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スーパー耐久

第7戦富士決勝 大荒れのレースは中升ROOKIE AMG GT3が優勝してST-Xクラス逆転2連覇

優勝してチャンピオンを決めたST-Xクラスの中升ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/ジュリアーノ・アレジ/蒲生尚弥/片岡龍也)

 ENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE第7戦「S耐ファイナル冨士」は17日、富士スピードウェイで決勝を行い、ST-Xは中升ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/ジュリアーノ・アレジ/蒲生尚弥/片岡龍也)が優勝、2年連続チャンピオンを獲得した。

 午後0時30分にスタートした4時間耐久レースは荒れに荒れた。開始23分頃には16号車岡部自動車Z34が、ヘアピンコーナーを立ち上がった右300Rで他車と絡んでクラッシュ。ガードレール修復のため赤旗が提示され、レースは再開まで1時間以上を要した。残り1時間30分を切った当たりで、今度は34号車TECHNO FIRST R8 LMS GT4がダンロップコーナー手前でクラッシュ。再びガードレール修復のため再開まで1時間弱を要することとなった。

 この混乱の中、23号車TKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/元嶋佑弥/中山友貴)、81号車DAISHIN GT-R GT3(今田信宏/藤波清斗/坂口夏月)はピット出口の信号無視、33号車Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3(ジェフリー・リー/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/オジェイダ・ジェイディン)は黄旗追い越しのペナルティーを受け後退。31号車DENSO LEXUS RC F GT3(永井宏明/小高一斗/嵯峨宏紀)は、ピット義務回数が減少されたことが明暗を分け、順位を下げた。この結果、ノーペナルティーでそつなくレースを戦った1号車中升ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/ジュリアーノ・アレジ/蒲生尚弥/片岡龍也)が優勝、今季3勝目を飾り、逆転での2年連続の戴冠となった。

ST-Zクラス優勝は2W Yamaguchi GR Supra GT4 EVO(チアラバノンカチョーン/卜部和久/立川祐路)

ST-Zクラスでチャンピオンを獲得した埼玉GB GR Supra GT4(山崎学/吉田広樹/服部尚貴/荒川麟)

 すでにチャンピオンが52号車埼玉GB GR Supra GT4に決まっているST-Zクラスは13台が参加。59号車2W Yamaguchi GR Supra GT4 EVO(チアラバノンカチョーン/卜部和久/立川祐路)が初優勝を飾った。

ST-TCRクラスで優勝してチャンピオンを決めたRacerホンダカーズ桶川CIVIC(KIZUNA/リジョンウ/山本聖渚)

 ST-TCRクラスは4台が参加。ポイントリーダーだった98号車Racerホンダカーズ桶川CIVIC(KIZUNA/リジョンウ/山本聖渚)がポールトゥウインを飾ったため、今季2勝目と同時にチャンピオンも決めた。

ST-1クラス優勝はシンティアムアップルKTM(井田太陽/加藤寛規/高橋一穂/吉本大樹)

 今シーズン1台のみで全戦参戦を果たした2号車シンティアムアップルKTM(井田太陽/加藤寛規/高橋一穂/吉本大樹)は、総合で20位に入り優勝した。

ST-2クラス優勝はSPOONリジカラCIVIC(山田英二/小出峻/ピストン・西沢/三井優介)

ST-2クラスでチャンピオンを獲得したKTMS GR YARIS(一條拳吾/奥本隼士/平良響)

 ST-2クラスは8台が参加。95号車SPOONリジカラCIVIC(山田英二/小出峻/ピストン・西沢/三井優介)が今季初優勝を飾った。2位を9.5ポイントリードして選手権トップで最終戦に臨んだ225号車KTMS GR YARIS(一條拳吾/奥本隼士/平良響)は6位、ランキング2位の13号車ENDLESS GRヤリス(花里祐弥/石坂瑞基/伊東黎明/岡田整)は4位に入ったが、ポイントは6しか縮まらず、225号車が今季のチャンピオンに輝いた。

ST-3クラス優勝は岡部自動車Z34(前嶋秀司/長島正明/銘苅翼/元嶋成弥)

ST-3クラスでチャンピオンを獲得したエアバスターWINMAX RC350 TWS(藤田真哉/伊藤鷹志/水野大/眞田拓海)

 ST-3クラスは4台が参加。15号車岡部自動車Z34(前嶋秀司/長島正明/銘苅翼/元嶋成弥)が前戦に続き連勝した。ポイントリーダーの39号車エアバスターWINMAX RC350 TWS(藤田真哉/伊藤鷹志/水野大/眞田拓海)が2位に入ったため、39号車が今季のチャンピオンを決めた。

ST-4クラス優勝はシェイドレーシングGR86(影山正彦/国本雄資/山田真之亮/鶴田哲平)

ST-4クラスでチャンピオンを獲得したENDLESS GR86(坂裕之/菅波冬悟/小河諒)

 ST-4クラスは7台が参加。884号車シェイドレーシングGR86(影山正彦/国本雄資/山田真之亮/鶴田哲平)が今季2勝目を飾った。3ポイント差でポイントリーダーに立っていた41号車エアバスターWINMAX GR86 EXEDY(石井宏尚/冨林勇佑/尾崎俊介)はゴールできず、ランキング2位の3号車ENDLESS GR86(坂裕之/菅波冬悟/小河諒)が2位に入ったため、3号車が今シーズンのチャンピオンを獲得した。

ST-5クラスで優勝してチャンピオンを決めたDXLアラゴスタNOPRO☆MAZDA2(西澤嗣哲/大谷飛雄/小西岬/野上敏彦)

 ST-5クラスは15台が参加。トップから9ポイント差でランキング2位につけていた17号車DXLアラゴスタNOPRO☆MAZDA2(西澤嗣哲/大谷飛雄/小西岬/野上敏彦)が優勝した。ランキングトップの88号車村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/岡本大地/有岡綾平/吉田綜一郎)が5位に終わったため、17号車が逆転で今季のチャンピオンを決めた。ディーゼルエンジン搭載車として初のスーパー耐久チャンピオンとなった。

ST-Qクラス優勝はGR Supra Racing Concept(加藤恵三/山下健太/河野駿佑/松井孝允)

 開発車両のST-Qクラスは8台が参加。92号車GR Supra Racing Concept(加藤恵三/山下健太/河野駿佑/松井孝允)が優勝した。

ST-Xクラスで優勝した片岡龍也(中升ROOKIE AMG GT3)

ST-Xクラスで優勝した鵜飼龍太/ジュリアーノ・アレジ/蒲生尚弥/片岡龍也組(中升ROOKIE Racing)

ST-5クラスで優勝した西澤嗣哲/大谷飛雄/小西岬/野上敏彦組(TEAM NOPRO)

ST-Xクラスの表彰式

ST-Zクラスの表彰式

ST-TCRクラスの表彰式

ST-1クラスの表彰式

ST-2クラスの表彰式

ST-3クラスの表彰式

ST-4クラスの表彰式

ST-5クラスの表彰式

ST-Qクラスの表彰式

ジェントルマンの表彰式

 これで今シーズンのスーパー耐久は全戦が終了。来シーズンは3月23日に開幕戦の決勝がモビリティーリゾートもてぎで行われ、今シーズン同様全7戦で争われる予定だ。今季から運営がSTOからSTMOに代わり、新企画を打ち出し続るスーパー耐久に来季以降も期待したい。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Kazuhiro NOINE


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