8月1日、フォーミュラ・リージョナル選手権第2戦の決勝(15周)が、静岡県・富士スピードウェイで行われ、第1戦に続き#3阪口晴南(Sutekina #3)がポール・トゥ・ウィンで開幕2連勝を飾った。2位には#8篠原拓朗(Sutekina #8)、3位には#6高橋知己(Super License)が入った。
第1戦と第2戦の予選、第1戦決勝のタイムだけを見ると、走り込むにつれ#3阪口と2位の選手の差が縮まっている。第1戦予選では0.841秒、第2戦予選では0.336秒、そして第1戦決勝のベストラップでは0.168秒と確実に近づいている。
しかもベストラップで一番近づいたのが第2戦でフロントローを分けた#6高橋知己(Super License)というのも競り合いを期待させる。
それだけにスタートでミスを繰り返すことは#3坂口選手とて命取りになりかねない。さらにスタート前に雨粒が落ちてきてウェット宣言がなされ、レースの行方を占うのが難しくなってきた。
しかし、少しは混戦になるだろうという期待はもろくも崩れ、蓋を開けてみればスタートで波乱は起きず、雨もコースを濡らすことはなかった。クリーンスタートで始まったレースは、好スタートを切った#3阪口の快走に次ぐ快走。#3阪口は2位以下をまったく寄せ付けず、終わってみれば2位#8篠原との差は16秒9と予想を上回る大差だった。
しかも速いだけではなく、前半は1分36秒9、中盤は37秒0、終盤は37秒1とラップタイムをきっちり揃えるあたりは、敵は自分とでも言いたげな憎らしさも感じる。
#3阪口を追う筆頭と思われた#6高橋は、スタートで大きくジャンプアップした予選5位の#5金丸に先行され、これを抜きあぐねている間に#8篠原にも抜かれるなど、経験不足を露呈してしまい、結果#3阪口の独走を助ける形になってしまった。
マスターズクラスは、クラスPPの#11植田正幸(RnーsportsF111/3)が開幕戦同様スタートから逃げたが、第1戦はトラブルで出走できなかった#30DRAGON(B-MAX エンジニアリング)がジワジワと追い上げ、10周目についに#11植田を捕らえてクラストップに立つとそのまま差を開いてフィニッシュ。
明日は午後2時10分から第3戦の決勝が行われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Motorsports Forum