F4地方選手権シリーズ第9戦は20日、鈴鹿クラブマンレース第5戦、同地西コースで決勝を行い予選3位からスタートした太田格之進(自動車工房ミストKKZS)が序盤でトップに立つと圧巻の走りを披露して独走優勝を飾った。
スーパーFJ赤旗の余波で予定より18分遅れの午後2時28分にフォーメーションラップが始まる。雲が広がり少し涼しくなってきた。
スタートではポールポジションの金井亮忠(チームNATS・正義・001)がトップに立つ。2位には予選3位から太田格之進(自動車工房ミストKKZS)が上がり、同2位の山本幸彦(佐藤製作所・ミスト・KEIHAN 516)は3位に落ちた。
後方では、KAMIKAZE(スーパーウインズ .MC090)がショートカットでストップ。早々にセーフティーカー(SC)が導入される。SCは2周を回ってピットイン、レースは3周目から再開された。
4周目には徐々に金井に近づいてきた太田が130Rでトップに浮上。ここから太田は金井より1秒以上速いラップを刻み一気に後続を突き放す。
14周を回って太田は2位以下を13秒近く離してゴール。ぶっちぎりの優勝を飾った。2位には金井が、3位には山本が入った。
太田はこのJAF-F4が今シーズンの初レース。本来はホンダのスカラシップでFIA-F4に出場する予定だったが新型コロナの影響でホンダのレース活動は休止。感覚がにぶりスキルを落とさないための出場だったが、ブランクを感じさせない走りで他を圧倒した。
第10戦はここ鈴鹿サーキットで10月11日に決勝が行われ、フルコースでの争いとなる。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum