SUPER FORMULA LIGHTS

第4戦 平良響がポール・トゥ・ウィンで今季1勝目

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第4戦の決勝が、スポーツランドSUGOで行われ、ポールポジションスタートの平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が、一度もトップを譲ることなく今季1勝目を飾った。

 梅雨の晴れ間で夏日となった土曜日、午後3時を過ぎても日差しは照りつけている。抜きどころの少ないコース、加えて、このレースの結果が第6戦のグリッドになるため、26周の長丁場とはいえスタートは重要だ。

 スケジュールがやや遅れて、午後3時55分にフォーメイションラップがスタート。

 ポールポジションの平良、イゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)、木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)と、上位勢は順位変動なくスタートするが、後方では5番グリッドの堤優威(Rn-sports F320)がエンジンストールで大きく順位を落とす。

 さらに1周目の第4コーナーで、デビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)とインに飛び込んだ古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)が接触。このアクシデントで、古谷は足回りを傷めてストップ。ビダーレスは一旦ピットに入り、車両をチェックした後コース復帰。幸いにもセーフティカーランになっていたため、同一周回で戻ることができた。

 8周を終了したところで、リスタート。ここでの順位変動はなかったが、12周目に、トップを上回るペースで追い上げていたビダーレスに「ピットアウトの際の信号無視」でドライブスルーペナルティ。これでビダーレスは完全に脱落してしまった。

 その後、各車両の間隔は大きく開きはしないものの、レースは縦に長い展開となり、残り10周となったところでの順位は、平良、フラガ、木村、小出峻(HFDP WITH TODA RACING)、エンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM'S 320)、野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)、堤。

 トップの平良は、後方で2位争いをするフラガと木村を尻目に、終盤は少しずつ差を開いてフィニッシュ。今季1勝目のチェッカーを受けた。

 平良はこのレースのファステストも記録し、明日の第6戦のポールポジションも手に入れた。狙うは、開幕大会で木村が達成した完全勝利の3連勝だ。

 マスタークラスは、クラスポールの今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が逃げ、これを1周目に畑享志(A-NeKT with B-MAX 320)をパスして2位に上がったDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)が追う展開となった。

 開幕大会では、DRAGONにしてやられた感のある今田だが、今回は快調なペースでじわじわと差を開き逃げ切った。逆にDRAGONは畑享志(A-NeKT with B-MAX 320)に攻められる場面もあったが、何とか抑えきって2位フィニッシュ。実力拮抗の三者の戦いは明日も続きそうだ。

 第5,6戦の決勝は、明日の午前8時40分、午後0時から行われる。

Text: Shigeru KITAMICHI


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