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第1戦岡山優勝記者会見 松田次生「2023年に23号車がチャンピオンを取れるように頑張る」

GT500クラス優勝 23号車MOTUL AUTECH Z(NISMO)

ロニー・クインタレッリ(NISMO)

決勝記者会見:GT500クラスで優勝したロニー・クインタレッリ(NISMO)

 「昨日からすごく流れが良くて、私たちはほぼ一年半ぶりの優勝になります。シーズンオフからチームの雰囲気が23号車らしくなってきて、今回は行けるという感触がすごくありました。岡山の開幕戦でポール・トゥ・ウィンできたことはすごく嬉しいですし、ニスモのスタッフの皆さんにはすごく感謝しています」

 「レースの後半から雨が降り出すという予報があって、僕の中ではドライタイヤで濡れてもレースマネジメントしたい、とか考えながら序盤を走っていましたが、いきなり雨が降り出してきて、やめてくれってなりました。一番前だとベンチマークがいないし、どこでブレーキングすればいいかとかすごく集中して、ぎりぎりのところで走っていました。雨が強くなってきた時に監督や松田選手と無線で会話して、良いタイミングで迷いなくピットに入りました。ウェットの走り出しではブリヂストンがすごく良くて、6位までポジションを落としてしまいましたが、うちのタイヤが温まってからは順位を上げていきました。36号車はなかなかたれてこなくて、ちょっとずつスピードを上げていって、ここだというタイミングで抜くことができました。あとはどこでスリックタイヤにするかということでしたが、次生選手がアウトラップで踏ん張ってくれました。去年のSUGOは作戦が当たらなかったので他のチームに負けてしまいましたが、今回は逆に全てが噛み合っていましたね」

松田次生(NISMO)

決勝記者会見:GT500クラスで優勝した松田次生(NISMO)

 「今日まさかこんなコンディションになるとは思わなかったんですけど、ロニー選手が難しいコンディションの中踏ん張ってトップで帰ってきてくれました」

 「後半は厳しいレースになると思っていたので、アウトラップで『36号車が来てるよ』と無線が入ってきましたが、何とか守ることができました。そのあとFCYが入ってきた時に雨が降ってくるって予報になり、ピットとやりとりしてレーダーを見てもらったら、後半もっと降ってくるかもということだったので、SCが入ると同時に、大きなクラッシュがあったと無線で聞いた時に、第1セーフティーカーラインに差しかかっていたので、そこでピットに入ることができ、ウェットタイヤに交換することができました。そのあとはもうレースできる状態ではありませんでした。そういった意味では、作戦面とかGTAやエンジニアの判断だったり、ドライバーも言われたことに対してしっかり対処できたことなどが優勝につながりました」

 「自分の中ではすごいレースをしたという感じではないんですけど、昨日ポールを取ってからの流れを決勝で優勝に導くことができたというのは、自分の中でまた一つ壁を越えられたと思います。23勝を取ってからそれを超えるのが難しかったんですけど、これを機にまた25、26と勝利を重ねて、最終戦でチャンピオン争いをして、2023年に23号車がチャンピオンを取れるように頑張っていきたいなと思います」

GT300クラス優勝 18号車UPGARAGE NSX GT3(TEAM UPGARAGE)

小出峻(TEAM UPGARAGE)

決勝記者会見:GT300クラスで優勝した小出峻(TEAM UPGARAGE)

 「今回は優勝できると思っていなかったというのが正直なところです。今回の勝利はチーム全体が最後まで諦めなかったこと。昨日の予選でも運悪く赤旗が出てしまって、Q1敗退という結果になりましたが、チームは一回も諦めていなくて、レースでもストラテジーが本当に完璧だったし、僕らのドライビングもある程度のところは行けたかなと思っています」

 「(自分は『持ってる』と思うか、と聞かれて)これを持ってないと言ったら『どういうことなんだ』となると思うので、もちろん『持ってる』とは思います。もちろん運の部分もあったと思いますが、次戦以降はしっかり実力で、小林さんと協力して、優勝目指してもう一回やりたいなと思います」

 「第1戦で優勝できたのは幸先の良いスタートだと思っています。初めてGT300に上がってきたんですけど、何となく今年はいけるんじゃないかなと、根拠はないんですが思ってるところがあるので、それを過信にとどまらず、実現できるように努力して、昨年はFIA-F4でチャンピオンを取っているので、2年連続でチャンピオンを別カテゴリーで取りたいと思っています」

小林崇志(TEAM UPGARAGE)

決勝記者会見:GT300クラスで優勝した小林崇志(TEAM UPGARAGE)

 「昨日の予選が、コントロールラインまであと数百メートルというところで赤旗が出てしまって、Q1突破できず18番手スタートになりました」

 「そこからだと優勝はなかなか厳しいなとは思っていましたが、天気予報では雨が絡んでくるんじゃないかということだったので、チームと再三ミーティングを行って、ストラテジーをまとめ上げられていたので、小出選手がスタートして、ちょっとずつポジションを上げていく中で、雨がパラついてきたところでチームが良いタイミングでウェットタイヤに替える判断をしてくれました。乾き出したところでも良いタイミングでスリックに替えることができました。ヨコハマタイヤさんも良いタイヤを用意してくれたので、アウトラップもすごく良いペースで走ることができ、トップに立つことができました」

 「そのあとまた雨が降ってきて、SC、赤旗、SC、赤旗と本当に色々あったんで、最後の赤旗が出てレースが終了ですよというのを聞くまでは正直勝てると思ってなかったですし、生きた心地がしないというか、しんどいレースでしたけど、今回は100戦目になるんですが、その100戦目で勝てたのは神様がご褒美をくれたのかなと思いますし、この勝利を石田監督に捧げたいと思います。NSXになってから本当に勝てなくて、辛いシーズンが続いていましたし、去年の最終戦も勝てそうなところで勝てなかったんですけど、今回優勝という結果を石田さんにプレゼントできたので、そこが一番ですね。ようやくこれで百戦錬磨になれたんだなと(笑)」

決勝フォトセッション:両クラスのウィナー

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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