2020全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第9、10戦の公式予選が11月14日、大分県のオートポリスで行われ、第9戦は#36宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)、第10戦は#2名取鉄平(TODA FIGHTEX )がポールポジションを獲得した。
公式予選は午前8時20分開始。この日のオートポリスは快晴だが、11月中旬の低い気温、路面温度の中でドライバーたちはベストタイム、セカンドベストタイムを争った。
序盤トップに立ったのは#36宮田。まだ縁石が濡れている状況でのアタックとなったが、計測2周目に1'36.546、3周目には1'36.707を記録して一旦ピットインした。チームメイトの#37小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320が1'36.701で2番手に続く。3番手は1'37.004の#2名取だ。
セッション中盤には、やや遅れてコースインした#50阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)が1'36.248を記録してトップに立つが、残り時間13分を切ったところで2セット目のタイヤを投入した#2名取が1'36.049を叩き出してトップに立つ。
残り時間が8分を切る頃には各ドライバーが2セット目を投入して最後のアタックに出て行ったが、ウォームアップを終えてアタックに入ろうかというタイミングでアクシデントが発生。#3ルッカ・アレン(Albirex-RT)が16コーナーでコースを飛び出し、グラベルに捕まってストップしていたために赤旗が出され、予選は中断となってしまった。
車両回収ののち、予選は午前8時55分より残り時間3分5秒として再開された。ここで#36宮田は3セット目のタイヤを投入、アウトラップに続いてすぐさまアタックに入り、1'35.493を叩き出して再びトップに立った。#50阪口も1'35.063までタイムを上げて2番手に。宮田と同じく3セット目を投入した#2名取は1'36.071とタイムが上がらず3番手。しかしこのタイムがセカンドベストタイムのトップとなり、第10戦のポールポジションを獲得することになった。
- 第9戦ポールポジション #36宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S)のコメント
- 朝イチに僕がタイムアタックした時は縁石が濡れていて、頑張ったけどタイムが出せませんでした。そのあと僕らが待機しているときに、みんながどんどんタイムアップして行ったので、路面が原因なのか、僕が乗れていないのか、と不安になりましたが、実際にアタックしてみたら路面が良くなっていて、計測1周目からタイムを出すことができました。結果としては本当に良かったです。最後のアタックではニュータイヤを1周で温めないといけなかったので、そこが難しかったです。不安でしたがなんとか合わせ込めました。1レース目はトップからのスタートなので、1周目でしっかり前に出て優勝できるように。そこでの結果が3レース目のグリッドになるので、しっかり勝ってポイントをとりたいです。タイヤは赤旗中断の間に3セット目を履きました。3分間という短い時間でうまく熱を入れることができて良かったです。
- 第10戦ポールポジション #2名取鉄平(TODA RACING)のコメント
- 昨日からマシン的にも僕のドライビングスタイルにもこのサーキットがすごく合っていました。岡山大会あたりから上達し続けていて、それがようやく噛み合った感じです。この予選でもいいパフォーマンスを見せることができました。ダブルポールをとりたかったんですが、赤旗のタイミングもありうまくタイムを出すことがきず、そこは納得できていません。第10戦でポールをとれたことで、やっとレースができるな、という感じがします。タイヤは3セット使いました。路面の状況を見ながら自分で判断しました。決勝にどう影響するかはわかりませんが、ここは抜きづらいサーキットだし悔いはありません。2セット目も3セット目も1周しかアタックしていないので、それほどネガティブには考えていません。チームも30分という短い時間で迅速にタイヤ交換をしてくれたので、感謝したいです。
Photo: Motorsports Forum