全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第6戦は18日、スピードランドSUGOで決勝を行い、イゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)が優勝した。
決勝は、午後0時15分から12台(うちマスタークラス3台)が参加してフォーメーションラップが始まる。上空には薄雲がかかり、気温32度、路面温度42度だ。
スタートは3番グリッドの木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)と4グリッドの小出峻(HFDP WITH TODA RACING)がミス。トップにはポール位置からスタートした平良響(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)が立ち、2位に2番グリッドのイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)、3位には5番グリッドから好スタートを決めたエンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京TOM'S 320)が続く。
木村は4位に落ち、5位に野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)がつけ、小出も6位までポジションを落とした。2周目には4位の木村に5位の野中が襲いかかる。1周目の1コーナーから2コーナーにかけて並走した2台だったが、野中がヘアピンで木村を攻略し4位に浮上。
その木村には、スタート手順違反でドライビングスルーペナルティーが科される。木村はピットインを行い最後尾の12位まで落ちた。
上位の4台は互いに0秒5~1秒5ほどの差のトレイン状態でレースは進行。8周目以降はトップの平良が徐々に2位以下を突き放し、15周目にはその差は2秒2となった。
ところが、16周目のストレートでトップを走る平良がマシントラブルか失速。17周目の2コーナーで2位のフラガにトップを譲るとその後もずるずると後退することとなった。
18周目には1コーナーでアウトから2位のトゥルーリに並びかけた野中だったが、いきおい余ってスピン。小出にパスされ4位に落ちた。
レースは19周を回って終了。フラガは初優勝。2位のトゥルーリは初表彰台となった。3位には小出が、4位には野中が、5位には堤優威(Rn-sports F320)が、6位にはデビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)が入った。
マスタークラスは、3周目にトップの今田信宏(JMS RACING with B-MAX)をパスしたDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)が優勝。2位には畑亨志(A-NeKT with B-MAX 320)が入り、今田は3位でレースを終えた。
第7、8、9戦は鈴鹿サーキットに舞台を移し、7月1日~2日に開催される。
Text: Yoshinori OHNSHIPhoto: Shigeru KITAMICHI