激戦を制したモチュールZとARTAガライヤ(Photo:K.Takeshita)
7月18日、全日本GT選手権第4戦「HOKKAIDO GRAN GT CHAMPIONSHIP」の決勝が、好天の 十勝インターナショナル・スピードウェイで行なわれ、予選3位スタートのモチュール ピットワーク Z(影山/クルム組)が優勝を飾った。 レースはスタートから淡々と進んだ。北海道らしくない暑さに見舞われ、アクシデント やトラブルが予想されたが、意外にもクリーンな展開となった。 好スタートから逃げ続けたポールポジションスタートの#3 G'ZOX・SSR・ハセミ Z(金 石/コマス組)は、ルーティンのピットインまでは完璧。2位#22モチュールピットワー ク Zに6~7秒のマージンを築いた。 しかし、ニスモマジックと言われるピット作業により、#22がピットインを機に逆転。 #3も最後の最後まで執拗に食い下がったが、#22を駆るクルムの壁は厚く、#22Zが逃げ 切って今季初優勝を遂げた。 GT300クラスは、激戦の末、予選クラス7位スタートの#43ARTA Garaiya(新田/高木組) が嬉しい初優勝を飾った。 攻めた脇阪スープラ、意地を見せZのワンツーを阻止 飯田からバトンを受けた#6エッソウルトラフロースープラの脇阪寿一は、60周過ぎから ジワリジワリと攻め続けた。まず#36スープラを料理すると、日産勢のワンツーを阻止 すべく、3秒前方にいた2位の#22Zとの差を少しずつ削り取る。そして、ついに最終ラ ップに入るストレートで並ぶと、1~2コーナーでついに#22Zをパス。最後はトップ#22 の背後にまで迫ってチェッカーを受けた。 ダイシンZ痛恨のコースアウト GT300クラスポールの位置からスタートした#81シーウエストダイシンアドバンZ(柳田 /尾本組)は、残り15周までトップを守っていたが、背後から攻め続ける#43ガライヤの 術中にはまり、最終コーナーで飛び出してしまい3位に転落。ストレートでは明らかに アドバンテージを持っていただけに惜しいコースアウトだった。 (観客:31,300人)
2004年7月18日 十勝スピードウェイ(北海道) 決勝 天候:晴れ/コース:ドライ
-P--No.Cl.-Car--------------------------Drivers--------Lap-GoalTime---(WH)
1 22 500 モチュールピットワーク Z 影山/クルム 89 1:56'32.111(30)
2 6 500 エッソウルトラフロースープラ 脇阪/飯田 89 - 0.686(10)
3 3 500 G'ZOX・SSR・ハセミ Z 金石/コマス 89 - 1.693(20)
4 36 500 WOODONE トムススープラ 土屋/アピチェラ 89 - 22.776(10)
5 37 500 DYNACITY トムス スープラ コートニー/片岡 89 - 41.446(30)
6 32 500 EPSON NSX 松田/ロッテラー 89 - 1'13.154(+2)
7 39 500 デンソー サードスープラ GT デュフォア/クート 89 - 1'16.493(70)
8 18 500 TAKATA童夢NSX 道上/フィリップ 88 - 1 Lap (+1)
9 35 500 イエローハットYMSスープラ 服部/脇阪 88 - 1 Lap (40)
10 100 500 RAYBRIG NSX 中野/加藤 88 - 1 Lap (+2)
11 12 500 カルソニック IMPUL Z トレルイエ/井出 87 - 2 Lap (30)
12 8 500 ARTA NSX 金石/伊藤 87 - 2 Laps(+2)
13 25 500 ECLIPSE ADVAN スープラ 織戸/シュワガー 86 - 3 Laps(30+1)
14 38 500 auセルモスープラ 立川/荒 86 - 3 Laps(60)
15 43 300 ARTA Garaiya 新田/高木 83 - 6 Laps(5)
16 16 300 M-TEC NSX 山野/八木 83 - 6 Laps(70)
17 81 300 シーウエストダイシンアドバンZ 柳田/尾本 83 - 6 Laps(+1)
18 10 300 JIM Gainer アドバンF360 田中/余郷 83 - 6 Laps(15)
19 31 300 A'PEX i-mobisess MR-S 田中/松田 83 - 6 Laps(+1)
20 77 300 クスコスバルADVANインプレッサ 小林/谷川 83 - 6 Laps(+2)
21 19 300 ウェッズスポーツセリカ 青木/谷口 83 - 6 Laps(40)
22 15 500 AMPREXムルシエラゴRGT (橋本)/サイモン 83 - 6 Laps
23 21 500 フェラーリ550GTSマラネロ 光貞/(植松) 83 - 6 Laps
24 11 300 JIM RodeoDrive アドバンF360 松田/菅 83 - 6 Laps(20+1)
25 80 300 エンドレスダイシンアドバンZ 木下/星野 82 - 7 Laps(20)
26 7 300 雨宮アスパラドリンクRX7 山路/井入 82 - 7 Laps(55)
27 26 300 エンドレスタイサンADVAN GT3R 井尻/山岸 82 - 7 Laps
28 17 300 エスペリア Kosei セリカ 長島/松永 82 - 7 Laps(5+1)
29 72 300 アドバンBOROポルシェ 平川/城内 81 - 8 Laps
30 9 300 ADVAN K-STADIUM MT 清水/細川 81 - 8 Laps
31 30 300 RECKLESS MR-S 佐々木/後藤 81 - 8 Laps(15+1)
32 51 300 NSC・AUTO-STAFF・ADVANシルビア 加藤/筒井 81 - 8 Laps
33 2 300 プリヴェチューリッヒ・クムホ NSX 高橋/渡辺 80 - 9 Laps(+2)
34 5 300 プロジェクトμB-1マッハ号GT320R 玉中/三船 80 - 9 Laps(10)
35 910 300 高見沢整骨院アドバンポルシェ 高見沢/砂子 79 - 10 Laps
36 112 300 ARKTECH ADVAN GT4 澤/堤 79 - 10 Laps
37*111 300 ARKTECH ENDLESS ADVAN GT4 飯島/大井 79 - 10 Laps
38 63 300 LEYJUNダンロップ320R OSAMU/吉本 78 - 11 Laps(40)
39 52 300 プロジェクトμ太陽石油セリカ 竹内/西澤 77 - 12 Laps(+2)
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* 1 500 ザナヴィニスモ Z 本山/ライアン 52 - 37 Laps(60)
20 300 FK/Massimo ADVAN ポルシェ 井上/宮川 52 - 37 Laps
70 300 フィールズ外国屋ADVANポルシェ 石橋/伊橋 33 - 56 Laps
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WH:ウェイトハンデ(kg)
+1:性能引き上げ措置(+1=1ランク/+2=2ランク)
* #111は、2004年全日本GT選手権統一規則第29条1.(ラインカット)により、ドライ
ブスルーペナルティを課した。
* #1 リチャード・ライアンは、国際モータースポーツ競技規則付則L項(プッシング)
違反により、罰金100,000円及びペナルティポイント2を課した。
