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SUPER GT

SGT:第5戦SUGO チーム一丸のタイヤ無交換作戦を敢行、惜しくも3ポイントゲットには及はず(Arnage)

 初秋のスポーツランド菅生で、2年ぶりとなるSUPER GT Rd.5菅生が開催された。チームは前戦鈴鹿ラウンドの後、トランスミッションをおろしてギアをチェック、傷みの来ていたトランスアクスルのクラウンギアとピニオンギアを交換して、入念なチェックのうえ菅生ラウンドに臨んでいた。

9/11 予選日

 スポーツランド菅生の空は、朝からどんよりと厚い雲に覆われていたが、雨の心配はなく、ドライコンディションで土曜日のスケジュールがスタートした。

 午前中に行われた公式練習は、タイヤのテストを中心に走行が行なわれた。菅生ラウンドに向けて、チームはヨコハマタイヤが準備した通常のMH(ミディアム・ハードタイヤ)に加え、高温タイプのMHを持ち込んでいた。2年ぶりのサーキットに慣熟するため加納選手が数ラップを走行した後、柳田選手が両タイプのタイヤのフィーリングを確認したが、パフォーマンスの違いはそれほど見られない。チームは決勝での柳田選手のスティントをMAX周回数で見込んでいた。また翌日は路温、気温共に高温となることが予想されることから、チームは、高温タイプのMHでレースを戦うことを想定し、セッティングを行なっていった。現状の路面コンディションにタイヤがマッチしているようで、柳田選手が12Lap目に1'19.458をマークして21番手につけるなど好調なところを見せる。さらにセッティングが功を奏してか、レースタイムとしては非常に良い方向性を示していたが、リアの薄さが残っており、さらにセッティングを詰める必要があった。

 ところがセッティングのためにピットインさせたマシンのエンジン付近からオイル漏れが発覚。メカニックは対応に追われることになる。

 路面がうねっていることに加え、果敢に攻めるドライバーが縁石をヒットしてマシンの下面を強打したために、以前から何度か修復を繰り返してきたエンジンのクラックが再発、さらにエンジンのフロントカバーを止めているボルトが2本破断して、ボルト穴からもエンジンオイルが漏れていることがわかった。メカニックは懸命に修復を試みたが、カバーを固定しているボルトが長く、折損部分が奥深くに残っていることに加えて、複雑な配管が邪魔をして破損箇所にアクセスすることが難しく、なかなか破断したボルトを取り出すに至らない。

 修復は困難を極め、チームは予選出走を断念して事態の収拾に専念することにした。

9/12 決勝日

 決勝日の朝は、抜けるような青空に澄んだ空気が秋を感じさせる、絶好のレース日和となった。

 夜半にかけての懸命の作業の結果、破断したボルトへのアクセスに成功、奥に残った折損ボルトを粉砕して新たにネジ穴を切り、新しいボルトで締結する作業が行われた。クラックとボルト穴からのオイル漏れはメカニックが時間をかけて接着剤を埋め込んでシールし、漏れ止めは成功したかに見えた。しかし、予選不出走のために受けた朝の車検で、再度オイルの滲みを指摘されて不合格を言い渡される。タイムリミットを超えると決勝出走は許可できないと言い渡されたチームは、時間ギリギリまで再修復、2度目の車検の末に合格、一時は危ぶまれた決勝への出走を許可された。

 チームは決勝前のウォームアップ走行で加納、柳田両選手にマシンの状態をチェックさせ、レースを走行することに問題がないことを確認した。

 13時30分、2年ぶりのスポーツランド菅生でのレースがスタート。最後尾の28番手から、第1スティントの柳田選手が気迫のこもった走りで追撃を開始。柳田選手はスタートラップで鮮やかなオーバーテイクを見せ、すぐにポジションを25番手とし、更に10Lapを過ぎる頃には22番手にまで浮上した。

 26Lapを過ぎ、レースの3分の1が経過する頃からルーティンピットをするチームが出始めたため、見かけ上の順位はさらに上がり、柳田選手はスティント中盤の33Lap目には13位としたが、追撃の手を緩めない。マシンは燃料が軽くなり、柳田選手は1分22秒台の粒の揃ったタイムで激走、前方のライバルマシンをオーバーテイクし、さらにポジションアップするファイトを見せた。チームは作戦通り柳田選手のスティントをできるだけ引っ張り、ピットインをMAX周回数の52周に予定していた。

 ところが43Lap目、500クラスのマシンが最終コーナーで燃えるアクシデントが発生、セーフティーカー導入となる。もともとチームは、タイヤ左側2本交換を想定していた。しかし、柳田選手からタイヤの状態が悪くないとの情報を得たチームは、このセーフティーカー導入でタイヤを休ませられるメリットも考慮し、チームとドライバーが協議した上でタイヤ無交換作戦に打って出ることを決断した。51周目ピットレーンがOPENになると同時にチームは柳田選手をピットに呼び戻し、給油とドライバー交代のみのルーティンピット作業を行ない、第2スティントの加納選手が15番手でコースに復帰した。

 加納選手は柳田選手から受け継いだタイヤでレースを再開した。タイヤは明らかに熱ダレしており、加納選手は苦戦を強いられる。58Lap目に導入されたFCYのタイミングでうまくタイヤを休ませながら走行を続けたが、予想外に摩耗したタイヤではプッシュもままならず、コースにとどまることが精一杯だった。さらに残り6周となる76Lapのところで500クラスのマシンに接触され、順位を大きく落としてしまう。接触の際に右フロントホイルにダメージを受け、右タイヤのエアが少しずつ漏れたか、ブレーキすら真っ直ぐには止まれない状態だった。それでも加納選手はファイナルまでレースを続け、最終的に24位でチェッカーを受けた。

 結局チームが目標としていたチームポイント3獲得には至らなかったが、前日のエンジントラブルをメカニックが懸命に修復し、決勝では作戦を尽くして両ドライバーが激走した菅生ラウンドは、これまでにない良いフィーリングがあり、次戦につながる価値のあるレースとなった。

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Arnage Racing


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