TCRジャパン・サタデーシリーズ第6戦は29日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、ポールポジションからスタートした猪爪杏奈(DOME RACING)が、スタートで後退するものの抜き返し、優勝を飾った。
決勝は午後0時30分に8台が参加してフォーメーションラップが始まった。
スタートでは、予選3位のMOTOTINO(55MOTO RACING)が蹴り出しよく、ポールポジションの猪爪杏奈(DOME RACING)にアウトから並びかけ、1コーナーでトップに躍り出た。2位には猪爪が、3位には予選2位の加藤正将(Audi Team Mars)が、4位には予選順位のまま塩谷烈州(全薬工業with TEAM G/MOTION')が続く。
このトップ4台は接近戦を繰り広げながらオープニングラップを走行。しかし、シケインでは2位の猪爪がトップMOTORINOのインを差し、トップに踊りでる。
続く2周目の1コーナーでは、2位に落ちたMOTOTINOがオーバーラン。3位加藤、4位塩谷にパスされ4位までポジションを落とした。
5周目には3位を走る塩谷がデグナーでコースアウト。順位を落とすとその後もペースが上がらず、ピットインして戦列を去った。
トップに立った猪爪は盤石。序盤は2位以下より0秒8ほど速いタイムで後続を引き離し、中盤以降は1秒以上速いタイムでぶっちぎりの展開に持ち込む。最終的には12周を走り、2位以下を13秒以上離して優勝を飾った。
2位に上がった加藤は塩谷がリタイアすると単独走行となりこのままの順位でゴールを迎えた。
MOTOTINOは、4位まで上がってきた、すでにチャンピオンを決めているHIROBON(バースレーシングプロジェクト【BRP】)に詰められる場面もあったが、HIROBONもペースが上がらず、3位でゴールした。HIROBONは4位に入った。
植松忠雄(Floral Racing with UEMATSU)、大蔵峰樹(M-PROTOTYPING Team STILE CORSE)鈴木建自(バースレーシングプロジェクト【BRP】)の3台はは抜きつ抜かれつの接近戦を演じていたが、終盤には鈴木が後退。大峰とのバトルを制した植松が5位に、大峰が6位に、鈴木が7位に入った。
これでサタデーシリーズの今シーズンが終了。HIROBONがチャンピオンを獲得し、猪爪が有終の美を飾ることとなった。
サンデーシリーズは明日30日、午後0時30分より23分+1周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI