SUPER FORMULA

第6戦富士 応援を背に追い上げるもポイント獲得はならず(B-Max)

 B-Max Racing Team(SFチーム代表 宮田雅史)は、7月15~16日、富士スピードウェイで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦に参戦し、後方グリッドから追い上げた松下選手は13位完走、ハイマン選手はマシントラブルでリタイアという結果でした。

 提携している綾瀬市から駆けつけた応援団が見守るなか、松下選手は1周目に大きく順位を上げましたが、その後はポジションアップはままならず、ポイントを獲得することはできませんでした。ハイマン選手は、序盤にミッショントラブルが発生し、レースを続行することができませんでした。

 次戦のモビリティリゾートもてぎ戦までは1か月のインターバルとなりますので、上位フィニッシュを目指し、挽回を期して臨みます。

■予選(7月15日(土)午後2時20分~)

 サーキット上空は雲に覆われ、どんよりとした天候のもと迎えた予選。午前中のフリー走行における感触も悪くなかったため、期待を持って臨みました。しかし、松下選手が出走したAグループは、結果的に超僅差となり、100分の5秒差でQ2進出を逃し、しかも、順位は11台中9位と厳しい位置からのスタートになりました。Bグループのハイマン選手は、経験している富士のコースでしたが、攻めきることができずに11位という結果でした。

ドライバー セッション タイム/順位
50号車 松下信治 予選 Q1(順位) 1分23秒242( 9/11)
Q2(順位) —————-
総合順位 18位
50号車 ラウル・ハイマン 予選 Q1(順位) 1分24秒328(11/11)
Q2(順位) —————-
総合順位 21位
  • 天候:曇り、コース:ドライ、気温:26度、路面温度:29度

■決勝(7月16日(日)午後2時30分~41周)

 思ったよりも気温が上がらずに、予選日と同じような曇天となった決勝日。今大会は、連携する綾瀬市がバスツアーを企画し、スタンドの一角にはB-Max応援団が陣取るという、チームにとっては最高のシチュエーションでスタートを迎えました。

 この後押しもあってか、松下選手はここ数戦見られなかった得意のスタートからのジャンプアップを見せ、1周目に5台を抜いて13位でコントロールラインに戻ってきました。しかし、そこからは集団のなかで思うようにペースを上げられずに、5周目14位、9周目15位と徐々に順位を落としてしまいます。

 一方、ハイマン選手は、順調に周回を重ねていましたが、9周目にミッショントラブルが発生し、急激にペースダウン。レース続行は不可能と判断し、ピットに入ってレースを終えました。

 10周を過ぎ、タイヤ交換をするチームが出始めますが、松下選手はステイアウトを選択。しかし、前が開いてもペースが大きく上がることはなく、これ以上引っ張ることは得策ではないと判断したチームは17周目にピットインを敢行。素早い作業でタイヤを交換し、松下選手は16位でコースに復帰しました。

 自身のベストタイムを更新しながら攻め続ける松下選手は、1分25秒台後半から26秒台前半のタイムでコンスタントな走行を続け、34周目には前を行く福住選手を1コーナーで抜くなど、着実に順位を上げ13位でフィニッシュしました。

 リタイアが続いていた松下選手にとっては3戦ぶりのチェッカーでしたが、今回も最低限の目標としていたポイントを獲得することはできませんでした。

 次戦は1 か⽉後、舞台はチームにとって相性の悪くないモビリティリゾートもてぎです。恐らく猛暑のレースになると思いますので、クルマもドライバーも万全の暑さ対策で臨みたいと思います。

ドライバー セッション タイム/順位
50号車 松下信治 決勝 順位 13位
ベストタイム 1分25秒760(21/22)
51号車 ラウル・ハイマン 決勝 順位 DNF
ベストタイム 1分26秒546(22/22)
  • 天候:曇り、コース:ドライ、気温:26度、路面温度:30度

■チーム監督 本山 哲コメント

 ノブについては、フリー走行からの流れを見ていても、クルマのポテンシャルは確実に上がっています。これを予選や決勝で生かしきれなかったのは悔やまれます。チームの頑張りがリザルトに繋がらない状況が続いているので、士気を上げるためにも何とかしたいと思います。

 ラウルは、決勝のペースはいつも良いので、予選でもう少し前のグリッドからスタートすればポイント獲得できると思います。残りは3戦ですが、予選順位の向上をテーマに、ラウルが納得できるレースができるようサポートしたいと思います。

 次のもてぎ戦では、レースウィークのリズムと流れを引き寄せ、きっちりポイントを取りにいきたいと思います。引き続き皆さまの応援よろしくお願いします。

■50号車チーフエンジニア 宮田雅史コメント

 今回は事前にテストもあり、クルマはそれなりに仕上がっていましたので、Q2に行ける感触はありました。ただ、予選が思った以上にシビアでしたね。やはりまだ何かが足りないのだと思います。決勝は、できればもっとピットインを引っ張りたかったのですが、集団のなかでペースを上げることが難しかったので、予定より早く入れました。終盤、前のクルマを抜いてからのペースは悪くなかったと思います。

 次戦のもてぎは、レースウィークに走ってみないと何とも言えませんが、ノブも得意としているコースですので、今季ベストの結果を期待したいと思います。

■51号車チーフエンジニア マシュー・カラハン コメント

 非常に難しい週末でした。最後まで、私たちが望んだ速さを引き出すことはできませんでした。それでも、日曜朝のフリープラクティスまでに、十分ではありませんがクルマを改善することはできました。決勝は残念ながらギヤボックストラブルでリタイアになってしまいましたが、レース序盤のペースは悪くなかったと思います。さらなる改善のためには、ラウルが乗りやすいと思える、バランスの取れたセッティングを見つけることです。

■50号車ドライバー 松下信治選手コメント

 クルマはフリー走行から良い状態で、上位を狙えるという感触はありました。それだけに、僅差の予選で負けてしまったのは悔しいです。タラレバを言えばきりはありませんが、とにかく予選で前に行かないと勝負になりませんので、次のもてぎでは今回のことを意識して予選に臨みたいと思います。

 決勝は、久しぶりに普通にスタートができて5台ほど抜けました。ファーストスティントはペースが上がらず少し順位を落としてしまいましたが、タイヤ交換後はそこそこのペースで走ることができました。たぶん今年初だと思いますが前車を抜くこともでき、自分としては今年一番のレースだったと思います。

 とはいえ、結果は13位とポイントには届きませんでした。綾瀬市をはじめ、応援してくれている人たちのためにも、もてぎでは一矢報いたいと思います。

■51号車ドライバー ラウル・ハイマン選手コメント

 残念ながらギアボックストラブルにより、レース序盤でリタイアになってしまいました。2速にスタックしてしまったので、チェックするためにピットに戻りましたが、レースに復帰することはできませんでした。

 シーズン当初から抱えている主な問題は深刻なペース不足です。残念ながら、我々がマシンに加えた変更は、どれも期待したほどの効果はなく、クルマのバランスを納得するレベルまで引き上げることはできていません。進歩を妨げる何らかの原因があるようです。今回も困難な週末になりましたが、次のもてぎ戦に向けて努力を続けます。

B-Max Racing Team Press Release


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