全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1、2戦の公式予選が、4月3日、富士スピードウェイで行われ、チームを移籍して今シーズンに賭ける名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)が第1戦、第2戦のポールポジションを獲得した。
昨シーズンのチャンピオン宮田莉朋、シリーズ2位阪口晴南はスーパーフォーミュラ(SF)にステップアップ、3位小高一斗も代役ながら今回SFにエントリーすることになった。
これに代わって今シーズンのスーパーフォーミュラ・ライツにはFIA-F4の2019チャンピオンの#2佐藤蓮(TODA RACING)、2020チャンピオンの#37平良響(TOM'S)がエントリー。これを昨年SFLランキング4位の#50名取、5位の#35河野駿佑(RS FINE)らが迎え撃つという構図だ。
この4人以外にもFIA-F4からのステップアップ組の#1野中誠太(TOM'S)と#10三宅淳詞(ルーニースポーツ)、FIA-F2経験者#36ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)、女性ドライバー#51小山美姫(B-MAX ENGINEERING)など注目のドライバーが顔を揃えた。
予選は、雲は多いものの日の差すコンディションのなか、12時15分から30分間で行われた。この予選でのベストタイムが第1戦、セカンドタイムが第2戦のスターティンググリッドとなる。第3戦のグリッドは夕方行われる第1戦の決勝結果で決定する。
3月末に行われた合同テストの結果からポールタイムは1分32秒台と予想されたが、15分の折返し経過時点ではトップの#50名取も1分34秒台とまだ軽くアタックした程度。各車一旦ピットに入りタイヤを交換してアタックに備える。
本格的なアタックが始まったのは残り6分を経過してから。まず最初に#50名取が1分33秒517でトップに立ち、#36アレジが33秒737で続く。合同テストで唯一32秒台をマークした#2佐藤、#1野中も33秒台に入れるが思ったよりタイムは伸びず、#50名取のタイムを上回ることができない。
苦しむライバルたちを尻目に#50名取は予選終了間際に最後のアタックでセカンドタイムでトップとなる1分33秒654をマーク。ピットに入りチェッカーを待った。結局#50名取のタイムを上回る者が出ることはなく、背水の陣で今シーズンに臨む#50名取が第1戦、第2戦のポールポジションを獲得した。
第1戦の2番グリッド以下は#2佐藤、#1野中、#36アレジ、#37平良、#35河野。第2戦は#2佐藤、#36アレジ、#1野中、#37平良、#35河野と、両レースとも若干順位の違いはあるがグリッド3列目までの顔ぶれは同じになった。
第1戦の決勝は本日午後4時25分から21周で、第2戦は明日午前8時25分から、第3戦は16時20分からそれぞれ15周で争われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Katsuhiko KOBAYASHI