全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)第7戦は15日、オートポリスで決勝を行い、雨で荒れた展開の中11周を周り三宅淳詞(MAX RACING 320)が優勝した。>
SFL公式予選は午前11時20分より行われる予定だったが、大会審査委員会は10時10分に公式通知を出し、荒天のため予選はとりやめ、第7戦の決勝を11時35分より14周で行うと発表した。
そのためスターティンググリッドは昨日行われた3回目の占有走行でのタイム順とされた。
スターティンググリッド
- 佐藤蓮(TODA FIGHTEX)
- 名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)
- 野中誠太(Kuoカローラ中京TOM'S 320)
- 三宅淳詞(MAX RACING 320)
- 河野駿佑(RS FINE K&N 320)
- 平良響(Kuoカローラ中京TOM'S 320)
- DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)
- 今田信宏(JMS RACING with B-MAX)
- ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)※エンジン交換のため5グリッド降格
- SYUJI(B-MAX ENGINEERING 320)
午前11時35分前、各マシンがグリッドに付きフォーメーションラップの開始を待ったが、雨が強くなったため10分間のディレイが宣言された。しかし雨脚は弱まることなく、再度延長された後、11時54分よりセーフティーカー(SC)先導でのスタートが切られた。
SCのルーフランプは3周目のジェットコースターストレートで消灯。4周目からレースが再開されることとなったがこのSC中になんとトップ佐藤蓮(TODA FIGHTEX)がリスタートに向け加速中にスピンしてコースアウト、大きく後退した。
SCが退きレースは4周目から始まった。佐藤が消えたためトップに立った名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)がそのまま1コーナーに侵入。2位には野中誠太(Kuoカローラ中京TOM'S 320)をインからパスした三宅淳詞(MAX RACING 320)が、3位に野中、4位には河野駿佑(RS FINE K&N 320)が続く。
この周、なんとトップを走る名取も第2ヘアピン手前でスピンしてコースアウト。1周を待たずに再びSCが導入されることとなった。
この時点でのオーダーは、トップ三宅、2位野中、3位河野、4位平良響(Kuoカローラ中京TOM'S 320)、5位DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)、6位にはジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)が上がってきた。
SCは7周を回ってピットイン、レースは8周目から再開された。上位陣はそのままの順位で1コーナーへ。ここではアレジがDRAGONをアウトからかわして5位に上がる。
まだまだ荒れた展開は続く。6位のDRAGONはスピンして、今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が6位に上がる。2位を走る野中もさゆりんブリッジ手前でスピンしてコースアウト。これで2位に上がった河野の直後を走っていた平良も最終コーナーをオーバーランと多くのドライバーが雨に足をすくわれる。
9周目の1コーナーから2コーナーにかけては3位を走っていたアレジが河野をアウトから攻略して2位に上がる。
ここで3度目のSCが導入される。この時点でトップは三宅、2位にアレジ、3位に河野、4位平良、5位には再スタートを切った名取、6位にはマスタークラストップの今田と続く。
レースはSCの隊列が10周目のフィニッシュラインを通過した直後に規定時間の30分を経過。レースはSC先導のまま11周で終了した。
優勝した三宅は2勝目、前回優勝も雨だったためまさにレインマイスターとなった。
第8戦決勝は明日16日午前8時25分より21周で、第9戦決勝は同日午後0時30分より14周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Katsuhiko KOBAYASHI