SUPER FORMULA

第2回公式テスト富士 富士戦に向け有意義なテストを終える(B-Max)

 B-Max Racing Team(SFチーム代表 宮田雅史)は、6月23~24日、富士スピードウェイで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式テストに参加しました。

 例年とは異なるシーズン半ばで行われたテストは、ここまで思うような結果が残せていないチームにとって、次の富士戦、またシリーズ終盤に向けての重要なテストとなります。今回は、車両の比較チェックを行うため、レギュラードライバーに加え、大津弘樹選手を迎えてテストを行いました。

■テスト1日目(6月23日(金)Session1:10:00~12:00/Session2:14:00~16:00)

 初日は、50号車は松下選手、51号車はハイマン選手と大津選手がドライブしました。

 前回のSUGO戦から速さを取り戻しつつある松下選手は、走り始めから1分24秒台前半をマークして好調さ窺わせ、常時トップ10内で順調にタイムアップしていきました。両セッションとも、最後のアタックをうまくまとめることができずにリザルトは下位になりましたが、非常に良い感触を得ました。

 ハイマン選手はグリップ不足に悩まされており、午前のセッションでは思うようにタイムを上げられませんでした。午後にハイマン車をドライブした大津選手は、いくつかの改善を試みて1分22秒台に入れました。

ドライバー Ses.1ベストタイム(順位) Ses.2ベストタイム(順位)
50号車 松下信治 1分24秒017(15/22) 1分22秒595(17/22)
51号車 ラウル・ハイマン 1分24秒376(21/22) ——————–
大津弘樹 ——————– 1分22秒774(19/22)
  • Ses.1 天候:曇り、コース:ドライ、気温:19度、路面温度:24度
  • Ses.2 天候:曇り、コース:ドライ、気温:19度、路面温度:22度

■テスト2日目(6月24日(土)Session3:8:30~10:30/Session4:12:30~14:30)

 2日目は、50号車を大津選手、51号車をハイマン選手がドライブしました。

 大津選手は、ピットインを繰り返しながら、1分23秒949、23秒628、23秒585と着実にタイムを削り取り1分23秒137でセッション3を終えると、やや路面温度が上がった午後も、同様に僅かずつタイムアップし、最後のアタックでは「もう少し上げたかった」と満足できるタイムではなかったものの1分23秒082をマーク、10番手で走行を終えました。

 ハイマン選手は、両セッションともに開始から積極的な走行を見せ、セッション4では、折返しの1時間が経過する前に1分23秒873と今回のテストにおけるベストタイムをマークして、この時点で11位と中位につけました。最後まで納得できるセットは見いだせなかったものの、2日間で100周以上を走りコースの習熟も進めることができました。

ドライバー Ses.3ベストタイム(順位) Ses.4ベストタイム(順位)
50号車 大津弘樹 1分23秒137(12/22) 1分23秒082(10/22)
51号車 ラウル・ハイマン 1分24秒135(22/22) 1分23秒873(19/22)
  • Ses.3 天候:曇り、コース:ドライ、気温:24度、路面温度:27度
  • Ses.4 天候:曇り、コース:ドライ、気温:26度、路面温度:34度
チーム監督 本山 哲コメント

 今回は、チームの現状を踏まえ、クルマの状態をより理解するために大津選手にドライブしてもらいました。ノブは、菅生戦から上向いている調子を引き継いでいて、手応えを感じました。クルマのベースセッティングは決まりつつあるように思います。ラウル車に関しては、大津選手にドライブしてもらうことで、クルマの基本的な部分の確認に加え、セットアップもいくつか試すことができましたので、ラウルもこれまでより自信を持って臨めるようになると思います。非常に良いテストでした。

50号車チーフエンジニア 宮田雅史コメント

 準備してきたプログラムは一通り試すことができました。初日のノブは最後のアタックで少しミスが出ましたが、全体的には速くフィーリングも良かったようです。2日目は、大津選手に乗ってもらいましたが、ドライバーの好みによって重視する点がかなり異なるというのは興味深かったですね。それによってセッティングの方向もガラッと変わりますので、その点では引き出しが増えたと言えると思います。

51号車チーフエンジニア ティム・ネフ コメント

 次のレースに向け活路を見出すため、さまざまななトライをしましたが、ペースを上げることが難しく悩み続けた2日間でした。大津選手にもドライブしてもらいましたが、クルマの状態を大きく改善させるまでには至りませんでした。

50号車ドライバー 松下信治選手コメント

 今シーズン、これまでのなかでクルマは最も良い状態でした。前回の菅生から良い方向に向かっていますが、キャラクターの違う富士でも走り始めから感触は良かったです。2日目は客観的に見ていましたが、初日の状態から大きな進歩はなかったように思います。とにかく開幕大会と比べるとクルマは雲泥の差ですので、次の富士戦をターニングポイントにしたいと思います。

■51号車ドライバー ラウル・ハイマン選手コメント

 今回のテストでは、大津選手の力も借りて、クルマは初日に比べて良くなりました。ただ、タイヤのウォームアップ時に、熱が入りにくいという課題が残りました。コールドタイヤで走り始めたときに、2~3周ウォームアップしても良いグリップが得られず、いくつかの方法をトライしましたが、上手くいきませんでした。予選で良いポジションを得るためにも、この部分の改善が必要です。

■50,51号車ドライバー 大津弘樹選手コメント

 初⽇の51号⾞では、改善すべき点をいくつか試しました。セットアップの⽅向は⽰せたと思います。2⽇⽬の50号⾞も良い感触のセットをいくつか⾒つけることはできました。最後のアタックは10番⼿と、クルマのポテンシャルを⼤きく上げるまでには⾄りませんでした。ただ、ユーズドタイヤでもタイムアップするセットがありましたので、⽬指す⽅向はその延⻑線上にあると思います。あとはデータを解析して改善に繋げてもらえたらと思います。

B-Max Racing Team Press Release


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