フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズチャンピオンシップ第11戦、第12戦の公式予選が9月14日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、今回から参戦してきた佐野雄城(TGR-DC RS FR)がいずれもポールポジションを獲得。佐野とともにTGR-DCから参戦した卜部和久(TGR-DC RS FR)がともに2位を獲得した。
今回の富士大会は世界耐久選手権(WEC)第7戦富士6時間耐久レースのサポートイベントとして開催されており、公式予選日から国内外の多くのレースファンが富士を訪れている。FRJにおいてもオーバーオールクラス7台、マスタークラス6台の計13台が集まった。
中でも注目すべき存在が今回からエントリーしてきたTGR-DC Racing Schoolの2台だ。ドライブするのは現在FIAーF4選手権を戦う佐野と卜部の二人。F4では優勝経験もあり、表彰台の常連でもある二人が未経験のカテゴリーでどれだけの走りを見せてくれるのか。注目の公式予選は午前9時より各15分間で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。
第11戦の予選はTGR-DCの二人が序盤から好タイムを記録、トップを争う展開となる。ポイントリーダーのミハエル・サウター(G FORCE F111/3)はやや遅れてコースイン。セッション終盤でのタイムアタックを目論む。
ところが残り5分のところでマスタークラスの辻子依旦(PONOS RACING)が2コーナーで単独スピン。セッションは赤旗中断となってしまい、サウターはタイムアタックを中断せざるを得なくなった。
その後、辻子は自力でコースに復帰したものの、競技団はこの赤旗をもって予選を終了するとの判断を下したため、5周目に1分39秒072を記録した佐野がポールポジション、4周目に1分39秒202を記録した卜部が2位となり、1分39秒905のサウターが3位という結果になった。
続いて午前9時30分から行われた第12戦の予選では、序盤からサウターが精力的に周回を重ねるが、6周目に1分39秒246を記録するのが精一杯の状況。その一方で佐野と卜部はサウターらのスリップストリームを巧みに利用して1分38秒台までタイムを縮めてきた。
その結果、7周目に1分38秒855を記録した佐野が第13戦に続いてポールポジションを獲得。8周目に1分38秒919を記録した卜部が2位。このレースの結果次第では最終戦を待たずにタイトルが確定するサウターは3位にとどまった。
FRJ第11戦の決勝はこのあと午後1時10分より15周で行われる。
Photo&Text: Kazuhisa SUEHIRO