SUPER FORMULA

第6戦富士公式予選 牧野任祐が4年ぶりのPP獲得!! 上位4台をホンダエンジンが独占

ポールポジションは牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)

 2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦の公式予選が7月15日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が2019年4月以来、4年ぶりのポールポジションを獲得した。

 公式予選は午後2時20分よりノックアウト方式で行われた。開始時点の気温は25℃、路面温度は29℃。上空を厚い雲が覆い尽くしてはいたものの、予選は終始ドライコンディションでの走行となった。

 今回も予選Q1はA、B二つのグループに分かれて行われた。Aグループで出走するのは小高一斗(REALIZE Corporation KONDO SF23)、牧野、小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)、福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF23)、リアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)、笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)、阪口晴南(P. MU/CERUMO・INGING SF23)、松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF23)、大津弘樹(TGM GP SF23)そして山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF23)だ。

 各車まずはユーズドタイヤで1周を走り、一旦ピットへ。ここでニュータイヤに交換してタイムアタックに取り掛かる。近年のスーパーフォーミュラではすっかりお馴染みになった光景だ。

 まずは小林がアウトラップ、ウォームアップラップに続いて1分23秒219を記録する。続けてアタックに入った小林はセクター1、2と自己ベストを更新するが、最後のセクターが伸びず、1分23秒393と更新ならず。

 続いて大湯都史樹に代わって出場の大津が1分22秒798でトップに。これをローソンが上回って1分22秒734でトップに立ったところでチェッカー。3番手には山本、午前中トップの牧野が4番手。以下、福住、阪口までがQ2進出。小林、笹原、松下、平川そして小高がここで予選を終えた。平川は今季初のQ1敗退だ。

 Bグループは野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)、国本雄資(Kids com KCMG Cayman SF23)、大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)、宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)、坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)、ラウル・ハイマン(BYOUBUGAURA B-MAX SF23)、ジェム・ブリュックバシェ(TGM GP SF23)そして佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING SF23)だったが、ブリュックバシェは開始早々にトラブルに見舞われ、少し遅れてピットを離れた。

 残り2分で各ドライバーのアタックが始まった。まずは野尻が1分22秒797を記録。続いて宮田が1分22秒832、佐藤が1分23秒079で続く。しかしこれを上回ったのが太田。1分22秒528を叩き出して一気にトップに躍り出た。

 この結果トップは太田、野尻が2番手、宮田は3番手。以下、佐藤、山下そして坪井がQ2に進出。関口、国本、大嶋、ブリュックバシェそしてハイマンがここで予選を終えた。

 続いて予選Q2は午後2時55分より7分間で行われた。心配された雨はここでも降らず、Q1に続いて全車スリックタイヤでの走行となった。ここでは各車最初からニュータイヤを装着したようで、コースインからそのまま2周のウォームアップを行い、アタックに入っていった。

 まずは宮田が1分22秒457。続いてローソンが1分22秒242。太田が1分22秒331を記録する。佐藤は1分22秒428で3番手につける。

 しかし終了間際に牧野が1分22秒063を叩き出した。これにより牧野任祐はSFデビュー戦となった2019年4月の第1戦鈴鹿2&4以来、実に4年ぶりにポールポジションを獲得。リアム・ローソンが2番手、太田格之進が3番手となり、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGが1-3という結果となった。

予選2位はリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

予選3位は太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)

 また佐藤蓮も4番手となり、上位4台をホンダエンジン勢が占める快挙を達成。これは2021年10月の第7戦鈴鹿で上位5台をホンダ勢が占めて以来のことだ。

 また大湯都史樹の代役として出走した大津弘樹は、午前中のフリー走行でトラブルに見舞われて予選シミュレーションを行えないという逆境を見事に跳ね返し、予選9番手で明日の決勝に臨むことになった。

 第6戦決勝は明日の午後2時30分より41周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

検索

最新ニュース