7月2日、フォーミューラリージョナルジャパニーズ選手権第3戦Race7-9の公式予選が、モビリティリゾートもてぎで行われ、小山美姫(TGR-DC F111/3)が他を寄せ付けずに3レースともにポールポジションを獲得した。マスタークラスも畑亨志(A-NeKT F111/3)がすべてクラスPPを奪った。
■公式予選1(Race7, 9予選)
午前9時00分から15分間行われた予選1は、ベストタイムがRace7、セカンドベストタイムがRace9の予選結果となる。
金曜日に行われた専有走行では、小山美姫(TGR-DC F111/3)が2位以下を引き離しており、順当に行けば予選は小山が制するものと見られていたが、予想に違わず小山の速さが際立つ予選となった。
開始から積極的に攻めたのは#97小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)だったが、小川が1分51秒を切れずに苦慮するのを横目に、小山はあっさりと1分50秒台をマーク。その後も50秒台前半のタイムをきれいに揃え、終了間際にはダメ押しの1分50秒396を叩き出す余裕すら見せた。小山は初ポールポジション。
2位は終盤タイムアップした#6片山義章(Team LeMans F111/3)、3位には小川が続き、今回初エントリーの大木一輝(PONOS Racing)は4位に甘んじた。
セカンドベストも小山が奪い、レース7は小山-片山-小川、レース9は小山-小川-片山のグリッド順となった。
マスタークラスは、田中優暉(アスクレイ☆イーグルスポーツ)と#7畑 亨志(A-NeKT F111/3)の争いとなったが、僅差で畑に軍配が上がった。
■公式予選2(Race8予選)
予選1回目から10分のインターバルで行われた予選2でも、小山の速さばかりが目につくことになった。
予選2は通常のベストタイムのみが採用されるため、タイヤの摩耗を考えて残り10分を切ってからコースインした小山は、いきなり1回目を上回る1分49秒890をマークすると、次の周には49秒807とベストタイムを更新。あっさりとポールポジションを決めてしまった。
2位の片山も1回目からタイムを短縮したものの1分50秒548まで詰めるのが精一杯。小山に0.7秒という大差をつけられてしまった。
熾烈だったマスタークラスのPP争いは、田中がトップタイムを出すと畑が逆転するというパターンを繰り返したが、1000分の6秒という超僅差でまたしても畑が制することになった。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Kazuhiro NOINE