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SGT:第1戦鈴鹿 No.11 FERRARI F430、予選2位スタートも決勝では惜しくもリタイア (JIMGAINER)

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2010年3月20日(sat)
  • 9:00~11:40・FREEPRACTICE
    • WEATHER:FINECONDITION:DRYTEMPERATURE:11°
  • 13:15~14:00:QUALIFYINGPRACTICE
    • WEATHER:FINECONDITION:DRYTEMPERATURE:17°
  • 15:00~:KNOCKDOWNQUALIFYING
    • WEATHER:FINECONDITION:DRYTEMPERATURE:18°

gt_r01_jg_02.jpg  久しぶりに開幕戦が鈴鹿に戻ってきた2010AUTOBACSSUPERGT第1戦。JIMGAINERも昨年福田エンジニアが制作したF430ではなく、ASIANLEMANSで使用したFIA-GT2の車両で今年1年を戦っていく。タイヤメーカも2005年から2年間使用していたDUNLOPを再び装着。チャンピオン獲得に向けてシリーズを走り出した。

 今回は練習走行時間がかなり延長され、2時間40分が与えられていた。田中哲也のドライブで、走行は開始された。OUTINでピットに戻り、路面のラバーが乗ってくるまで約20分ほど待機。他車も同じ様なことを考えているようで、開始早々は10台もコースに居ない状態だった。

 再びコースインし、マシンのセットアップを開始。今回はなかなかアンダーステアが消えず福田エンジニアを悩ます。リアのスプリング交換など、足まわりのセットを行うが、思うような方向性が出ない。残り時間45分で平中克幸と交代。平中はオーバーステアもあり、マシンの限界が低いと訴える。残り時間を考えたが、フロントのスプリング交換を行い、残り時間3分でコースへ。不安が残る中、練習走行は終了した。

 午後よりオンタイムで予選1回目が開始された。まず平中がタイム計測に入る。福田エンジニアがマシンのセットを変えたおかげで、練習走行の時とは違うマシンに乗っているようで、平中克幸は先ほどの自身が計測したタイムを3秒以上更新してきた。その後田中と交代。田中もマシンの動きに納得しているようで、5周計測して予選は3位で終了した。

gt_r01_jg_03.jpg  1時間のインターバルの後、今年最初の予選はノックダウン方式で開始された。3回行われ、1回目は16台、2回目は10台が次のセッションに駒を進められる。1人のドライバーが連続して乗車することは出来ない。1セッション目は平中がタイムアタックを担当。10分間の短い時間の中で、クリアラップを取り、ベストな状態で走行出来なければ上位進出は望めない。徐々にタイムを上げていき、3周目に2分5秒855のタイムで2位通過を果たした。

 続いて2回目は田中が担当。4ラップ目に1分6秒台にきっちりと入れて来て、5位で最終のセッションに進むことが出来た。

 3セッション目はいきなり1位のポジションに名前が載る。タイムを1周毎に上げていき、2分5秒599と1回目よりタイムを上げてきた。しかし、それを0.208秒うわまわってきたのが№7(RX-7)だ。結局それ以上にタイム更新するマシンはなく、今年最初のグリッドは、2番目からのスタートとなった。

田中哲也
今年は開幕前からテストを何度かやってきて、その成果が今日の予選結果に出たのかなと思っています。ここまでの流れは良いので、明日はこの流れをキープして、優勝を目指したいですね。
平中克幸
オフの期間では僕たちのチームが一番距離も長く走り、テストを重ねてきた。昨年と違うマシン、タイヤで開幕を迎えたわけですから、結果として2番手だったということは、良いスタートを切れたと思っています。凄くうれしいのですが、それまでの流れとしてはあまり良いとは言える状態ではなく、もっともっと良くしていかなければいけない部分が多く、結果に甘んじることなくしっかいりとやっていかなければだめですね。この先のシリーズを戦う上でかなり厳しいのではないかと思っています。
2010年3月21日(sun)
  • 8:30~9:15:FREEPRACTICE
  • 9:25~9:40:CIRCUITSAFARI
    • WEATHER:CLOUDYCONDITION:WETTEMPERATURE:13°
  • 14:00~:FINAL
    • WEATHER:CLOUDY/RAINTEMPERATURE:14°

gt_r01_jg_04.jpg  決勝日の鈴鹿サーキットは、中国からの黄砂に覆われ、暗くどんよりとしたなかで行われた。昨晩の雨は朝方には上がりはしたものの、路面状況は悪くウエット宣言が出される中、朝のフリー走行は開始した。ドライバーは田中。非常に滑りやすい路面コンディションの中、ドライのタイヤで走行を続け、ピットインを繰り返し最後のチェックを行う。残り時間15分で平中と交代。平中は9周計測後このセッションの4番手で走行を終えた。その後サーキットサファリは田中がドライブし、決勝に向けて確かな手応えを感じたようだ。

 グリッドに着き、国歌が歌われる頃にはぽつぽつと雨が落ちてきた。路面も徐々に濡らし始めるが、レインタイヤを履くほどでもない。鈴鹿サーキットは普段雨が降り始めるのは西コースからで、東コースの方が雨の量は少ないという。そんなコンディションの中、決勝レースは田中からスタートした。

 いきなりポールポジションのNo.7がデグナーカーブでコースオフ。難なく田中は1位を獲得。しかし2周目の130Rで12位スタートのNo.33Porscheが田中のインを突き2位へ。雨はぽつぽつと黄砂と一緒に路面を濡らす難しい中、田中はマシンをコントロールし、前を行くNo.33を追いかける。3位との差は徐々に開き始めた10周目(500は11周目)の1コーナー手前で、500クラスのマシン3台が絡む多重クラッシュが発生。SC(セーフティーカー)がコースに。後ろのマシンとのマージンが一瞬にして0に。

 5周のSCランのあと、リスタートが行われた。ポジションは2位のまま、21周目に平中と交代のためピットへ。昨年と違い、FIA-GT車両は燃費が悪く、給油時間が昨年の倍近く掛かる。タイヤ交換は速かったものの、ピット作業に45秒07も掛かってしまう。平中がコースインした時点で12位。

 中盤を走っていたマシンがピット作業を終えた時点で、5位のポジションに落ちてしまっていた。しかし、前を行く4台は僅差。直前のNo.3を平中は猛プッシュ。しかし、18周目の130Rで勢い余ってコースオフ。コースに戻ってくるときに左前のアンダーパネルを破損。その弾みで、ラジエターを傷つけてしまう。平中からは水温上昇を示すランプの点灯を伝えてくる。急遽ピットへ戻り、マシンの修復にかかるが、水温が100°を超え、エンジンの負担を考えると、このまま修理してコースに戻ってもさらなるエンジンに負担を掛けるということで、この時点でリタイヤを決めた。マシンのポテンシャルの高さは証明されたが、ピット作業に掛かる時間をどのように短縮していくか、課題も残った。次戦岡山では、必ず表彰台に登り、今回のノーポイントを取り返したいと思います。

田中哲也
 序盤雨が降って難しい展開でしたが、なんとかくぐり抜けられてました。タイヤの暖まりが若干悪く、No.33に抜かれましたが、後ろの車にはアドバンテージはありました。ただもっともっとレース展開でタイヤの使い方等色々と理解してレースに臨まないと、今日のレース展開では絶対勝てないので、次回からもっと気を引き締めて戦わなければいけませんね。
平中克幸
レース中に他車と接触してコースアウトしたのですが、戻ってくるときに大きなタイヤカスか何かを拾ってしまい、それでラジエターを傷つけてしまいました。こんな結果になってしまったのですが、予選は良いパフォーマンスを出せることがわかったので、次回のレースでは作戦等をもっと煮詰めて決勝で結果を出していかなければいけませんね。同じくFIA車両でトップを走っていた№33が、ピットアウト後に順位を落としているのは、給油の時間が長かったりとFIA車両の特性上仕方がない部分があるので、そういったところをリカバーしていけるかをしっかり対応していかなければいけないですね。
Text & Photo: JIMGAINER

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