VITA岡山シリーズ第5戦は10月13日、岡山国際サーキットで公式予選を行い、上田裕司が初ポールポジションを獲得した。
VITA岡山シリーズもいよいよ第5戦を迎えた。12月15日には、VITAも出場するMEC120が控えているが、こちらは得点対象外のため、これがチャンピオンシップとしては最終の戦いとなる。
出走台数は30台と多くのエントリーを集めた。ポイントリーダーは35ポイントの武地孝幸(odula TONE TMR VITA)、2位に30ポイントの清水康友(ENDLESS☆カーブテイックTrace)、3位に28ポイントの上田裕司(PHOENIX&ARDS&萬雲塾)、4位に24ポイントの増本千春(SANNO SHIEL制動屋)がつけている。中島僚斗(&GコーポレーションANGLE VITA)、MAKOTO(まこと君VITA)、下垣和也(SOUEISHA-VITA)が21ポイントで並び、ここまでがチャンピオンの可能性があるが、実質的には武地、清水、上田あたりの争いになりそうだ。
50歳以上もしくはNCP13エンジンを搭載車両で、申請した選手で争われるトロフィークラスは、ポイントリーダーは38ポイントの蘭牟田政治(SSJOKER☆ダイワN通商VITA)、2位に25ポイントの武連良治(TBR RAYBROS VITA)が、3位に下垣がつけており、この3人がチャンピオンの可能性を残しているが、圧倒的に藺牟田が有利だ。
今回は、スーパーGT、スーパー耐久、PCCJなどで活躍した上村優太(粟村打抜金網VITA)、先週鈴鹿で行われたスーパーFJでいきなり予選2位、決勝でも4位に入った16歳の落合蓮音(ホージャストレーシングVITA)も岡山シリーズ初参戦。彼らも上位に食い込んでくることが予想され、チャンピオン争いに影響を与えそうだ。
公式予選は午前10時20分より15分間で行われた。「晴れの国岡山」は早朝から雲一つない秋晴れに恵まれ、絶好のレース日和となった。出走30人中、12人がトロフォークラスだ。
計測が始まった2周目には、藺牟田が1分46秒857でトップに立つ。2位には清水が47秒395で、3位には上田が47秒425で、4位にはMAKOTOが47秒468で、5位にはTAKE chan(恵比寿アキランドVita制動屋)が47秒538で、6位には長田茂久(TRACE☆TS☆CB☆愉快なおっさんVITA)が47秒549でつける。
3周目には、岡山初参戦、16歳の落合が2分45秒214でトップに上がってきた。藺牟田は45秒603までタイムを縮めるも2位に後退。3位にはこちらも岡山初参戦のトップドライバー上村が45秒696で浮上。MAKOTOはタイムを43秒784まで縮めたものの4位と順位は変わらず、5位には下垣が45秒952で浮上、清水は46秒368までタイムを縮めたものの6位まで順位を落とした。
4周目には、上田が1分45秒122でトップとめまぐるしく順位がかわる。2位にはさらにタイムを45秒157まで更新した上村が順位をアップ。3位には一気にタイムを更新してきた中島が45秒205で浮上。タイムを更新できない落合は4位に落ち、5位には武地が45秒323で上がってきた。藺牟田はタイムを45秒351まで縮めるも6位まで後退してしまった。
5周目には、上田がタイムを1分44秒852まで縮めついに44秒台に入った。タイヤのピークを過ぎたか、2位上村、3位中島、4位落合はタイムを更新できず。5位には増本千春(SANNO SHIEL制動屋)が45秒232で浮上し、タイムを更新できなかった武地は6位に落ちた。
6周目、各選手タイムが伸びず、このままの順位で予選は終了するかと思われたが、5位につけていた増本が1分45秒135と一気にタイムを更新、トップ上田と上村の間に入って、2位に浮上した。
公式予選、ポールポジションは上田、2位増本、3位上村、4位中島、5位落合、6位武地となった。
トロフィークラスポールポジションは総合7位の藺牟田、2位に総合12位の下垣、3位に総合15位の武連となった。
ポールポジションを獲得した上田は練習の虫で努力の人。いままで予選最高位が4位だったがついに予選でトップに立った。チャンピオンを争うランキングトップの武地が予選6位、同2位の清水が予選11位と振るわなかったため、仮に決勝がこのままの順位で終われば、上田の逆転チャンピオンとなる。
決勝レースは午後1時55分より10周で行われる。チャンピオン争いに注目だ。
Text: Yoshinori OHNISHI