JAF F4選手権

第12戦鈴鹿決勝 佐藤樹がポールトゥウィンでシリーズチャンピオンを獲得

優勝は佐藤樹(MARUSAN★ミスト)

 JAF-F4地方選手権最終第12戦は27日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、ポールポジションからスタートした佐藤樹(MARUSAN★ミスト)がポールトゥウィンを飾り、同時にF4 JAF地方選手権のチャンピオンも獲得した。

10周の決勝がスタートした

 決勝は午前8時15分にフォーメーションラップが始まった。鈴鹿は早朝から秋晴れに恵まれた。

 スタートでは予選2位の佐々木孝太(ファーストガレージ&ISP)のブレーキがグリッドで固着して動けないという波乱で始まった。ポールポジションの佐藤樹(MARUSAN★ミスト)がトップで1コーナーに向かい、佐々木の横をすり抜けて予選4位の金井亮忠(チームNATS・正義・001)が2位に上がる。以下、3位に宮下源都(Kデンタルオフィス)、4位に安井和明(NAVY★RK-01)、5位に加藤智(FEEL・TAKE FIRST)、6位に大宮賢人(ハンマーR疾風)、7位に鈴木智之(テイクファースト★C72制動屋)が続く。

 こうなると、ライバルの佐々木が消えたトップ佐藤は敵無し。1周目に2位以下を1秒3離すと、周回を重ねるごとにその差を広げ、独走状態に持ち込む。そのまま悠々と10周を走り、優勝を飾った。

決勝2位は金井亮忠(チームNATS・正義・001)

 2位の金井はトップ佐藤には届かなかったものの、3位以下より速いタイムを刻み、単独走行でレースを終えた。

決勝3位は宮下源都(Kデンタルオフィス)

 3位の宮下はミッショントラブルを抱えていたものの4位以下が争っていたため、後方を脅かされることなくゴールを迎えた。

決勝4位は加藤智(FEEL・TAKE FIRST)

決勝5位は安井和明(NAVY★RK-01)

 4位の安井と5位の加藤は接近戦を演じていたが、6周目の1コーナーで加藤が安井をパスして4位に上がった。加藤は4位に入りジェントルマンクラスで優勝、安井は5位に入り同クラス2位となった。

決勝6位は鈴木智之(テイクファースト★C72制動屋)

 このレース一番の見せ場は、6位の大宮と7位の鈴木の争いだろう。鈴木は何度もスプーン立ち上がりで大宮に先行するが、ストレートの速い大宮が130Rで抜き返すという展開になる。しかし、最終ラップにはついに130Rで鈴木が大宮をパス。6位に上がることに成功する。大宮は7位でレースを終えた。

 優勝した佐藤は、同時にF4 JAF地方選手権のチャンピオンを獲得。鈴鹿のスクールにも入校しており、チャンピオンを手土産に、今月末に行われる選考会に臨み、首席卒業を目指す。

表彰式

ジェントルマンクラスの表彰式

 JAF-F4地方選手権はこのレースで全日程を終了した。徐々に参加台数も増え、盛り上がりを見せつつあるこのシリーズは来年から名称をフォーミュラビートと変える。新生フォーミュラビートに期待したい。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI


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