SUPER FORMULA

第4戦オートポリス公式予選 参戦5年目の坪井翔が念願のポールポジションを獲得!!

ポールポジションは坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)

 2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦の公式予選が5月20日、大分県日田市のオートポリスで行われ、坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)が自身初のポールポジションを獲得した。(天候:晴れ コース:ドライ)

 公式予選は午後2時30分よりノックアウト方式で行われた。ゲートオープン直後は厚い雲に覆われていたオートポリス上空もその頃には青空が広がり、肌寒さを感じさせていた気温も23℃、路面温度は37℃まで上昇した。

 まずはA組とB組に分かれて各10分間で行われる予選Q1。

 A組の走行では1周走ってブレーキに熱を入れてピットイン、フロントを交換、次の周でリヤを交換という作戦をとったまずは宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)がアウトラップに続いてアタックに入り、1分26秒359を記録してトップに。2周終わりでニュータイヤを投入し、アウトラップ、ウォームアップラップに続いてアタックに入ったリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が1分26秒479で2番手、フロントにニュータイヤを履いて走り出し、1周終わりでリヤを交換してウォームアップを2周入れた牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が1分26秒657で3番手と、異なったアプローチをした3人がトップ3を占めた。

 以下、阪口晴南(P. MU/CERUMO・INGING SF23)、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)、小高一斗(REALIZE Corporation KONDO SF23)までがQ2へ進出。

 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF23)は6位に0.049秒及ばず7番手。以下小林可夢偉可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)、大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)、ラウル・ハイマン(BYOUBUGAURA B-MAX SF23)そしてジェム・ブリュックバシェ(TGM GP SF23)がここで敗退した。

 一方、B組は全車がアタックに入ったところでまさかの赤旗中断となる波乱に見舞われた。今大会を欠場する野尻智紀の代役として1号車をドライブする大津弘樹(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)がクラッシュしたためだ。大津はセクター1で全体ベストを記録、第1ヘアピンを立ち上がってターン8にアプローチしたところでリヤを滑らせ、そのままバリアに突っ込んだ。

 車両回収ののち、B組の走行は午後3時2分に残り時間3分として再開された。慌ただしくアタックに入る大津以外の10人。すでにニュータイヤで途中までアタックしたドライバーはそのままの状態で最初からやり直さなければならない。

 まずは山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)が1分27秒125、続いて大湯都史樹(TGM GP SF23)が1分27秒931を記録する。やはり状況が状況なだけにA組のタイムには及ばない状況だ。

 しかしフリー走行でニュータイヤを使用せずに1セットを温存する作戦をとっていた坪井がこのタイミングでニュータイヤを投入。その甲斐もあって1分27秒027を記録し、トップでQ2進出を果たす。

 続いて福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF23)が1分27秒635、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)が1分27秒465と3番手が目まぐるしく変わり、関口が3番手、松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF23)が4番手、福住が5番手そして佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING SF23)が6番手という結果に。

 その結果大湯は7番手に後退。残念ながらQ2進出を逃してしまう。他に国本雄資(Kids com KCMG Cayman SF23)、ジュリアーノ・アレジ(VANTELIN TOM'S SF23)、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)そしてクラッシュした大津がここで予選を終えた。

 赤旗の影響でQ2の開始時刻は10分遅れの午後3時15分より7分間で行われた。

 コースオープンと同時にコースに入ったのは関口、平川のインパル勢。他に宮田、阪口、佐藤が1周を走って一旦ピットに戻ってきた。

 続いて残り5分を切ったところでローソン、山下、小高、牧野、福住がピットアウト。ピットインしていたドライバーもコースに戻り、残り3分を切ったあたりからアタックが始まった。

 まずは福住が1分26秒508、続いて宮田が1分26秒480でトップに。これを坪井が上回り、1分26秒187を叩き出した。関口は1分27秒064と今一つ伸びず。阪口が1分26秒474、これを上回ってローソンが1分26秒361で2番手に滑り込んだところでチェッカーが提示され、予選は終了した。

予選2位はリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

予選3位は阪口晴南(P. MU/CERUMO・INGING SF23)

 これにより第4戦の公式予選は坪井翔がポールポジションを獲得。2019年にSFデビューを果たし、2020年には2勝を挙げている坪井にとっては念願の初ポールだ。2番手には開幕から速さを見せつけているリアム・ローソンがつけ、2018年にここでSFデビューを果たした阪口が3番手で明日の決勝に臨むことになった。

 第4戦決勝は21日の午後3時より41周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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