3月7日、8日の2日間、全日本スーパーフォーミュラ選手権の合同テストが鈴鹿サーキットで行われている。走行時間は両日とも2時間ずつ2セッション。開幕前の貴重なテストとなる。
セッション1(3月7日10時15分~12時20分)
気温が低かったため路面状況が回復するまで待機するチームが多いなか、TEAM GOHの2台、53号車・佐藤蓮(Red Bull TEAM GOH G01 SF19)と55号車・三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)は、セッション開始と同時にコースイン。3号車・山下健太(REALISE Corporation KONDO SF19)、7号車・小林可夢偉(Kid's com KCMG Cayman SF19)、64号車・山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)らが続く。
セッション開始15分を過ぎたあたりから各車が続々とコースイン。30分経過時点での順位は、19号車・関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)1分35秒819、37号車・宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM’S SF19)1分36秒219、38号車・坪井 翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)1分36秒604と、トヨタエンジン搭載車が上位につける。昨日の鈴鹿ファン感謝デーのアタックとは明らかに異なる雰囲気だ。
1時間経過。トップ2は変わらず。3位に20号車・平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)が1分36秒327で上がり、インパル勢2台は好調そうだ。4位以下は、38号車・坪井、6号車・大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)、5号車・牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)、12号車・福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF19)と続き、ホンダエンジン勢ではダンディライアン勢が安定した速さを見せている。
1時間15分を経過したところで、55号車・三宅がコースオフ。車両回収のために走行中断。これにより走行時間が5分延長された。
1時間22分経過、15号車笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)が1分36秒664をマークして5位に浮上した。ホンダエンジン搭載車ではトップだ。
残り20分、ディフェンディングチャンピオンの1号車・野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)が1分35秒530と貫禄のトップタイム。53号車・佐藤も1分36秒442で5位に浮上。これを皮切りに、各車セッション終了間際のアタックモードに入った。
7号車・可夢偉1分35秒963、4号車・サッシャ・フェネストラズ(REALISE Corporation KONDO SF19)1分35秒707、5号車・牧野1分35秒868、6号車・大津1分35秒653、3号車・山下1分35秒878と続々と35秒台をマークして上位に食い込んでくるが、そんななか、最後の最後に38号車・坪井が、野尻のタイムを100分の6秒上回る1分35秒470を叩き出してセッション1を締めくくった。
Text: Shigeru KITAMICHIaPhoto: Katsuhiko KOBAYASHI