7月23日、フォーミューラリージョナルジャパニーズ選手権第4戦Race10-12の公式予選が、スポーツランドSUGOで行われ、Race10は小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)、Race11は大木一輝(PONOS Racing)、Race12は小山美姫(TGR-DC F111/3)と、三者がポールポジションを獲得するという、大混戦の予選となった。
マスタークラスは田中優暉(アスクレイ☆イーグルスポーツ)が3レースともにクラスPPを奪った。
予選1(Race10,12予選)
予選1は、ベストタイムがRace10、セカンドベストタイムがRace12の予選結果となるいつものシステム。
路面はまだ濡れたところも残るなか、1回目のアタックでは大草が1分21秒309をマークしてトップに立つが、開始5分過ぎに片山義章(Team LeMans F111/3)が馬の背コーナーでクラッシュ。赤旗が提示され予選は中断。
片山はマシンにダメージを負い、これ以降の走行はできず。チームはマシン修復の作業に入ることになった。
再開後は、小川、大草、小山と目まぐるしくトップが変わる大接戦となったが、最後に一発の速さを見せた小川が、小山を僅か1000分の3秒差で逆転。自身FRJ初となるポールポジションを獲得した。
セカンドベストタイムで決まるRace12は、小山がポール、大木一輝(PONOS Racing)、小川と続いた。
なお、今回スポット参戦の大草りき(Sutekina Racing)は、予選後の再車検で最低重量違反となり、タイム抹消となった。
マスタークラスは、田中優暉(アスクレイ☆イーグルスポーツ)が、ベスト、セカンドベストともにトップタイムをマーク。Race10、Race12のクラスPPを獲得した。
予選2(Race11予選)
予選1から10分のインターバルで行われた予選2は、徐々に回復しつつある路面コンディションのなか行われた。
最初のアタックで気を吐いたのは、予選1では良いところのなかった大木。ライバルたちが1分19秒を切れないなか、1分18秒964をマークしてトップに立った。
これを大草が僅かに逆転するが、前述のとおり大草はタイム抹消のため大木のトップタイムは変わらず。
その後、小山と小川も逆転を試みるが、イエローフラッグが出てしまうなどタイミングが悪く、大木を上回ることはできずに予選は終了。
大木が初ポールを奪うとともに、この週末3人目のポールシッターとなった。
マスタークラスは、1分19秒788のトップタイムをマークした田中を、畑亨志(A-NeKT F111/3)が何とか逆転しようとアタックするが届かず、田中がRace11のクラスポールも奪い、完璧な予選を演じた。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Kauhiro NOINE