株式会社日本レースプロモーション(JRP)が主催するJAF認定「スーパーフォーミュラ・ヴァーチャルシリーズ第3回三重大会」が6日、三重県津市のイオンモール津南で開催された。
ヴァーチャルシリーズはプレイステーション4用のレースゲーム「グランツーリスモSPORT」に搭載された、ダラーラSF19を使用して行われる。
この日は、午前中に予選を行い12人を選出。午後からはA,B組に分かれ、首都高速道路を使用して各クラス上位3名が決勝に進出した。
決勝敗退組とゲスト千代勝正選手のエキシビションレースが行われた後、午後4時より多くの観客が見守る中、鈴鹿サーキットを使用して6周での決勝が行われた。
決勝に残ったのは、予選順にZENOMさん、nicorosさん、ryoheiさん、JaNKeNさん、mitospaさん、Letoileさんの6名。
好スタートを切ったのは予選2位のnicorosさん。インからポールポジションZENOMさんの横をすり抜け1コーナーでトップに立った。2位ZENOMさんの後方にはなんと予選6位から3人を抜いてきたLetoileさんが付けた。
上位陣は各車1秒前後の差を保ちつつレースは推移。実車を忠実に再現されたSF19は、タービュランスの影響で前車に近づくことができない。
「前に立てば集中力には自信がある」というnicorosさんだったが、4周目のシケインで痛恨のミス。「思ったよりブレーキが効いた」とインに切り込むのが早く、シケインショートカットでのペナルティー1.4秒を科されてしまった。
しかしnicorosさんは、最終ラップではコースアウト覚悟での攻めの走りを披露し、ペナルティー差を上回るタイムでゴール。三重大会での優勝を飾った。2位には危なげない走りでZENOMさんが、3位にはLetoileさんが入った。
優勝したnicorosさんはここまで全戦参加。神奈川大会では決勝まで残ったものの振るわず、西東京大会では予選落ち。「悔しかったので三重まで遠征した」という執念が実を結んだ。
最終戦「鈴鹿グランド大会」は10月27日にスーパーフォーミュラ最終戦の行われる鈴鹿サーキットで開催される。この大会からは優勝したnicorosさんと2位のZENOMさんが出場する。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum