全日本選手権フォーミュラニッポン第4戦岡山の決勝前フリー走行は、本山哲(アラビアンオアシス・ チームインパル)が1分18秒874でトップ。決勝での巻き返しに向けて期待を抱かせる結果となった。
めまぐるしく変わる天候に翻弄された予選とはうって変わり、決勝日を迎えた岡山国際サーキットは朝から快晴となった。
午前9時30分、30分間のセッションが始まった。
本山、松田次生のインパル勢は開始早々から1分19秒台のハイペースでタイムを刻み、開始5分で1位、2位の位置を占める。
3番手にはポールシッターの小暮卓史がつけた。
他のドライバーもほぼ1秒以内につけ、決勝への最後の調整に取り掛かっている。
しかしこのセッションは、開始から14分が経過したところで金石年弘のクルマから白煙が上がり、
ほぼコース全周にわたってオイルをまいてしまったため、赤旗中断となってしまう。
金石はピットガレージにクルマを入れ、修復作業に取り掛かる。
金石のクルマは大量のオイル漏れを起こしており、エンジンへの影響が心配される状態だ。
コース上のオイル処理が終わり、走行が再開されたのは10時04分。残り時間は16分だ。
トップタイムは本山が開始10分で出した1分18秒874で変わらないものの、2番手にはここで井出有治が上がってきた。
更に3番手にはブノワ・トレルイエがつけ、松田は4番手、小暮は5番手でこのセッションを終えた。
6番手にはデュバル、7番手に赤旗の原因となった金石がつけており、インパル、中嶋企画、ARTAが僅差で入り乱れる結果となり、
決勝での接戦が大いに期待できそうだ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum