SUPER GT

第6戦SUGO公式練習 GT500トップは23号車MOTUL AUTECH Z 前戦鈴鹿の雪辱なるか

公式練習:GT500クラストップタイムはMOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)

公式練習:GT300クラストップタイムはSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

 2023オートバックス スーパーGT第6戦「SUGO GT300kmレース」の公式練習が9月16日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、GT500クラスは23号車MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、GT300クラスは61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がトップタイムを記録した。

 フリー走行は午前9時15分にコースオープンとなったが、前夜の雨により路面に濡れたところが残っている影響か、多くのチームがタイム計測に入らず、ピットアウトしてすぐにガレージに戻ってしまった。

 開始から15分が経過した時点でトップに立ったのは自身の3周目に1分17秒781を記録した阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)。これをロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH Z)が自身の6周目に1分17秒524で上回り、7周目には1分15秒373、10周目には1分14秒900と着実にタイムを縮めてきた。

 しかし開始から25分が経過してもGT500クラスでタイムを計測したのは23号車と19号車の他、24号車、8号車、16号車、64号車の6台のみ。

 トップのその後もクインタレッリは精力的に周回を重ね、13周目には1'12.793を記録。少し遅れて走行を開始した野尻智紀(ARTA MUGEN NSX-GT)も1分
14秒543で2番手に上がってきた。

 公式練習は開始から30分が経過した辺りから漸く走行を始める車両が増えはじめ、45分経過時点で漸く39号車がコースインしたことで漸くGT500は全車が出揃った。

 この間に大津弘樹(ARTA MUGEN NSX-GT)が自身の8周目に1分12秒201をに記録、これを42分経過時点で立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra)が上回り、その3分後に松下信治(Astemo NSX-GT)が1分11秒639を自身の15周目に記録してトップに浮上している。

 そして最後にコースインした関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)も早々に1分11秒813をマークして2番手につけてきた。この時点の3番手は佐々木大樹(リアライズコーポレーションADVAN Z)でタイムは1分11秒851だ。

 その後も大嶋和也(ENEOS X PRIME GR Supra)が1分11秒901、大津も1分11秒901と同タイムを記録するなど、各車徐々にペースが上がってきていたが、開始から1時間8分が経過したところでGT300クラスの田中優暉(植毛ケーズフロンティアGT-R)が4コーナー先のS字でクラッシュしたため、ポストから赤旗が提示され、セッションは中断となってしまう。

 この車両回収とコースの修復に時間を要したこともあり、2クラスの混走はこの赤旗をもって終了となり、公式練習は午前10時40分よりGT300の専有走行で再開された。しかしここでも終盤に嵯峨宏紀(apr LC500h GT)がSPアウトで大きなクラッシュに見舞われたため再び赤旗が出され、GT300の走行はここで終了となる。

 さらにこの車両回収作業とドライバーの救出のため、GT500の専有走行は当初予定より15分遅れの午前11時05分に開始時刻が変更となった。この頃には空も徐々に明るくなってきており、路面はほぼドライに。

 まずは残り3分目前で石浦宏明(ZENT CERUMO GR Supra)が1分11秒624を記録すると、平手晃平(リアライズコーポレーションADVAN Z)も1分11秒399で38号車を上回る。高星明誠(Niterra MOTUL Z)は1分11秒659でこの時点で3番手だ。

 そして残り2分を目前に関口が1分10秒869とこの日最初の1分10秒台をマーク、牧野任祐(STANLEY NSX-GT)も1分10秒892で関口に続いて1分10秒台に入ってきた。

 さらに残り1分30秒を切ったところで松田次生(MOTUL AUTECH Z)が1分10秒605を叩き出し、トップに躍り出た。

 福住仁嶺(ARTA MUGEN NSX-GT)も1分10秒989で4番手に浮上。

 その結果、GT500クラスは23号車MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)がトップタイム、39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)が2番手、100号車STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)が3番手という結果になった。

公式練習:GT500クラス2位はDENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)

公式練習:GT500クラス3位はSTANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)

 GT300クラスは開始から1時間が経過した時点で2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)が1分19秒075でトップに立っていたが、これを山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)が自身の12周目に1分18秒423を記録して上回り、トップに浮上する。続いて高木真一(K-tunes RC F GT3)も15周目に1分18秒570を記録、平中克幸(シェイドレーシングGR86 GT)も15周目に1分18秒927で3番手に上がってきた。

 その後48号車のクラッシュにより混走は中断、GT300クラスの専有走行でセッションは再開となるが、ここで吉本大樹(Syntium LMcorsa GR Supra GT)が1分18秒781を記録して2番手に浮上。吉田広樹(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)も1分18秒781で96号車に次ぐ4番手につけた。

 その後、31号車のクラッシュにより専有走行は赤旗をもって終了となり、混走トップの61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がそのままトップタイムで走行を終えることになった。2番手は60号車Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)、3番手は96号車K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)だった。

公式練習:GT300クラス2位はSyntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)

公式練習:GT300クラス3位はK-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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