今大会の三浦愛は、FIA-F4などで活躍する若手が多く参戦するなかで、第10戦は予選3位、決勝はスピンもあり5位フィニッシュ。第11戦の予選は3回の赤旗中断のなか5位、決勝は追い上げてきたシリーズリーダー古谷悠河を抑え切ったものの順位は4位と、表彰台に届かずに終わった。
それでも初めてファステストラップを記録するなど収穫はあったようだ。本人にレースを振り返ってもらった。
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「第10戦は、スタートで順位は守ったものの、レインボーで接触しそうになって失速、追いつかなくちゃと思った次の周にS字でスピン。すぐコースには戻りましたが、その後、今田選手を抜くのに手こずってしまいました。でもファステストを狙って走りました。終盤は思うような走りができたように思います」
「第11戦は、レースの内容としては悪くはなかったと思いますが、序盤のペースが課題です。(古谷選手との攻防では)自分の良いところと古谷選手の良いところを見極めて、落ち着いて走れたように思います。後半雨量が増えてきましたが、ペースは回りよりも良かったので、やっぱり序盤が課題です」
(三浦選手が抑え切ったことで古谷選手のチャンピオン決定が最終大会に持ち越しになりましたが)
「それは良かったです(笑)。それだけは阻止しようと思って臨みましたので」
「今回は表彰台には立てませんでしたが、第10戦で初めてファステストラップを記録しました。今までぎりぎりで逃していましたが、やっと取れました。第11戦は、最後まで古谷選手を抑えることができましたし、今シーズン課題としていたことのうち2つがクリアできました。最終戦に向けて手応えを得ることができました」
「まだ、タイヤが温まっていないときのタイムの出し方や、レースのポジション取りなど課題はありますが、最終戦も気持ちで負けないようにしたいと思います」
Photo: Kazuhiro NOINE