2020スーパーGT公式テスト岡山の最後の走行となるセッション4が3月15日午後に行われ、#38ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明組)が1'18.193でトップタイム。2位には#23MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)が1'18.409つけ、この週末初めて異なるメーカーの車両が1-2位を占めた。
しかし15日の総合順位では午前中に坪井翔が1'18.123を記録した#14WAKO'S 4CR GR Supra(大嶋和也/坪井翔組)がトップとなり、午前中2位の#36au TOM'S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組)が1'18.351で3位に続き、GRスープラがこの日全体では1-2-3という結果になった。
GT300クラスは午前、午後を通じて井口卓人がステアリングを握った#61SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)が1'25.773でトップ。#31TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴組)が1'25.871で2位。15日総合では午前中に1'25.595を出した#2シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝組)がトップとなり、総合順位は#2-#61-#31となった。
セッション4は午後1時30分より150分間で行われ、冒頭には全車参加でのスタート練習が行われた。
当初はダミーグリッド上に並んだ状態から1時30分にパレードランを開始する予定だったが、3月とは思えない低い気温と路面温度から午前中にアクシデントが相次いだことを受けて、手順を変更。最初の15分間をウォームアップ走行に充てて一旦チェッカーを提示し、その後ダミーグリッドに整列してパレードランを行い、そのままスタートすることになった。
また午後2時15分からは今週末3度目のFCY訓練を実施。開幕に向けて新システムのチェックを入念に行っている。
午後のコンディションは晴れ。二日間を通じて初めて終始スリックタイヤでの走行となったことも幸いしたか、最後まで大きなアクシデントもなく進行した。
序盤に好タイムを記録したのは#23モチュールGT-R。クインタレッリが1'18.409を記録し、これがそのまま同車のベストタイムとなった。#38ZENTスープラはセッション中盤に1'18.193を記録してトップに立った。
しかし待望のドライコンディションということもあり、このセッションでは各チームともロングランを優先する傾向が目立ち、午後4時のチェッカーフラッグ提示まで大きな順位変動はなく淡々と進行することになった。
GT300クラスもこのセッションでは序盤に好タイムを出した後はコンスタントに周回を重ねてデータ収集に専念したり、ルーキードライバーや第3ドライバーの習熟に利用するチームが多く、終盤に入っても予選シミュレーションのような走り方をしてくるチームはほとんどなかった。
そのため#61BRZのベストタイムは44周走った中の12周めに。#31プリウスも38周中の15周め、午前中トップの#2アップルロータスも57周中14周目にセッション3番手のタイムを記録している。
2020オートバックス スーパーシリーズはこのあと3月28-29日に富士スピードウェイにて2回目の公式テストを行い、4月10-11日に岡山国際サーキットに戻って第1戦を行う予定だ。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Katsuhiko KOBAYASHI