F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第11戦オートポリス決勝 小出峻がポール・トゥ・フィニッシュで今季7勝目 再びポイントリーダーに

優勝は小出峻(HFDP RACING TEAM)

 2022年FIA-F4選手権シリーズ第11戦の決勝が10月1日、大分県日田市のオートポリスで行われ、ポールポジションからスタートした小出峻(HFDP RACING TEAM)が後続に付け入る隙を与えない走りでトップを守り切り、今季7勝目をものにした。

 決勝レースは午後2時にフォーメーションラップを開始。しかしインディペンデントカップのドライバーが停止位置を間違えるハプニングが発生したため、一旦赤旗が提示されてスタートはやり直しとなった。

 これによりレースは規定周回数から1周減算の12周で戦われることとなり、午後2時6分に改めてフォーメーションラップが始まった。

決勝のスタートシーン

 スタートでは2番手スタートの荒川鱗(TGR-DC RSトムススピリットF4)が絶妙の動き出してアウトからポールの小出に並びかけるが、小出はイン側のラインをキープしたまま2コーナーを立ち上がり、荒川を退けた。予選3番手の三井優介(HFDP RACING TEAM)が3位で二人を追い上げる。

 しかしその後方を走っていた辻本始温(ATEAM Buzz Racing)が第1ヘアピンでスピン。これに大阪八郎(Dr.Dry F110)とDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が巻き込まれるアクシデントが発生したため、2周目からセーフティーカーが導入された。

 この3台はすぐに自力でコースに復帰したため、セーフティーカーは2周終わりで直ちにピットイン。3周目からレースは再開された。

 トップ3はそのままの順位で再スタート。そのすぐ後ろでは小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)と中村仁(TGR-DC RSフィールドF4)が接戦を繰り広げ、第1ヘアピンの先で中村が4位に浮上する。

 小出のリードは3周終わって0秒864。2位荒川の1秒016後方に三井がつける。4周目、5周目と上位3人はほぼ1秒前後の間隔を保って走行を続けていたが、6周目の第1ヘアピンで山本聖渚(BJ Racing F110)と奥住慈英(ATEAM Buzz Racing)が接触。奥住は足回りを傷めてその場でストップしてしまい、一旦は動き出した山本もすぐにコース脇に出て止まってしまったため、この2台を回収するために7周目から2度目のセーフティーカーが導入された。

 セーフティーカーは9周終わりでピットへ。レースは10周目から再開となる。残りは3周だ。

 トップを守って戻ってくる小出。離されずに食い下がる荒川。その後方では最終コーナーの立ち上がりで加速の鈍った三井に中村が挑みかかるが、三井は一歩も引かない。しかしこの間に荒川との差が開いてしまった。

 再び逃げにかかる小出を懸命に追う荒川だったが、小出は最後まで荒川に付け入る隙を与えずに12周を走り切った。

決勝2位は荒川鱗(TGR-DC RSトムススピリットF4)

決勝3位は三井優介(HFDP RACING TEAM)

 これにより小出峻は第9戦SUGO以来の今季7勝目を獲得。2位に荒川鱗。三井優介が3位に入り、第10戦優勝の中村仁は4位でフィニッシュした。

 この結果、ドライバーズランキングでは小出が三井を4ポイント上回り、再びトップに浮上した。

 第12戦決勝は明日の朝8時30分より13周で行われる。

表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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