Text: Shigeru KITAMICHI

SUPER FORMULA

富士合同テスト1日目セッション1 悪コンディションのなか大湯都史樹が積極的な走行を見せる

セッション1(3月22日10時10分~11時40分)

 開幕戦まで20日を切り、開幕前最後の合同テストが第1,2戦の舞台となる富士スピードウェイで行われている。

 テスト初日の天候は生憎の雨。強い雨ではないがコースは完全ウェットだ。午後には雪との予報も出ているが、気温はさほど低くはない。

 走行開始から8分経過したところで、14号車・大嶋和也(docomo business ROOKIE SF19)がコカ・コーラコーナー立ち上がりで濡れた路面に足をすくわれコースオフ。リアをヒットしてウィングを曲げてしまった。これで走行は一時中断。6分間の中断の後、走行再開。

 30分経過。様子見のチームが多く、ここまで走行したのは7台のみ。各車コース状況を確認するだけで2分を超えるタイムに留まっているなか、65号車・大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)が断トツの1分43秒293を叩き出している。

 60分経過。ここまでタイムを記録しているのは10台。大湯1分43秒293、20号車・平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)1分52秒008、1号車・野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)1分54秒491、以下、64号車・山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)1分56秒489、38号車・坪井 翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)、15号車・笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)、14号車・大嶋和也(docomo business ROOKIE SF19)、50号車・松下信治(BYOBUGAURA B-MAX SF19)、55号車・三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)、18号車・国本雄資(Kid's com KCMG Elyse SF19)と続く。

 70分経過。徐々に雨の量が多くなってきた。タイムアップは望めそうにないが、ここまで走行を控えていた5号車・牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)、4号車・サッシャ・フェネストラズ(REALISE Corporation KONDO SF19)が走行し、牧野1分59秒243、サッシャ1分59秒473をマークし、5、6番手に浮上。

 80分経過。セッション終了間際になって、雪混じりの雨になって量も多くなってきた。野尻、坪井、笹原は走行しているが、殆どのマシンはピットで待機。

 セッション終了。天候に恵まれず積極的に走るチームは殆どなかった。タイム記録された周が10周以上だったのは、大湯(19周)、野尻(13周)、坪井(11周)の3人のみ。

Text: Shigeru KITAMICHI

SUPER FORMULA LIGHTS

鈴鹿合同テスト2日目セッション3 太田が最後に逆転トップでテストを締めくくる

スーパーフォーミュラ・ライツ鈴鹿合同テスト

セッション3(3月9日14時00分~16時00分)

 午前同様、上空は雲に覆われて気温も上昇していないなか、午後の走行がスタート。

 20分経過して今田がコース上でストップした模様。走行が一時中断したものの、すぐに再開。

 30分経過。まだ各車ユーズドタイヤで走行を続けているようで、タイムは野中の1分51秒546がトップ。太田、平良、古谷、菅波、木村と続く。

 古谷、川合、菅波が若干のタイムアップを果たし、上位に順位変動はあったが、まだそれを気にする段階ではないようだ。古谷は昨日はクラッシュ、今日も午前中はトラブルで満足に走れていないため、黙々と周回を重ねている。

 60分経過。順位は、野中1分51秒546、川合、太田、菅波、平良、古谷、木村、平木(玲)、平木(湧)、植田、今田、DRAGON。木村、今田、DRAGONはトラブルのようでピットから出てきていない。

 63分経過。古谷が1分50秒919でトップに出た。50秒台は午前のセッションと比較しても悪くないタイムだ。

 72分経過。菅波が1分50秒979で2位に、さらに次の周に50秒801まで詰めてトップに浮上。

 90分経過。大きな順位変動はなく、菅波1分50秒801、古谷50秒919、野中51秒485、川合、太田、平良、木村、平木(玲)、平木(湧)、植田、今田、DRAGON。木村は走行を再開。今田、DRAGONはコースに出たもののすぐにピットに戻ってきた。

 99分経過。古谷が1分50秒711で再逆転。トップに立った。

 104分経過(残り16分)。野中が1分50秒618でトップ。

 残り15分を切って、各車ピットに入る。ニュータイヤを投入しての最後のアタックが見られそうだ。

 110分経過。平良が1分50秒394を叩き出した。もちろんトップタイムだ。

 118分経過。太田が1分50秒290で逆転。トップに出た。

 120分経過。菅波が最後に1分50秒408→50秒335とタイムアップするがトップには届かず。

 最終順位。太田1分50秒290、菅波50秒335、平良50秒394、野中50秒618、古谷50秒711、川合、平木(玲)、木村、平木(湧)、今田、植田、DRAGON。

Text: Shigeru KITAMICHI

SUPER FORMULA LIGHTS

鈴鹿合同テスト2日目セッション2 熾烈なトップ争いを太田が制す

スーパーフォーミュラ・ライツ鈴鹿合同テスト

セッション2(3月9日9時00分~11時00分)

 朝の鈴鹿上空は雲に覆われているが、雨の心配はなさそうだ。昨日の好天と比較するとやや気温は低めだ。

 走行開始から積極さを見せたのは、昨日と同じく、野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)と太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)。一方、木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)、菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)のB-Max勢はスタート練習をしてから走行に入った。

 30分経過。野中1分51秒607、太田51秒898、菅波52秒004、平良響(Kuo モビリティ中京 TOM'S 320)52秒256、木村52秒274、、タイムを見る限りこの上位5台が6位の川合孝汰(Rn-sports 320)53秒380以下ををやや引き離している。

 マスタークラスは、DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)が昨日に引き続き好調だ。若手に遜色ない1分53秒814をマークしている。

 46分経過。野中が1分51秒252とトップタイムを更新。すると、これを見て奮い立ったかのように、木村が次の周から51秒543→51秒001→50秒989と立て続けにタイムアップし、このテストで初のトップに立った。

 60分経過。順位は、木村1分50秒989、野中51秒252、平良51秒270、太田、菅波、川合、平木(玲)、古谷、平木(湧)、DRAGON、植田、今田。

 マスタークラスのDRAGONが1分53秒040をマークし、7位と若手の間に割って入る。

 64分経過。ニュータイヤの投入が始まったようで、太田が1分50秒971でトップに立つが、即座に菅波が50秒692で逆転。初めてトップを奪った。ルーキーによる熾烈な争いが繰り広げられている。

 90分経過。順位は、菅波1分50秒692、太田50秒971、木村50秒989、野中、平良、平木(玲)、川合、平木(湧)、DRAGON、古谷、植田、今田。

 97分経過。平良が1分50秒785で2位に浮上すると、その直後に太田が菅波のタイムを0.4秒上回る1分50秒264を叩き出しトップに躍り出る。

 セッション終了間際のアタックで野中が順位を上げ、セッション終了。菅波もタイムアプしたが逆転はならなかった。川合も1つ順位を上げ6位。

 セッション2の最終順位は、太田50秒264、野中50秒478、菅波50秒636、平良、木村、川合、平木(玲)、平木(湧)、DRAGON、今田、古谷、植田。

 古谷は他車が40周前後走っている中、僅か9周しか走っておらず、トラブルのようだ。

 午後のセッション3は、14時から16時までのスケジュールで行われる。

Text: Shigeru KITAMICHI

SUPER FORMULA

合同テスト2日目セッション4 宮田莉朋がトップを死守し鈴鹿テストを締めくくる

第1回合同公式テスト4回目: トップタイムは宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)

スーパーフォーミュラ鈴鹿合同テスト

セッション3(3月8日14時35分~16時35分)

 午後になってもサーキットには日差しがあり穏やかな天候だ。いよいよ今回のテストにおける最後のセッションが始まった。

 このセッションを終えると、鈴鹿での走行は実戦(4月22-23日開催の第3戦)までないだけに、各チームは走行開始から続々とコースに入っていく。

 15分が経過したところで、遅れてコースインした松下信治(BYOBUGAURA B-MAX SF19)がヘアピンでスピン。エンジンを止めてしまい走行中断。松下は牽引されエンジンを掛けて自走でピットに戻ってくる。ダメージはないようだ。

 30分経過。大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)が1分37秒314でトップタイム。山下健太(REALISE Corporation KONDO SF19)、小林可夢偉(Kid's com KCMG Cayman SF19)が続くが、ロングランテストをしているチームが多く、ベストタイムを比較する意味はあまりなさそうだ。

 54分経過。午前のセッションで軽いクラッシュを演じ十分な走行ができていないサッシャ・フェネストラズ(REALISE Corporation KONDO SF19)が1分37秒576とこの時点で2位のタイムをマーク。

 60分経過。各車とも決勝を想定したロングランテストを行っている。3~5周走ってはピットインを繰り返しているチームが多い。

 82分経過。可夢偉が1分37秒170をマークしてトップに立つ。燃料が減ってきたことでタイムも少しずつ上ってきているようだ。

 104分経過。宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM’S SF19)が1分36秒681でトップタイムを塗り替える。残り時間も少なくなってきており、そろそろアタックモードに入り始めたチームもあるようだ。

 110分経過。残り時間が10分を切ってたところで、殆どのマシンがピットで待機状態に入った。いよいよ今回の合同テスをを締めくくるアタックが始まる。

 阪口、国本、宮田、可夢偉、アレジ、平川、サッシャ、山下らが続々と自己ベストを更新したが、トップ宮田が1分36秒466までタイムを縮め、山下(36秒713)、大湯(36秒799)らを退けた。

第1回合同公式テスト4回目: 2位は山下健太(KONDO RACING)

第1回合同公式テスト4回目: 3位は大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)

第1回合同公式テスト4回目: 4位は平川亮(carenex TEAM IMPUL)

第1回合同公式テスト4回目: 5位はジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)

第1回合同公式テスト4回目: 6位は山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA LIGHTS

合同テスト1日目セッション1 ルーキー野中誠太が終始速さを見せる

公式合同テスト1回目: トップタイムは野中誠太(TOM\'S)

スーパーフォーミュラ・ライツ鈴鹿合同テスト

セッション1(3月8日12時15分~14時20分)

 昼過ぎから始まったSFライツの合同テストは、暖かな日差しのなかでスタートを迎えた。今シーズン参戦するドライバーもここで顔を揃えることになる。

 注目は、チャンピオンを争うであろう名門トムス、近年トムスと互角の勝負を繰り広げているB-Maxレーシング、そして戸田レーシングの3チームのマシンに乗るドライバーだろう。

 トヨタ勢のトムスは、2年目の平良響、昨年のFIA-F4チャンピオンの野中誠太、FRJチャンピオンの古谷悠河、そして今回は欠場のようだが、小高一斗の4台体制と盤石の布陣だ。

 一方、ホンダ勢は今シーズンから育成プログラムであるHFDP(ホンダフォーミュラドリームプロジェクト)カラーのマシンを2台走らせる。1台は従来からホンダの育成プログラムを担っていた戸田レーシングの2号車。このマシンには昨年FIA-F4で活躍した太田格之進が乗る。

 もう1台のHFDPカラーはチャンピオンナンバー1を背負い、今年からホンダの育成プログラムを担うことになったB-Maxレーシングからのエントリー。このマシンは同じFIA-F4の上位ランカー、木村偉織がドライブする。

 そしてB-Maxレーシングからはもう1台、チームのエースナンバー50のマシンを菅波冬悟がドライブする。菅波はスーパーGT(300クラス)で優勝経験もあり、昨年のGR86/BRZレース(プロクラス)では並み居る強豪を抑えてチャンピオンを獲得した有望株だ。

 テスト開始から速さを見せたのは野中。早々に1分52秒071を叩き出す。これに続いたのは菅波(53秒047)、太田(53秒147)、木村(53秒708)、川合(54秒038)……。

 31分経過したところで、古谷がS字でコースアウトからクラッシュ。損傷は大きくはないが以降の走行を断念せざるを得なくなってしまった。

 1時間を経過すると、各車揃ってタイムを短縮してくるが、やはり野中の速さが際立っており、1分51秒629まで削り取り、2位太田(52秒742)に1秒以上の差をつけた。

 参戦2年目となる平良も大きくタイムを縮め52秒838→52秒059と自己ベストを更新し2位に浮上した。これで上位陣は、野中、平良、太田、菅波、木村、川合、平木の順となった。

 マスタークラスはお馴染みの3名が参加。DRAGON(54秒266)、今田信宏(55秒009)、植田正幸(56秒475)と年齢を感じさせない走りを見せている。

 終盤になると野中は更にタイムを縮め1分51秒043をマーク。2位平良との差を1秒に開いた。

 残り20分となったところで、菅波が自己ベストを更新し(52秒676)、更に攻めた次の周にスプーンコーナーでコースオフ。グラベルにはまってしまい走行中断。マシンにダメージはないようだ。

 残り8分で走行が再開すると、各車待っていたようにコースイン。次々に最後のアタックを行う。

 最後のアタックで平良、太田、木村、そしてマスタークラスの3人がタイムアップを果たした結果、最終順位は、野中、太田、平良、木村、菅波、川合、平木、今田、DRAGON、古谷、植田となった。

公式合同テスト1回目: 2位は太田格之進(TODA RACING)

公式合同テスト1回目: 3位は平良響(TOM\'S)

公式合同テスト1回目: 4位は木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

公式合同テスト1回目: 5位は菅波冬悟(B-MAX RACING TEAM)

公式合同テスト1回目: 6位は川合孝汰(ルーニースポーツ)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

SF:合同テスト2日目セッション3 トップは最後のアタック合戦を制した坪井翔

スーパーフォーミュラ 鈴鹿合同テスト

セッション3(3月8日9時00分~11時05分)

 空は晴れ渡って風もなく、穏やかな天候だ。ただ、朝一番のセッションは路面も冷えているので各チーム慎重にコースイン。

 セッション開始から各車積極的に周回を重ね、タイヤ交換の練習なども交えながら、テストを進める。

 開始30分の順位は、大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)1分37秒082を筆頭に、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)、大湯都史樹 TCS NAKAJIMA RACING)、坪井 翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)、松下信治(BYOBUGAURA B-MAX SF19)、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)と37秒台前半のタイムで続く。

 ここまでは、昨日から好タイムをマークしているナカジマレーシング、ダンディライアンレーシングが好調を維持している。B-Maxレーシングの松下も上位に食い込んできている。

 60分経過。タイヤ使用セット数も6セットに限られているため、各チーム、ユーズドタイヤを使うなどして、ピットインを繰り返しながらセッティングを試行しているようだ。このため、ベストタイムの更新はほとんどなく、唯一上位で変動があったのは宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM’S SF19)が8位から6位に上がったことのみ。

 68分経過。ここまで20位とやや精彩を欠いている感のあったサッシャ・フェネストラズ(REALISE Corporation KONDO SF19)がS字でコースアウト。大きなクラッシュではないが、クラッシュパッドを飛ばし、その修復とマシン回収のため走行は一時中断。

 80分経過。走行再開。走行時間は5分延長され11時05分までとなった。

 86分経過。大津が1分36秒627とトップタイムを更新。山本も36秒753でこれに続く。

 94分経過。19関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)が1分36秒952で3位に浮上。

 103分経過。山本が1分36秒342でトップに躍り出る。速い山本が帰ってきた感じだ。

 106分経過。宮田1分37秒141で4位に。ここまでの順位は、山本、大津、関口、宮田、大湯、坪井、松下、牧野、野尻、福住……。

110分経過。野尻36秒604で2位へ。残り15分を切って各車続々とピットインをしているので、そろそろアタックが見られそうだ。

 セッションの終了間際に怒涛のアタックがあり、この結果、トップ3は、坪井(1分35秒769)、大湯(35秒938)、関口(36秒04 6)。

 以下、大津、山本、平川、山下、福住、アレジ、野尻、国本、佐藤、宮田、大島、三宅、可夢偉、松下、牧野、笹原、阪口、サッシャと続いた。

 午後のセッションは、SFライツのテストを挟んで、14時30分から行われる。

Text: Shigeru KITAMICHI

SUPER FORMULA

SF:合同テスト1日目セッション2 トップタイムは鈴鹿マイスターの山本尚貴

第1回合同テスト2回目: トップタイムは山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)

スーパーフォーミュラ 鈴鹿合同テスト

セッション2(3月7日15時00分~17時10分)

 午後になっても風は冷たくあまり温度は上がっていないようだ。各チームはセッション開始から決勝を想定して周回を重ねる。

 開始早々に、ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM’S SF19)1分37秒204、松下信治(BYOBUGAURA B-MAX SF19)1分37秒309、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)1分37秒354と、午前のアタックで上位に食い込めなかった3人が少しマシンをアジャストして確認のためのアタックをしたようだ。

 その後、各チームはロングランテストに入り、ピットインを繰り返しながら1分38秒から41秒あたりで走行を続ける。

 45分過ぎに、笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)が1分37秒121でトップに、1時間経過したところで、宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM’S SF19)1分36秒176をマーク。トップタイムを大幅更新した。

 66分経過。大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)が1分37秒263で4位に上がり、ここまでの順位は、宮田、笹原、アレジ、大津、松下、山本と続く。ただ、各車がロングランテストを進めるなかで、ベストタイムを比較することはあまり意味がないかもしれない。

 76分経過。ヘアピンで可夢偉がスピンストップし動けず。駆動系のトラブルのようだ。回収のため走行中断。これにより走行時間が10分延長された。

 90分経過。走行再開。各車続々とコースイン。最後のアタックに向けてマシンチェックを行う。

 残り18分、野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)1分36秒579で2位。残り7分、国本36秒986で3位。各車はここから続々とピットアウトしてアタックに入る。

 平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)がシケインでコースオフ。クラッシュパッドに軽くヒットしている模様だ。

 最終的な順位は、山本(1分36秒090)、坪井(36秒121)、宮田(36秒167)、大湯(36秒239)、大津(36秒316)、アレジ(36秒511)と続き、テストとはいえ昨年は不調に喘いだ山本が得意とする鈴鹿で久々のトップタイムをマークした。

第1回合同テスト2回目: 2位は坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)

第1回合同テスト2回目: 3位は宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)

第1回合同テスト2回目: 4位は大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)

第1回合同テスト2回目: 5位は大津弘樹(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

第1回合同テスト2回目: 6位はジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

SUPER FORMULA

SF:合同テスト1日目セッション1 トップタイムは坪井翔、最後に野尻のタイムを上回る

第1回公式テスト1回目:トップタイムは坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)

 3月7日、8日の2日間、全日本スーパーフォーミュラ選手権の合同テストが鈴鹿サーキットで行われている。走行時間は両日とも2時間ずつ2セッション。開幕前の貴重なテストとなる。

セッション1(3月7日10時15分~12時20分)

 気温が低かったため路面状況が回復するまで待機するチームが多いなか、TEAM GOHの2台、53号車・佐藤蓮(Red Bull TEAM GOH G01 SF19)と55号車・三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)は、セッション開始と同時にコースイン。3号車・山下健太(REALISE Corporation KONDO SF19)、7号車・小林可夢偉(Kid's com KCMG Cayman SF19)、64号車・山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)らが続く。

 セッション開始15分を過ぎたあたりから各車が続々とコースイン。30分経過時点での順位は、19号車・関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)1分35秒819、37号車・宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM’S SF19)1分36秒219、38号車・坪井 翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)1分36秒604と、トヨタエンジン搭載車が上位につける。昨日の鈴鹿ファン感謝デーのアタックとは明らかに異なる雰囲気だ。

 1時間経過。トップ2は変わらず。3位に20号車・平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)が1分36秒327で上がり、インパル勢2台は好調そうだ。4位以下は、38号車・坪井、6号車・大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)、5号車・牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)、12号車・福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF19)と続き、ホンダエンジン勢ではダンディライアン勢が安定した速さを見せている。

 1時間15分を経過したところで、55号車・三宅がコースオフ。車両回収のために走行中断。これにより走行時間が5分延長された。

 1時間22分経過、15号車笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)が1分36秒664をマークして5位に浮上した。ホンダエンジン搭載車ではトップだ。

 残り20分、ディフェンディングチャンピオンの1号車・野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)が1分35秒530と貫禄のトップタイム。53号車・佐藤も1分36秒442で5位に浮上。これを皮切りに、各車セッション終了間際のアタックモードに入った。

 7号車・可夢偉1分35秒963、4号車・サッシャ・フェネストラズ(REALISE Corporation KONDO SF19)1分35秒707、5号車・牧野1分35秒868、6号車・大津1分35秒653、3号車・山下1分35秒878と続々と35秒台をマークして上位に食い込んでくるが、そんななか、最後の最後に38号車・坪井が、野尻のタイムを100分の6秒上回る1分35秒470を叩き出してセッション1を締めくくった。

第1回公式テスト1回目:2位は野尻智紀(TEAM MUGEN)

第1回公式テスト1回目:3位は大津弘樹(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

第1回公式テスト1回目:4位はサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)

第1回公式テスト1回目:5位は関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)

第1回公式テスト1回目:6位は牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

Text: Shigeru KITAMICHIa
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

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鈴鹿60周年ファン感謝デー 永遠のライバル対決決勝は脇坂、中嶋が制す

 鈴鹿サーキット60周年ファン感謝デーを締めくくるイベントとして、名物となっている「永遠のライバル対決~60周年復活スペシャル~」の決勝が行われた。

 元祖ライバル対決は、1970年代から20年に渡ってトップフォーミュラやグループCカーによる耐久レースで争い、今はチーム監督としてライバルの星野一義、中嶋悟の2人によるもの。

 もうひとつは新・ライバル対決として、2000年前後のフォーミュラ・ニッポン(現スーパーフォーミュラ)、全日本GT(現スーパーGT)を盛り上げた本山哲、道上龍、脇阪寿一の3人によるもの。今も現役ドライバーとしてレースに参戦し、トップチームを率いる監督としても第一線で活躍している。

 トークショーに続いて行われた決勝レースはGR86(ハチロク)を使用。昨日のN-ONEによる予選レースで決定したグリッドにより、新ライバル、元祖ライバルの順にスタート。東コース3周で行われた。

 夕方になり冷えてきたサーキットでは、スタート前に雨が落ちてきたが、そんななか意外にも真面目に勝負が繰り広げられ、両対決ともに、スタートで前に出た脇坂、中嶋が逃げ切ってチェッカーを受けた。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

チーム・ゴウの監督に元ホンダF1の山本氏が就任

 今シーズンから全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するチーム・ゴウは、チーム監督に元ホンダF1マネージングディレクターの山本雅史氏を迎えることを発表した。ホンダF1の中心的な存在だった氏の手腕が、新たな舞台でどのように発揮されるのか注目だ。

 また、すでに発表されているドライバーの佐藤蓮選手が、新たにレッドブル・ジュニアチームに登録され、レッドブルレーシングとホンダによるドライバー育成プログラムの一環として参戦することも発表された。これにより、佐藤選手がドライブする53号車はレッドブルカラーとなり、三宅淳詞選手がドライブする55号車は、チーム・ゴウカラーになる。

 新体制での始動は、3月5~6日に鈴鹿サーキットで開催される「鈴鹿サーキット60周年ファン感謝デー」となるが、SF参戦ドライバーによるワンラップアタックも予定されており、ここでの走りにも注目だ。

 新規参戦、ルーキードライバー2人の起用、山本氏の監督就任と、参戦初年度から話題満載のチーム・ゴウが、今後シリーズをどのように盛り上げるのか楽しみだ。

Text: Shigeru KITAMICHI

SUPER FORMULA

チームゴウ、2人目は三宅淳詞に!

 今シーズンから新たに全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するチームゴウだが、2人目のドライバーとして三宅淳詞を起用することが発表された。

 三宅は、昨シーズン全日本フォーミュラ・ライツ選手権を戦いシリーズ4位。昨年末、鈴鹿サーキットで行われたルーキーテストでは、トヨタエンジンを搭載するKCMGから参加しており意外性のある発表になった。しかし、ルーキーテストでは安定した速さを見せており関係者の評価は高かったようだ。

 これで、すでに発表されている佐藤蓮と2人のルーキーで戦うことになったチームゴウだが、新規参入とはいえ、昨年の無限チームとのジョイントである程度の経験とデータは持ち合わせている。他チームの顔ぶれが大きく変わらないなかでは、注目される存在になりそうだ。

Text: Shigeru KITAMICHI

SUPER FORMULA

SF:ドラゴ・コルセ 道上監督「表彰台を狙います」

 Honda Racing サンクスデーの行われている鈴鹿サーキットで、今シーズンは新たに福住仁嶺選手を迎えスーパーフォーミュラ選手権を戦うThreeBond DragoCORSEの道上龍監督に聞いた。

---福住選手が移籍することになった経緯を聞かせてください

 「今年インディシリーズに参戦することになったタチアナ・カルデロン選手とは昨シーズンで契約が終わりました。チームとしてはさらに上を目指そうと考え、外国人ドライバーの起用も考えましたが、やはりコロナ禍で難しい。それなら日本人のホンダ系ドライバーということになり、ホンダとも相談をして福住選手の起用が決まりました。本人もうちへ来ることを希望してくれたようです」

---今シーズンの目標を聞かせてください

 「福住選手は間違いなくトップドライバーですが、福住選手が来たからといって、今のスーパーフォーミュラはすぐに勝てるカテゴリーではないというのはよく分かっています。そのあたりはスポンサーも理解をしてくれています」

 「チームとしても福住選手が乗ることで、良いリザルトを期待していますが、同時に、チームとしてもレベルアップをしなければならないという緊張感はあります」

 「今年は予選方式が変わりましたが、常にQ2進出と決勝でのポイント獲得、そしてまずは表彰台を狙いたいと思っています」

まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA

SF:B-Maxレーシングチーム本山監督「勝てる確率は6割以上」

 Honda Racing サンクスデーの行われている鈴鹿サーキットで、今シーズンも松下信治選手を擁してスーパーフォーミュラ選手権を戦うB-Maxレーシングチーム、本山哲監督に聞いた。

---今シーズンの展望を聞かせてください

 「チームとしては確実に進歩していることを実感しています。クルマの速さもありますし、トップチームと遜色ないレベルにあります。あとはドライバーが優勝に導くだけという感じです。ノブ(松下選手)ももちろん速さはありますし、もう勝つ一歩手前というところまではきています」

---今シーズン優勝できる確率はどのくらいですか

 「優勝の確率は6割から7割はあると思っています。シーズンの早い段階で勝てれば2勝目もいけると思います。ノブと田坂エンジニアのコンビも昨年に引き続きですが、田坂さんはクルマの素性を生かしたセッティングをするという印象を持っています。そのためコンディションの変化にも確実に対応できます」

---B-Maxはどんなチームですか

 「組田代表も田坂さんも自分も感覚派ですから、一人くらいは理論派がいてもいいと思います(笑)。感覚と情熱で突き進むチームでしょうか(笑)。でも、直感というのは意外に合っていることが多いです」

(組田代表補足)「直感とは言いますが、本山さんも田坂さんも実績に裏付けられたものですから、正しい判断と思います」

まとめ: Shigeru KITAMICHI

SUPER FORMULA

スーパーフォーミュラが変わる! 2022年開催概要発表される

 1月31日、スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーション(JRP)は、2022年シリーズの開催概要を発表した。

 1大会2レース制の導入などレースフォーマットの変更だけでなく、デジタルコンテンツの配信、開催サーキットでのイベント、ファンシートの設置など、シリーズを盛り上げるための新たな試みが目白押しだ。

■1大会2レース制の導入(一部)

 開幕戦の富士大会、もてぎ大会、最終戦鈴鹿大会の3大会は2レース制に。この結果2022年のスケジュールは7大会全10戦となる。

  • 4/9-10 第1,2戦富士スピードウェイ
  • 4/23-24 第3戦鈴鹿サーキット(2輪併催)
  • 5/21-22 第4戦オートポリス(2輪併催)
  • 6/18-19 第5戦スポーツランドSUGO
  • 7/16-17 第6戦富士スピードウェイ
  • 8/20-21 第7,8戦モビリティリゾートもてぎ
  • 10/29-30 第9,10戦鈴鹿サーキット

※レースウィークのスケジュールは次のとおり。

  • 1大会1レースの場合:土曜日:フリー走行、予選/日曜日:決勝
  • 1大会2レースの場合:金曜日:専有走行/土曜日:第1レース予選、決勝/日曜日:第2レース予選、決勝。

※決勝レースはすべて14時30分スタート。

※ノックアウト予選方式は変わらないが、従来のQ1,Q2,Q3方式からQ2までのシンプルな形に。

※シリーズポイントは1大会1レース、2レースにかかわらずフルポイント。有効ポイント制は採用しない。

■デジタルプラットフォーム「SFgo」(エスエフゴー)の提供

 全ドライバーの車載映像に加え、各種データ(ギア、車速、エンジン回転数、燃料状況、タイヤ温度など)、ドライバー無線などがライブ配信されるデジタルコンテンツ(有料)を提供する。2022年は限定公開。2023年から本格運用。

2022年はファン300名を開発サポーターとして募集。(詳細は下記へ)

https://superformula.net/sf2/headline/33770


■開催サーキットでのファンサービス

  1. 各開催サーキットにおいて、下記イベントを展開する。
    • 「SF NEXT50ビレッジ」:メーカーや全チームブースを設置
    • 「モビリティキッズパーク」:子ども、家族向けの体験型コンテンツの提供
    • 「カーボンニュートラルスクエア」:環境関連企業・行政のPRコーナーなどを設置
  2. チームファンシートを設置

 上記のように、チームにとっても、ファンにとってもかなり多くの変化がありそうだ。期待してシーズンインを待とう。

Text: Shigeru KITAMICHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FRJ:第13戦鈴鹿決勝コメント 古谷悠河「最後を優勝で締めくくれて良かったです」

第13戦総合優勝&2021チャンピオン 古谷悠河(TOM'S YOUTH)

優勝した古谷悠河(TOM\'S YOUTH)

「チャンピオン獲れたのは嬉しかったですが、最後は優勝して終わりたいと思っていたので、本当に良かったです。ドライのスタートがちゃんと決まったのは初めてかもしれません。2年間やってきて、ようやく普通のスタートがきれた感じです(笑)」

「リスタートのときはタイヤを温めるようにしましたが、意外に温まりも良かったのでセーフティカーランが終わっても大丈夫だろうと思っていました。あとは大草選手のペースを見ながら、タイヤがタレないようにセーブしながら丁寧に走っていました」

第13戦マスタークラス優勝 今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

マスタークラスで優勝した今田信宏(B-MAX ENGINEERING)

「自力チャンピオンはなかったのでベストを尽くすだけと思っていました。この週末2勝できたのでそれ以上はやりようはありませんし。なかなかそこ(チャンピオン)までは行きませんでした」

「来年はとりあえず(スーパーフォーミュラ)ライツをメインでやると思います。リージョナルは他と重なるのもあると思いますので、シリーズフル参戦はないと思います」

マスタークラス2021チャンピオン 畑 享志(F111/3)

マスタークラスのチャンピオンを獲得した畑亨志(Team Super License)

「予選からエンジンが火を吹いて最後尾スタートになって厳しいとは思っていました。スタートでは2コーナーまでに2台抜いて、厳しいなぁと思っていたら前3台がいなくなって、組田選手を追うしかないと思っていました」

「タイヤもフラットスポットができていたものだったので厳しかったですが、組田選手もミッショントラブルを抱えていたようで、スプーンで飛び出して前に出ることができました。とにかく最後までプッシュするつもりでした」

「タイトル獲った実感はあまりないですが、いろいろ勉強になった1年でした。レースは安定して予選から波がないようにしないとダメだと思いました」

まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FRJ:第13戦鈴鹿決勝 チャンプ古谷悠河、最終戦を勝利で締めくくる、Mクラスチャンプは畑享志の手に

12周の決勝がスタートした

12月12日、フォーミュラ・リージョナル選手権(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)第13戦(最終戦)の決勝が三重県・鈴鹿サーキットで行われ、スタートでトップに立った古谷悠河(TOM'S YOUTH)が逃げ切って今季4勝目を飾った。

チャンプ決定戦となったマスタークラスは、クラスPPスタートの今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が連勝で4勝目。2位に入った畑享志(F111/3)が3ポイント差でチャンピオンに輝いた。

午前のレースから約2時間のインターバルを経て、第13戦(最終戦)のレースを迎えた。総合のチャンピオンはすでに決定したため、残るは大混戦のマスタークラスのタイトル争いだ。

優勝は古谷悠河(TOM\'S YOUTH)

決勝2位は大草りき(PONOS Racing)

決勝3位は塩津佑介(Sutekina Racing)

ポールスタートの45号車・大草りき(PONOS Racing)はまたしてもスタートで出遅れ、28号車・古谷に先行を許してしまった。以下、5号車・塩津佑介(Sutekina Racing)、3号車・小川颯太(Sutekina Racing)、9号車・高橋知己(アネスト岩田Dome F111/3)と続くが、9号車・高橋はスタート時に少し動いてしまい、レース結果に+5秒のペナルティが課されることになる。

1周目に39号車・田中優暉(ASCLAYIndサクセスES)と接触した96号車・TAKUMI(B-MAX ENGINEERING FRJ)がウィングを失い1コーナーでクラッシュ。これでセーフティカー(SC)ランとなる。39号車・田中もピットに戻ってレースを終えた。

4周終了時にSCランが解除になるが、リスタート後もトップ2のペースは速く、逃げる28号車・古谷、追う45号車・大草が、後続を引き離していく。この状態はレース終盤まで続く。

トップ28号車・古谷と45号車・大草の差は1秒以内に収まっていたが、後半になると45号車・大草はタイヤのグリップが落ちてきたようで、8周目0.6秒だった差は、10周目には1.0秒と開いていき、ここで勝負は決まった。

「最後はチャンピオンらしい走りを見せたかった」という28号車・古谷は、その言葉どおりのレースを見せ、4勝目をあげ最終戦を締めくくった。45号車・大草は、2戦続いての悔しい2位に終わった。3位は5号車・塩津が入った。

マスタークラス優勝は今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

マスタークラスで2位に入りシリーズチャンピオンを決めた畑亨志(F111/3)

チャンピオン争いの熾烈な戦いが繰り広げられたマスタークラスは、最後尾スタートの7号車・畑に女神が微笑む展開となった。

混乱をくぐり抜け、1周を終えて一気にクラス3位まで順位をあげた7号車・畑だったが、この時点ではトップの4号車・今田、2位の30号車・DRAGON(B-MAX ENGINEERING FRJ)までは7秒の差があり、この順位のままでは同点で今田がチャンピオンになる展開だった。

しかし、2周目からのSCランが救いとなり、苦せずしてその差を詰めることに成功。勢いのある7号車・畑は、ミッションに問題を抱える30号車・DRAGONとの差を、ジワジワ詰めていき、ついに10周目に逆転。

レースは、独走でトップを守った4号車・今田、7号車・畑、30号車・DRAGONの順でフィニッシュ。畑(196ポイント)が今田(193ポイント)を僅差で退け、マスタークラスチャンピオンに輝いた。

表彰式 シリーズチャンピオンを獲得した古谷悠河(TOM\'S YOUTH)

マスタークラスの表彰式 マスタークラスでシリーズチャンピオンを獲得した畑亨志(Team Super License)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FRJ:第12戦鈴鹿決勝コメント 小川颯太「最終ラップは全力で攻められず悔しい」

第12戦総合優勝 小川颯太(Sutekina Racing)

優勝した小川颯太(SUTEKINA RACING TEAM)

「昨日の予選は、自分が一発のタイムをまとめられなかっただけで、クルマはバランスも良く速さは持っていました。スタートは不安がありましたが、そこしかチャンスはないとも思っていましたので、かなり緊張しました」

「初優勝は嬉しいですし、チームや応援してくれる人たちに恩返しすることができて良かったと思います。ただ、SCラン明けの最後の1周は守りに入ってしまい、全力で攻めることができなかった点は悔しさが残ります」

「レース2は3番手スタートですが、今回より攻めた走りができるように頑張ります」

第12戦マスタークラス優勝 今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

マスタークラスで優勝した今田信宏(B-MAX ENGINEERING)

「良いペースで走れたので、それを維持するように気をつけました。リスタートは、タイヤが結構硬いので冷えたタイヤでスピンだけはしないように気をつけて、後ろとの距離を見ながら走りました」

「ラストラップの田中選手のスピンは無線で聞きました。不謹慎ですがこれはポイント差が縮まったなと(笑)。大逆転もあるかもしれませんが、浮かれてミスをしないように、午後のレースもきっちり走りたいと思います」

まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FRJ:第12戦鈴鹿決勝 小川颯太が初優勝、古谷チャンプ決定、Mクラスは今田3勝目でシリーズは大混戦

12周の決勝がスタートした

12月12日、フォーミュラ・リージョナル選手権(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)第12戦の決勝が三重県・鈴鹿サーキットで行われ、小川颯太(Sutekina Racing)が初優勝を果たし、シリーズチャンピオンは5位フィニッシュの古谷悠河(TOM'S YOUTH)に決定した。

マスタークラスは、クラスPPスタートの今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が、危なげなく逃げ切り、逆転クラスチャンピオンに一歩近づいた。

優勝は小川颯太(Sutekina Racing)

決勝2位は大草りき(PONOS Racing)

決勝3位は高橋知己(アネスト岩田Dome F111/3)

マスタークラス優勝は今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

この季節にしては温かい絶好のレース日和となった決勝日。

注目のスタートは、「スタートは苦手」と言っていたポールスタートの45号車・大草りき(PONOS Racing)の出足がやや鈍く、3号車・小川がトップに躍り出る。大草は1コーナーで9号車・高橋知己(アネスト岩田Dome F111/3)にも先行され3位にドロップ。

2周目の1コーナーで45号車・大草は9号車・高橋をインから抜き2位に浮上。トップ2車のペースは3位以下に比べ1秒上回っており、周回を重ねるたびに一騎討ちの様相を呈していく。

ファステラップを更新しながら逃げる3号車・小川に必死に食い下がる45号車・大草だったが、僅かずつ差は開いていく。その差は8周目には2.3秒まで開くが、ここで大草にとってまたとないチャンスが訪れる。

マスタークラス4位を走行していた30号車・DRAGON(B-MAX ENGINEERING FRJ)が2コーナーでシフトトラブルからスピン。グラベルにマシンを止め、撤去のためにセーフティーカー(SC)ランとなったのだ。

SCラン解除となったのは、残り1ラップ。勝負のラストラップは、冷えたタイヤでやや慎重な走りになったトップ3号車・小川に、最後の130Rから差を詰めた45号車・大草がシケインで仕掛けるが抜くには至らず。小川が嬉しい初優勝を飾った。

4台による3位争いは、9号車・高橋、5号車・塩津佑介(Sutekina Racing)、28号車・古谷、#8三浦愛(ARTA F111/3)の順でフィニッシュ。古谷はシリーズポイントで10ポントを加算し215ポイント、2位三浦愛(169ポイント)との差を開き、最終戦を残してシリーズチャンピオンに輝いた。

シリーズポイントで大混戦となってるマスタークラスは、4号車・今田が2位7号車・畑享志(F111/3)に対し、毎周ラップタイムで1秒近い差をつけ独走。今季3勝目を飾った。

シリーズリーダーの39号車・田中優暉(ASCLAYIndサクセスES)は、クラス3位を走行していたが、SCラン明けのラストラップで痛恨のスピン。クラス5位となり、シリーズの行方をさらに混沌とさせることになった。

この結果、シリーズポイントは、畑178p(3勝)、田中173p(3勝)、今田168p(3勝)、TAKUMI(B-MAX ENGINEERING FRJ)165p(0勝)となり、午後の最終レースで決着することとなった。

最終戦・第13戦は12時35分から12周で行われる。

表彰式

マスタークラスの表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FRJ:第12,13戦鈴鹿予選ポールシッターコメント 大草りき「シミュレーターで走り込んで臨みました」

第12,13戦総合PP 大草りき(PONOS Racing)

第12, 13戦ともポールポジションを獲得した大草りき(PONOS Racing)

「今回は絶対に勝ちたいので、まずは第一歩を踏み出せて良かったです。2位はもういらないので、2戦とも勝って気持ちよくシーズンオフを迎えたいと思います」

「そのために、シミュレーターでかなり練習をしました。予選の一発の走り方とか、タイヤの温め方とか、いろいろな想定をして走り込みましたので、具体的な走りのイメージを持っていたことが生きたように思います」

「古谷選手と今回は小川選手が速いので、決勝では二人を意識して負けないようにしないといけないと思っています。スタートに苦手意識があるのでそこが少し心配ですが、クルマ自体はすごく決まっているので、気持ちよく走れればいけると思います」

第12,13戦マスタークラスPP 今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

第12, 13戦ともマスタークラスのポールポジションを獲得した今田信宏(B-MAX ENGINEERING)

「今週はスーパーフォーミュラのマシンもドライブしましたが、その影響で昨日の練習走行ではすべてのコーナーで突っ込みすぎてしまう傾向がありました。そこを修正して予選に臨みました」

「リージョナルマシンで鈴鹿を走るのは初めてですが、鈴鹿のコースはかなり走り込んでいます。このマシンでポイントとなるのはどこかというのは分かっていますので、問題はありませんでした。できれば若手を一人ぐらい食いたかったのですが、そこまでのスピードはなかったですね」

「自力でのチャンピオン獲得はできませんが、ベストを尽くすだけです。スタートは得意ですので必ず連勝したいと思います」

まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: Shigeru KITAMICHI
Yoshinori OHNISHI

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

FRJ:第12,13戦鈴鹿公式予選 大草りきがダブルポールポジションを決める

12月11日、フォーミュラ・リージョナル選手権(FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP)第12,13戦の予選が三重県・鈴鹿サーキットで行われ、大草りき(PONOS Racing)が安定した速さを見せ両予選ともポールポジションを獲得した。

マスタークラスは、すでにクラスチャンピオンを決めている今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が、こちらも2戦ともクラスポールを獲得した。

いよいよシリーズも最終大会を迎えた。舞台は国内屈指のテクニカルコース、鈴鹿サーキット。昨年シリーズがスタートしたFRJでは初開催となる。

最終大会まで持ち越されたチャンピオ争いでは、古谷悠河(TOM'S YOUTH)が205ポイントと、2位三浦愛(ARTA F111/3)161ポイントを大きくリードしており、第12戦でチャンピオンが決まる可能性が高い。

木、金曜日に行われた練習走行では、28号車・古谷と45号車・大草りきが速さを示しており、ポールポジション争いもこの2人の争いになることが予想された。

まず、第12戦の予選が午前11時10分から15分間、10分のインターバルをおいて、第13戦の予選が行われた。

第12戦予選

最初にターゲットタイムとなる1分57秒993をマークしたのは28号車・古谷。勝ってチャンピオンを決めたいという思いが走りにも現れている。これを3号車・小川颯太(Sutekina Racing)が1分57秒975とほんの僅か逆転してトップに立つ。

そこから2人はタイムを伸ばせずにいたが、45号車・大草はまず1分57秒885で逆転トップに立つと、さらに次の周には1分57秒613とタイムアップ。ポールポジションを確実なものにした。

マスタークラスは、ほぼ4号車・今田の独壇場。1分59秒829とマスタードライバーの中で唯一2分切りを果たすと、さらに1分59秒595まで削り、2位の7号車・畑享志(F111/3)を1秒近く引き離した。

今田は、今週スーパーフォーミュラ・ライツの合同テストに始まり、スーパーフォーミュラのルーキーテストにも参加するなど月曜から毎日鈴鹿を走り込んでいる。これも有利に働いた要因だろう。

ポールポジションは大草りき(PONOS Racing)

予選2位は小川颯太(Sutekina Racing)

予選3位は古谷悠河(TOM\'S YOUTH)

マスタークラスポールポジションは今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

第13戦予選

この予選も、第12戦と同じく3人のポール争いになった。まず3号車・小川が1分57秒194をマークしたのを皮切りに、28号車・古谷1分57秒231、45号車・大草1分57秒015と僅差ながら大草がトップに立つ。

3号車・古谷は逆転を狙って渾身のアタックを試みるが、1分57秒107と大草のタイムには届かず、大草が第12戦に続くポールポジションを獲得した。

マスタークラスは、4号車・今田が1分58秒981とまたしても一人だけ2分切り。現在マスタークラスポイントリーダーの39号車・田中優暉(ASCLAYIndサクセスES)を1秒以上引き離した。

今田は狙い通りダブルクラスポールを獲得し、逆転チャンピオンに向けお膳立ては整った感じだ。

決勝レースは、第12戦が明日12日午前9時10分から、第13戦が12時35分から、ともに12周(35分上限)で行われる。

ポールポジションは大草りき(PONOS Racing)

予選2位は古谷悠河(TOM\'S YOUTH)

予選3位は小川颯太(Sutekina Racing)

マスタークラスポールポジションは今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA

SF:合同テスト鈴鹿 各チーム来季を見据えた3日間のテストを終える

12月7~9日の3日間、全日本スーパーフォーミュラ選手権の合同テストが鈴鹿サーキットで行われ、各チームは来季を見据えたドライバーや新人の起用など、それぞれの思惑を持ってテストに臨んだ。

ドライバーで注目されたのは、今季ドライバーズランキングで2位となった福住仁嶺が、スリーボンド・ドラゴコルセの12号車をドライブしたことだ。昨年、タチアナ・カルデロンを起用したものの、WECとの掛け持ちや、コロナの入国制限もあってフル参戦が叶わず、ポイント獲得がならなかったドラゴコルセにとっては、福住が乗ることになれば、勝負のテーブルにつくことができる。

福住に代わってドコモ・チーム・ダンディライアンレーシングのマシンに乗ったのは、レッドブル・無限・チームゴウで今シーズンを戦った大津弘樹。その大津のマシンはSFライツで速さを見せた佐藤蓮がドライブした。

またこの合同テストで引退セレモニーを行った中嶋一貴のシートには、ジュリアーノ・アレジが収まることがすでに決まっている。

12月7日午前(セッション1)

前日から生憎の雨模様で、テスト初日は2セッションともにレインコンディションとなった。

各ドライバーは、慎重にコースコンディションを探りながらの走行となったが、やや雨が弱くなった後半に徐々にタイムアップ。終了間際には本格的なアタックを行った。

ここでのトップタイムはセッション序盤から好調だった64号車の大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)。2位の19号車・関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)を100分の1秒上回った。

12月7日午後(セッション2)

午後になっても雨は止む気配はなく降り続いた。

このセッションで、好調な滑り出しを見せたのが3号車・山下健太、4号車・サッシャ・フェネストラズのコンドーレーシングコンビ。この2人は今回のテストを通じて好調だった。

後半は雨が強くなったため、各チームはピットで待機する時間が長くなり、その状態のままタイムアップ。

このセッションを制したのは50号車・松下信治(B-MAX RACING TEAM)。松下は最終戦でポールを奪った勢いそのままに、終盤トップに立つと、2位39号車・阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)を1秒以上引き離す走りを見せた。

12月8日午前(セッション3)

朝方はまだ雨が降っていたが、セッション開始の時刻には晴れ間も見えるようになった。

ドライの走行時間を伸ばすため、30分繰り上げて走行開始となったが、走行開始時はコースは濡れたまま。30分ほど経過して、ようやくドライタイヤでの走行が可能になった。

ここでも、3号車・山下、4号車・フェネストラズは安定した速さを見せ、これに6号車・大津弘樹(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、64号車・大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、36号車・ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)らが加わって、熾烈なトップ争いが繰り広げられた。

最後は終了3分前に大津が1分36秒658のトップタイムを叩き出したが、6位の5号車・牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)まで僅か0.176秒という僅差だった。

12月8日午後(セッション4)

このセッションでは、最初から64号車・大湯の速さが目立った。大湯は今回の合同テストで、チームメイトの1号車・山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)とマシンを交換して走行をしていたが、モノコックが新しい1号車より64号車の方がタイムが出るようだ。

最後は、予選さながら新品のソフトタイヤを次々に投入しての争いになったが、大湯が1分36秒092という最終戦のPPタイム(1分36秒717)を大きく上回るタイムを叩き出してテストを締めくくった。

12月9日午前(セッション5,6)

この日のテストはSF決勝出走が4戦未満というルーキー対象のテストディ。

参加者は、今シーズンSFライツを戦った15号車・佐藤蓮(Red Bull MUGEN Team Goh)、18号車・三宅淳詞(KCMG)、14号車・平良響(ROOKIE Racing)、これにSFライツ・マスタークラスチャンピオンの51号車・今田信宏(B-MAX RACING TEAM)が加わった4台が参加。

セッション5,6で1時間ずつ、合計2時間の走行枠であったが、両セッションとも佐藤がトップタイムをマーク。来シーズンのSFシート獲得をアピールした。ベストタイムは1分37秒112だった。

Text:Shigeru KITAMICHI
Photo:Katsuhiko KOBAYASHI

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SF:合同テストはドライバー、マシンのテストだけじゃない

本日で2日目となる全日本スーパーフォーミュラ選手権の合同テストだが、行われているのはマシンやドライバーのテストだけではない。

ドライバーが被るヘルメットのテストの場でもあるのだ。

4号車のサッシャ・フェネストラズ選手、64号車の山本尚貴選手の走行画像を見ると、真っ白なヘルメットで走行している。詳細は不明だが、2人とも同じ型のように見えるので、メーカーの新型である可能性は高そうだ。

こういう発見があるのも合同テストの面白い点だ。

(追記)アライヘルメットに確認したところ、サッシャ選手が被っているものは、すでに海外で販売しているモデルの改良版のテストで、そのためフランス人のサッシャ選手に試してもらっているそうです。 山本選手が被っているのは、ニューモデルの開発テストとのことでした。

Text:Shigeru KITAMICHI
Photo:Katsuhiko KOBAYASHI

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