SUPER FORMULA LIGHTS

第10戦 PPスタートのエンツォ・トゥルーリが初優勝

優勝はエンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京TOM\'S 320)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第10戦の決勝が、富士スピードウェイで行われ、初のポールポジションからスタートしたエンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM'S 320)が、逃げ切って初優勝。最終ラップにファステストもマークする完全勝利を飾った。

 どんよりと曇った天候は、午後になっても変わらず。やや蒸し暑くなったなかスタートを迎えた。このレース結果が明日の第12戦のグリッドになるため、直線の長い富士とはいえスタートは重要だ。

決勝がスタートした

 スタートは、ポールシッターのトゥルーリが制し、堤優威(Rn-sports F320)、小出峻(HFDP WITH TODA RACING)と予選順で続くが、2列目4番手スタートの古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)は、エンジンストールで最後尾まで順位を落としてしまう。

 3周目の1コーナーで平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が、3位小出の攻略に成功。さらに前を行く堤を追う。この間もトップのトゥルーリは安定したラップを刻み、2位堤との差を少しずつ開いていく。

 5周目以降は、縦に長い展開となり順位変動もほとんどなくなる。唯一順位が入れ替わったのは、スタートで遅れた古谷が、7周目にデビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)を抜いて9位に上がったことのみ。

 レース後半は、各車がほぼ等間隔になり、安定した走行を見せたトップのトゥルールが堤との差を3秒まで開いて、初優勝のチェッカーを受けた。トゥルーリは、最終ラップにファステストラップを更新する余裕も見せフルポイントを獲得した。

 今季ここまで納得のいかないレースが続いていた2位の堤もクルマを降りて笑顔を見せた。

決勝2位は堤優威(Rn-sports F320)

決勝3位は平良響(モビリティ中京TOM\'S 320 TGR-DC)

 気になるポイント争いは、3位に入った平良が5ポイントを加え、6位フィニッシュの木村との差を 6ポイントに広げた。

 マスタークラスは、クラスポールの今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が、1周目にDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)の先行を許すものの、すぐにトップの座を奪い返し、徐々に差を開いてチェッカーを受けた。

 第11,12戦の決勝は、日曜日の午前8時20分、午後4時35分から、ともに15周で行われる。

表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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