全日本GT選手権シリーズ(JGTC) 第3戦 「JAPAN GT Championship MALAYSIA」 決勝 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■開催月日:2004年6月19日 ■開催場所:セパン・インターナショナル・サーキット(マレーシア) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■#1「ザナヴィ ニスモZ」が3位ポディウム・フィニッシュ #3「G’ZOX SSRハセミZ」4位、#22「モチュールキーバリューZ」6位 #12「カルソニックIMPUL Z」は惜しくもリタイヤ 6月19日(土)午後5時20分、予定から15分遅れて2004年JGTCレース第3戦「JAPAN GT Championship MALAYSIA」決勝のローリングラップがスタートした。天気は快晴、 気温は日陰の温度は32℃であったが、直射日光下では35℃を超える酷暑のレースと なった。 ポールシッターの#12「カルソニックIMPUL Z」は、オープニングラップは#36スー プラに先行を許すものの2周目にはトップに立ち、スタートドライバーのブノワ ・トレルイエが序盤をトップで快走した。しかし、セカンドスティントを担当した 井出有治が走行中の32周目に不運が発生した。 井出の直前で姿勢を崩したGT300車両がコースを横切ってコースアウトし行き場を 失った井出もグラベルベッドへ。コースに戻る際にスタックしていたマシンにノー ズをヒットしてしまう。一旦はコースに戻ったが、再び他車と接触してスピンアウ トし、戦列を去ることとなった。 このアクシデントの後、日産勢のトップを取ったのは#3 「G’ZOX SSRハセミZ」。 予選7位からレースをスタートしたエリック・コマスは、ベテランならではの巧み なレース展開で#3 Zを4位に押し上げ、後半の金石年弘にマシンを渡した。金石は 32周目に3位に上がると快調にラップを重ね、後方から迫る#35スープラの猛追をか わし続けた。しかし、この攻防の間にその直後につけていた#1 Zと接触してスピン。 4位のポジションを#1に明け渡してしまう。終盤に上位車が脱落したため、最終的 には4位でチェッカーフラッグを受けることとなった。 ニスモのエースカー#1「ザナヴィ ニスモZ」は8番グリッドから本山哲がスタート。 3周目に7位になると、ステディなペースで前半の担当周回をこなした。32周目には 4位にポジションアップ。同様に後半にペースを上げてきた#35スープラに先行され るが、43周目に#3 Zと競り合いの末に4位となると、終盤にはタイヤを使い果たし た上位車を抜き去り3位へ。 そのままマシンをフィニッシュラインに運び、目標の3位ポディウム・フィニッシュ を果たした。#1のふたりのドライバーは今回の3位入賞によってチャンピオンシッ プポイントでランキング2位となった。 #22「モチュールキーバリューZ」は、予選4位の位置からミハエル・クルムがレー スをスタート。26周目には暫定4位で影山正美にバトンタッチ。 影山は、持ち前の粘りの走りで6位をキープ。終盤には5位に上がった。 しかし、最終ラップにペースダウン。6位でチェッカーフラッグを受けると、第1コー ナー手前にストップ。マシンから出た影山は、その場にへたり込んでしまった。クー ルスーツを着用せずにこのレースに臨んだ影山だったが、極度の消耗によって脱水 状態となっていた。メディカルセンターに運ばれた影山は、水分補給などの体調回 復処置を受けた。 ■出川監督コメント 「#12が脱落してしまったのは何とも惜しかったですね。しかし、#1は序盤に硬い タイヤで本山が良く耐えたと思うし、後半のミディアムタイヤはリチャードの走 りにうまくマッチしました。短めでリチャードに交代したのは、そのための作戦 でした。しかし、少し攻めすぎて#3と接触してしまったのは、長谷見さんのチー ムに申し訳ないことをしました。結果として3位表彰台が果たせたので、当初の 目的は果たすことができました。 正美は意識もはっきりしており心配は要らないようです。タフなレースでしたが ファンの皆様のご声援に感謝します。ありがとうございました」 ■決勝結果 Pos. Car Name No. Driver Laps 1 デンソーサードスープラGT #39 ジェレミー・デュフォア/アンドレ・クート 1:53'47"096 2 イエローハットYMSスープラ #35 服部尚貴/脇阪薫一 -2"113 3 ザナヴィ ニスモ Z #1 本山 哲/リチャード・ライアン -21"470 4 G'ZOX・SSR・ハセミZ #3 金石年弘/エリック・コマス -36"077 5 DYNACITY トムス スープラ #37 ジェームス・コートニー/片岡龍也 -42"987 6 モチュールキーバリューZ #22 影山正美/ミハエル・クルム -45"702 7 auセルモスープラ #38 立川祐路/荒 聖治 -1'14"961 8 TAKATA童夢NSX #18 道上 龍/セバスチャン・フィリップ-1'25"118 9 EPSON NSX #32 松田次生/アンドレ・ロッテラー -1'51"137 10 WOODONE トムス スープラ #36 土屋武士/マルコ・アピチュラ -2'20"890 R カルソニック IMPUL Z #12 ブノワ・トレルイエ/井出有治 -23Laps ◆ニスモモータースポーツの詳細は「NISMO official web site」をご覧下さい。