FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第3戦岡山レース7決勝 スリックタイヤが大正解!! 金丸ユウが逆転優勝を成し遂げる

優勝した金丸ユウ(SUTEKINA RACING TEAM)

  フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)第3戦のレース7決勝が6月11日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、予選4番手からスタートした金丸ユウ(Sutekina Racing)が見事な追い上げで終盤トップに立ち、今季初勝利を挙げた。

 レース7決勝は午前9時55分より18周で行われた。昨夜からの雨は止んでいたものの、路面はまだ濡れた場所が多く、タイヤ選択が難しいコンディション。そのためポールポジションの小川颯太(Bionic Jack Racing F111/3)はグリッド整列の段階からウェットタイヤを選択。予選2番手のリアム・シーツ(Sutekina Racing)、3番手の岩澤優吾(Bionic Jack Racing F111/3)はスリックタイヤでピットを離れたが、グリッド上でウェットに交換。しかし4番手スタートの金丸はコースインから履いていたスリックタイヤでそのままスタートに臨んだ。

決勝がスタートした

 スタートではポールの小川がそのままトップで1コーナーを通過。シーツと岩澤は並走状態で1コーナーへ飛び込む。ここで岩澤が一旦シーツの前に出るが、モスエスまでにシーツがポジションを奪い返し、トップ小川、2位シーツ、3位岩澤で戻ってきた。

 マシントラブルで予選を走れず、最後尾スタートとなった奥住慈英(Buzz Racing)は1周目から猛烈な追い上げで4位までジャンプアップ。スリックタイヤを選択した金丸は苦しい走りを強いられて5位と一つポジションを落とした。

 奥住は2周目のバックストレートで早くも岩澤を抑えて3位に浮上。セクター1、セクター2と全体ベストも叩き出してシーツを追い上げ、3周目のアトウッドでこれをも攻略した。続くヘアピンでは2位を奪い返そうとするシーツだったが、奥住はこれを押さえ込んだ。シーツはダブルヘアピンでも奥住のインを狙っていったが、ここでも奥角に押さえ込まれ、そればかりか後ろから来た岩澤に抜かれてしまい、4位にポジションを落としてしまった。

 この間にトップの小川は奥住に対して4秒421のリードを築き上げるが、前が開けた奥住はさらにペースを上げ、4周目にその差は3秒621に縮まった。

 そしてこの周、スリックタイヤを選択した金丸が1分38秒733にペースを上げてきた。まだトップ小川の1分37秒242、奥住の1分36秒442には及ばないが、金丸のラップタイムはここからさらに上がっていき、トップ2台との差はみるみる詰まっていく。

 金丸はまず8周目のヘアピンでシーツを捕らえて4位に浮上すると、同じ周の最終コーナーで早くも岩澤のインをついて3位に浮上した。この時点でトップを走る小川との差は18秒074だった。

 その後も金丸は次々にファステストラップを更新し、10周終了時点で小川との差を14秒238とすると、12周終わりのホームストレートで奥住を捉えて2位に浮上してきた。小川との差は9秒828だ。

 路面コンディションの回復に合わせてどんどんペースを上げていく金丸に対し、小川も濡れたところを選んで走りながら自己ベストタイムを出すなど、懸命の抵抗を試みるが、その後も小川のリードはどんどん削られていく。

 そして16周目。ついに金丸が小川のテールに食らいつき、最終コーナーでインに飛び込んでトップに躍り出ると、そのまま一気に後続を突き放しにかかり、最後は小川に5秒934差をつけてフィニッシュラインに飛び込んだ。

優勝は金丸ユウ(Sutekina Racing)

決勝2位は小川颯太(Bionic Jack Racing F111/3)

決勝3位は奥住慈英(Buzz Racing)

 この結果、金丸ユウが今季参戦2レース目で優勝を達成。2位は小川颯太。最後尾から見事な追い上げを見せた奥住慈英は終盤スローパンクチャーに見舞われながらも最後まで走り切って3位表彰台を獲得した。

 FRJ第3戦はこのあと午後2時55分よりレース8決勝を18周で行う。

表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forunm


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