全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦は23日、鈴鹿サーキットでノックアウト方式の公式予選を行い、野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)が第2戦に続きポールポジションを獲得した。
ノックアウト方式の公式予選は午後3時10分より行われた。今シーズンから昨年までの3セッションから、Q1とQ2の2セッションに変更された。Q1はAグループとBグループで行われ各セッション上位6人がQ2に進出。12人でQ2が争われポールポジションが決定する。
天候は下り坂。鈴鹿上空の雲は厚くなり、1コーナーに向かってフォローの強い風が吹く。
■Q1 Aグループ
Q1は10分間で争われる。気温は24度、路面温度は31度だ。開始と同時に各ドライバー一斉にコースイン。
各ドライバー1~2周を回っていったんピットイン。その後ピットアウトしてウォームアップを行い、アタックが始まる。
最初にアタックを行ったのは山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)で、1分37秒352でまずはトップに立つ。
この山本のタイムを上回ったのはサッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)で1分36秒914でトップに浮上。
この後、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)が2位に付け、3位には国本雄資(Kids com KCMG Elyse SF19)が上がる。山本は4位まで落ちた。
5位には牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)が上がり、第1戦優勝の平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)は6位とぎりぎりでQ2進出を果たした。
ここでノックアウトされたのは、大嶋和也(docomo business ROOKIE SF19)、佐藤蓮(Red Bull TEAM GOH G01 SF19)、ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)、笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)の4人となった。第1戦ポールポジションの笹原だったが、最初のアタックの1コーナーでコースアウトしたのが響いたようだ。
■Q1 Bグループ
ここでも各ドライバー、コースイン後1度ピットインしてその後ピットアウト。ウオームアップ周回を挟んでアタックが始まった。
最初のアタックを行ったのは大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)で1分37秒450でまずはトップに立つ。
このタイムを大きく上回ってきたのは野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)。1分36秒957であっさりとトップに浮上した。
2位はめまぐるしく代わった。大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)が2位に立つとすかさず松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)が取って代わる。さらに松下のタイムを更新した山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF19)が2位浮上した。その後ろ3位には宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)が付ける。
結局、トップタイムは野尻。2位に山下、3位に宮田、4位に小林、5位に松下、6位に大津となりここまでがQ2進出を果たした。
この2位争いの割を食ったのが大湯で7位まで後退。以下、福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF19)、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)、三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)がこのセッションでノックアウトされた。
■Q2
Q2は7分間で争われた。ここでも野尻が早々にアタックを仕掛ける。いきなりQ1のタイムを大きく上回る1分36秒352を出しトップに立つ。
2位には国本が、3位には牧野が4位には坪井が、5位には小林が付けていたが、彼らのタイムを更新してきたのはQ1から好調の山下とフェネストラズのコンドーレーシングコンビ。山下は野尻のタイムに迫る0秒075差で2位に、フェネストラズは3位に浮上した。
4位には宮田が、5位には国本が、6位には牧野が入った。
決勝は明日24日、午後2時30分より31周で行われる。天候は曇りだが、降水確率は30%。雨が落ちれば予断を許さない争いになるかも知れない。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum