TCRJサタデーシリーズ第1戦は13日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、ポールポジションからスタートした猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)が優勝を飾った。
決勝は午後4時35分にフォーメーションラップが始まった。雨は降り続き、全車7台がウエットタイヤを履き1周を回ってグリッドに着いた。
ポールポジションの猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)は好スタート。予選2位のHIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)もポジションを守り1コーナーへ向かう。予選3位の鈴木建自(バースレーシングプロジェクト【BRP】)は動き出しが鈍く6位までポジションダウン。代わって3位には予選4位から加藤正将(Audi Team Mars)が上がり、4位にはMOTOTINO(55MOTO RACING)が、5位には梅本淳一(J'S RACING CIVIC TCR FK7)が続く。
トップに立った猪爪だったが、オープニングラップのヘアピンでマシンをスライドさせ、2位のHIROBONの接近を許す。HIROBONは、スプーン手前でインから猪爪に並びかけ、トップに浮上した。
猪爪も負けじと130RでHIROBONに並びかけるが、ここでは抜けず。1周目はHIROBONがトップ、2位には猪爪が続く。
2周目の逆バンクでは、HIROBONが痛恨のコースアウト。これで猪爪は難なくトップを奪い返した。HIROBONは加藤にもパスされ3位に落ちた。
ここから猪爪は2位に上がった加藤を突き放しにかかる。加藤の後方からは3位に落ちたHIROBONが徐々に接近。5周目には逆バンクで加藤に並びかけたHIROBONが、ターン7でインから加藤を捉え2位までポジションを回復した。
この時点で、トップ猪爪とHIROBONの差は5秒4。7周目にHIROBONは、このレースのファステストラップをたたき出し、その差を4秒4とするも追い上げもここまで。この後、猪爪はHIROBONとの差をコントロールし、11周を回って、トップでゴールした。HIROBONは2位、3位には加藤が入った。
4位でレースを始めたMOTOTINOは、7周目の2コーナーでスピン。5位に上がっていた鈴木にパスされることとなった。MOTOTINOはその後も鈴木に食い下がるもポジションは変わらず。鈴木が4位、MOTOTINOは5位でゴールを迎えた。
序盤、5位を走行していた梅本は5周目にスプーンでスピンし後退。6位でレースを終えた。
サンデーシリーズは明日14日、午前8時から予選が、午後2時15分から決勝が行われる。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI