FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第3戦レース8決勝 小山美姫が2戦連続でポールtoウィン、連勝記録を4に伸ばす

優勝した小山美姫(Super License)

 7月2日、フォーミューラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権第3戦レース8の決勝が、モビリティリゾートもてぎで行われ、ポールポジションスタートの小山美姫(TGR-DC F111/3)がレース7に続いて連勝を飾った。これで小山は前大会からの自身の連勝記録を4とした。

 マスタークラスは、荒れたレースで唯一生き残った三浦勝(F111/3)が今季初のクラスウィン。同時に総合でも3位の座を射止めた。

決勝レースがスタートした

 暑さもかなり和らいだ午後4時25分、フォーメイションラップが始まるが、レース7終盤トラブルでストップしたHIROBON(Rn-sportsF111/3)がまたしてもコース上でストップ。スタートディレイとなり、スタート進行がやり直しとなった。

 このため、レース8は1周減算の15周としてスタート。

 「次はスタートを決めたい」とレース前に言っていたポールスタートの小山は若干ホイールスピンしたものの、確実にトップの座を守り1コーナーをクリア。

 小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)も片山義章(Team LeMans F111/3)をかわして2位に浮上。

 ここまでは面白い展開を予感させたが、この後レースは荒れることになる。

 まず3周目の3コーナーで小川のリアに片山が接触。小川のリアウイングが脱落しかけた状態になり、小川は後にリアウイングを失い大きくペースダウンすることになる。

 その次の周には、V字コーナーで、コースオフで遅れた片山と、マスタークラスのトップを争っていた畑亨志(A-NeKT F111/3)、田中優暉(アスクレイ☆イーグルスポーツ)の3台がもつれる形になり、畑はグラベルにストップ。片山と田中はピットに戻ってレースを終えた。

 このアクシデントで生き残ったのは、手負いの状態となった小川を含め4台のみ。ここからは各車の間隔も開き、縦に長い展開となった。

 終盤の見どころは、トップ小山のファステストラップ更新。すでに2位大木一輝(PONOS Racing)との差は20秒近くあったが、9周目に1分50秒813、10周目50秒794、11周目50秒791、13周目50秒708、14周目50秒656と、楽しんでいるかのように少しずつタイムを削り取っていった。

 終盤11周目にペースの落ちた小川を三浦が抜き、三浦は総合でも3位に浮上。生き残った4台は、小山、大木、三浦、小川の順でフィニッシュを迎えた。

 トップ小山は後方で起きたアクシデントに翻弄されることなく、15周をほぼパーフェクトなラップで走りきり優勝。貫禄すら感じさせる完勝だった。

優勝は小山美姫(TGR-DC F111/3)

決勝2位は大木一輝(PONOS Racing)

決勝3位、マスタークラス優勝は三浦勝(F111/3)

トップでゴールする小山美姫(TGR-DC F111/3)

表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE


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