スーパー耐久

S耐:第3戦岡山グループ2決勝 ST-4クラスは平中/国本/ハヤシ/石川組が、ST-5クラスは橋本/妹尾/貫戸組が優勝

 ピレリスーパー耐久シリーズ第3戦は31日、岡山国際サーキットでグループ2(ST-4、ST-5クラス)の決勝を行い、ST-4クラスで平中克幸/国本雄資/ヒロ・ハヤシ/石川京侍組(林テレンプSHADE RACING 86)が、ST-5クラスで橋本陸/妹尾智充/貫戸幸星組(odula AVANTECHロードスター)が優勝した。

グループ2の決勝がスタートした 接触してコースアウトする細川慎弥(GR Garage水戸インターGR86T) ST-4クラス優勝は平中克幸/国本雄資/ヒロ・ハヤシ/石川京侍組(林テレンプSHADE RACING 86) ST-4クラス決勝2位は小河諒/宮田莉朋/松井孝允組(ENDLESS 86) ST-4クラス決勝3位は浅野武夫/藤原大輝/土屋武士組(Weds Sport 86) ST-5クラス優勝は橋本陸/妹尾智充/貫戸幸星組(odula AVANTECHロードスター) ST-5クラス決勝2位は梅田真祐/久保田英夫/窪田俊浩組(J\'S RACING☆FIT) ST-5クラス決勝3位は佐々木孝太/吉田綜一郎/大崎悠悟/加藤潤平組(ヒロマツデミオマツダ2) ST-5クラスで2位を走ってた村上博幸(村上モータースMAZDAロードスター)はリタイア ST-4クラスで優勝してマシンを降りる石川京侍(林テレンプSHADE RACING 86) ST-4クラスの表彰式 ST-5クラスの表彰式

 グループ2の決勝は午後1時30分、汗ばむような陽気の中、3時間先のゴールを目指してローリングラップが始まった。

 スタートではオープニングラップに予選2位・平中克幸/国本雄資/ヒロ・ハヤシ/石川京侍組(884号車・林テレンプSHADE RACING 86)の平中がヘアピンでポールシッター・久保凜太郎/細川慎弥/坪井翔組(31号車・GR Garage水戸インターGR86T)の細川をかわしてトップに立つ。2位に細川、3位には小河諒/宮田莉朋/松井孝允組(13号車・ENDLESS 86)の松井が続く。

 9周目に入ったストレートでは2位細川と3位松井が併走。しかしインから細川をパスしようとした松井と細川が接触。細川はコースアウトして、ピットインを余儀なくされた。これで松井が2位。

 2位に上がった松井は平中に急接近。3位以下を置き去りにしてこの2人は以後延々と接近戦を演じるがお互いに決め手が無く順位は変わらず。

 42周目には13号車は松井から宮田にドライバーチェンジ。後続とは大きく水をあけていたため、2位のままコースに復帰した。

 トップ平中が45周目を走行中にST-5クラスで接触があり、ここでフルコースイエロー(FCY)が宣言される。これを見て884号車・平中は国本にドライバーチェンジ。トップのままコースに復帰した。

 この時点でトップ国本と2位宮田は5秒弱離れていたが、ここから宮田が国本に急接近。53周目にはその差は3秒を切り、54周目には1秒5、55周目には0秒6と1秒を切った。

 背後につかれた国本も巧みにブロックラインを取り宮田の先行を許さない。このテールトゥノーズの争いは数周続いたが、59周目のバックストレッチで国本に並びかけた宮田がヘアピンでインから国本をパス。ついにトップに躍り出た。

 13号車・宮田は81周目にドライバーを再び松井に交代すると、2位以下を20数秒離してピットアウト。これでこのまま逃げ切ると思われたが、なんと13号車に黄旗区間の追い越しでドライビングスルーペナルティーが科されることになった。

 83周目に松井がペナルティー消化してコースインすると、1コーナー手前でピットアウトする13号車の鼻先をかすめて884号車・石川が再びトップを奪い返した。

 ここから13号車・松井が884号車・石川を追いかける。役者は代わったが、再び884号車と13号車の争いが勃発した。

 しかし2台のタイムは拮抗。最後の力を振り絞って松井は3秒ほどあった差を薄皮をむくように徐々に詰め始めるが、その差は大きく、逆転ならず。石川が逃げ切り、884号車・平中/国本/ハヤシ/石川組が今季初優勝を飾った。2位にはペナルティーに泣いた13号車・小河/宮田/松井組が、3位には大きく遅れて浅野武夫/藤原大輝/土屋武士組(18号車・Weds Sport 86)が入った。

 ST-5クラスは、オープニングラップで予選2位・村上博幸/中島保典/谷川達也組(88号車・村上モータースMAZDAロードスター)の谷川がポールシッター・橋本陸/妹尾智充/貫戸幸星組(odula AVANTECHロードスター)の妹尾をかわしトップに立つ。妹尾も序盤は谷川に食い下がっていたが徐々にその差は開き始める。

 43周目に456号車は妹尾から貫戸にドライバーチェンジ。47周目には88号車は谷川から中嶋にドライバーチェンジ。56周目には456号車は橋本にチェンジ。60周目に88号車が中嶋から村上にドライバーチェンジすると、橋本がトップに躍り出た。

 この時点で456号車・橋本と10秒ほどあった差を88号車・村上は徐々に詰め始める。その差は73周目に7秒8。しかし74周目に差し掛かった1コーナーで村上はコースアウト。FCYが導入され88号車はレースを終えることとなった。

 これで橋本は安泰。2位以下を大きく離し、456号車・橋本/妹尾/貫戸組が悲願の今シーズン初優勝を飾ることとなった。

 2位は梅田真祐/久保田英夫/窪田俊浩組(69号車・J'S RACING☆FIT)、3位には佐々木孝太/吉田綜一郎/大崎悠悟/加藤潤平組(102号車・ヒロマツデミオマツダ2)が入った。

 グループ1(ST-X、ST-Z、ST-TCR、ST-1、ST-2、ST-3クラス)の決勝は明日11月1日、午後1時30分より3時間レースとして行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA


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