ENEOSスーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE第5戦「もてぎスーパー耐久5Hours Race」は2日、モビリティーリゾートもてぎで公式予選を行い、総合でST-XクラスのDENSO LEXUS RC F GT3(永井宏明/小高一斗/嵯峨宏紀)がポールポジションを獲得した。
公式予選は午後0時45分より行われた。天候は曇りだが、ときおり太陽が顔を出すジリジリと暑い中でセッションは進行した。
予選はA、Bドライバー別にアタックを行い決勝のグリッドはA、Bドライバーの合算タイムで決定する。A、B別のセッションはそれぞれグループ2(ST-Q[12、28、32、55、61号車]、ST-2、3、4)、グループ1(S T-Z、TCR、Q[230、271号車])、グループX(ST-X、1)の順で行われた。
この大会で注目を集めたのは初登場、DAT(ダイレクト・オートマチック・トランスミッション)搭載のORC ROOKIE GR Yaris DAT concept(MORIZO/佐々木雅弘/石浦宏明/小倉康宏)。MT(マニュアル・トランスミッション)と同等の性能を持つと言われる意欲作のオートマ車両だ。
ところが開始早々、Aドライバー、グループ2予選でMORIZO(豊田章男・トヨタ自動車代表取締役会長)のドライブするこのGR Yaris DAT conceptがV字コーナーでストップ。赤旗が提示された。
これ以降の予選は5分遅れで行われたが大きなトラブルはなく淡々と進行した。
ST-XクラスはAドライバー予選で鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS GTR GT3)が、Bドライバー予選で坂口夏月(DAISHIN GT-R GT3)がトップタイムを記録したが、速いタイムをそろえたDENSO LEXUS RC F GT3(永井宏明/小高一斗/嵯峨宏紀)がポールポジションを獲得した。2位にはHELM MOTORSPORTS(鳥羽豊/平木湧也/平木玲次)が、3位には中升ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/蒲生尚弥/平良響/片岡龍也)が入った。ポールから3位までは0秒113と超接近戦の予選となった。
ST-ZクラスはPorsche EBI WAIMARAMA Cayman GT4 RS CS (北園将太/千代勝正/山野直也)が、ST-TCRクラスはRacer HFDP CIVIC(遠藤光博/中野信治/森山冬星)が、ST-QクラスはNissan Z Racing Concept(平手晃平/佐々木大樹/高星明誠)が、ST-1クラスはシンティアムアップルKTM(井田太陽/加藤寛規/高橋一穂/吉本大樹)が、ST-2クラスは新菱オートDIXCEL夢住まい館エボ10(冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄)が、ST-3クラスはraffinee 日産メカニックチャレンジ Z(山口智英/松田次生/佐藤公哉/藤原大輝)が、ST-4クラスはエアバスターWINMAX GR86 EXEDY(水野大/冨林勇佑/石井宏尚)がポールポジションを獲得している。
決勝は明日3日、午前11時10分より全クラスが参加し、5時間レースとして開催される。
Text: Yoshinori OHNISHIMizue NOINE
Photo: Kazuhiro NOINE