全日本GT選手権シリーズ(JGTC) 第2戦 「SUGO GT CHAMPIONSHIP」 決勝 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■開催月日:2004年5月23日 ■開催場所:スポーツランドSUGO(宮城県) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■ニスモの2台はともにリタイヤ。#3 G’ZOX SSRハセミZが6位。 #12「カルソニックIMPUL Z」は10位完走 JGTC第2戦「SUGO GT CHAMPIONSHIP」は、ニスモの2台にとっては厳しいものとなっ た。 決勝レースのためのフォーメーションラップは予定通り14時20分にスタート。40台 のマシンが一斉に走り出した。 セットアップがなかなか決まらず、またタイムアップのタイミングを逃したために 予選10位だった#1ザナヴィ ニスモZはバックストレッチの下り坂を前車に続いてい る際に突然減速。隊列を離れて、SPアウトコーナーでついにストップしてしまう。 ドライバーの本山は、無線で「突然駆動力がなくなった」と伝えた。開幕戦ウィナー は、なんと第2戦をスタートする前にリタイヤを強いられることとなった。 予選4位で好位置を得た#22モチュールピットワークZは、影山正美がスターティン グドライバーをつとめた。グリーンライトが点灯して各車が1コーナーにもつれ込 んだ際に#38スープラを抜いて3位のポジションをゲット。その後3位をキープしな がら先行する2台を追った。トップ2台が激しいバトルを繰り広げている間に、最大 5秒開いていた2位との差を25周目までに約0.3秒にまで詰め、2位進出のチャンスを 狙った。 しかし、27周目の第3コーナーで後続のスープラ勢3台に取り囲まれて行き場を失い、 一挙に6位に後退してしまう。とはいえ、ラップタイムは安定しており無駄な消耗 を避ければ十分逆転できると考えられたが、29周目先行する#39スープラと#36スー プラが絡んで目の前でスピン。 影山はこのアクシデントを避けきれず、#39のボディサイドにノーズをヒット。予 定より早くピットへ向かった。ノーズ先端を応急処置し、ミハエル・クルムがピッ トアウトしていったが、翌周に再びピットイン。マシンは、ガレージに引き入れら れ、そのままリタイヤとなった。ノーズヒットの衝撃でエンジンルーム先端にマウ ントされているインタークーラーが破損し、修復不能と判断されたためであった。 ニスモの2台が去った後日産ファンの視線は#12カルソニックIMPUL Zと#3 G’ZOX SSRハセミZの2台に集まった。しかし、#12が一時3位まで順位をあげるもののホワ イトラインカットでドライブスルーペナルティを課せられて後退。その後降りだし た雨に対応するためにタイヤ交換を行うタイミングが悪く、最終的には10位でゴー ルを迎えた。#3も途中3位まで順位を上げたものの、タイヤ交換のタイミングでタ イムロス。 6位でフィニッシュした。 ■決勝結果 Pos. Car Name No. Driver Laps 1 auセルモスープラ #38 立川祐路/荒聖治 1:56'36"465 2 ECLIPSE ADVAN スープラ #25 織戸学/ドミニク・シュワガー -35"738 3 DYNACITY トムス スープラ #37 ジェームス・コートニー/片岡龍也 -55"607 4 EPSON NSX #32 松田次生/アンドレ・ロッテラー -1Lap 5 イエローハット スープラ #35 服部尚貴/脇阪薫一 -1Lap 6 G’ZOX・SSR・ハセミZ #3 金石年弘/エリック・コマス -1Lap 7 WOODONE トムス スープラ #36 土屋武士/マルコ・アピチュラ -1Lap 8 RAYBRIG NSX #100 中野信治/加藤寛規 -2Laps 9 ARTA NSX #8 金石勝智/伊藤大輔 -2Laps 10 カルソニック IMPUL Z #12 ブノワ・トレルイエ/井出有治 -3Laps R モチュールピットワークZ #22 影山正美/ミハエル・クルム -51Laps R ザナヴィニスモZ #1 本山哲/リチャード・ライアン -81Laps ◆ニスモモータースポーツの詳細は「NISMO official web site」をご覧下さい。