スーパーFJ鈴鹿シリーズ第2戦は10日、鈴鹿クラブマンレース第2戦、鈴鹿サーキット西コースで公式予選を行い、清水啓伸(Drago CORSE)がポールポジションを獲得した。
公式予選は前プログラムでクラッシュがあったため予定より10分遅れの午前11時10分より15分間で行われた。参加台数は14台。西コースでの開催ということで第1戦の25台より大幅に参加台数が減少した。前戦優勝の岡本大地も出走していない。鈴鹿は春がすみだが気温はぐんぐん上がり汗ばむほどの陽気となった。
まず3周目には卜部和久(MYST KK-SII)が1分23秒787でトップに立つ。4周目には清水啓伸(Drago CORSE)が23秒105で卜部を逆転しトップが入れ替わる。5周目には第1戦ポールポジションの森山冬星(DIXCEL/ROYAL/MYSY)が23秒027でトップに浮上。
6周目には初めて23秒を切るタイム、1分22秒755をたたき出した清水が再びトップに浮上。清水はこの後、スピンなどがありタイム更新はならず。
2位には森山が1分22秒904で、3位には居附明利(SAccess Racing Es)が23秒059で続く。
9周目には居附が1分22秒848までタイムを縮め、森山を逆転し2位に浮上。初戦終了直前には森山が22秒797を出し、再び2位に立った。
しかし、予選終了まで清水のタイムを上回るドライバーは現れず、清水が鈴鹿シリーズ初のポールポジションを獲得した。2位の森山はわずか0.042秒清水に届かなかった。3位の居附も森山から0.009秒差と上位3人は0.051秒内に収まる僅差で予選を終えた。
4位には高木悠帆(MYST KKSII)が、5位には卜部が、6位には小川涼介(MS KK-SII)が続いている。
ポールポジションの清水は長崎県出身の16歳。鈴鹿のドライバー育成プログラムSRS-Fにも入校し、将来はF1ドライバーをめざす。
今回出走のメンバーで鈴鹿シリーズの優勝経験があるのは予選10位の吉田宣弘(EXTREME☆ミスト☆GY)のみ。吉田以外の誰が勝っても初優勝となる。決勝は午後3時45分より14周で行われる。
- ポールポジション 清水啓伸(Drago CORSE)
-
「5位までに終れればいいかなと思っていました。タイヤのピークのところでスリップを使ってタイムを出そうと思っていましたが、前に追いついてしまって寄せられスピンをしてしまいました。それまでは順調でストレートでもエンジンが伸びていていい感じでした。スピン後の後半はタイムを出せませんでした。森山選手と居附選手には追いついていけてなかったので同じくらいのタイムが出てるのかなとは思っていました。戻ってきてからチームの人が1位と言ってたのでポールが取れたのがわかりました」
「決勝ですが、上りのスタートでまだ3戦目ですし、苦手意識があるので決まるかどうか分かりません。トップに立てたら後ろを離していけるように、成功しなくても最小限にミスを抑え、2位、3位でも後ろで勉強しつつ優勝を狙えるようにがんばりたいと思います」
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI