TCRジャパン・サンデーシリーズ第4戦は29日、岡山国際サーキットで決勝を行い、ポールポジションの篠原拓朗(Audi RS 3 LMS)がスタートで出遅れるも序盤で挽回し、トップに立つとそのまま逃げ切り優勝を飾った。
第4戦は午後1時35分、曇り空で蒸し暑い中フォーメーションラップが始まった。
ポールポジションの篠原拓朗(Audi RS 3 LMS)はスタートをミスして後続に飲み込まれてしまう。代わってトップで1コーナーに向かったのは予選2位の前嶋秀司(ALFA ROMEO GIULIETTA TCR)。2位に同3位の密山祥吾(Volkswagen Golf GTI TCR)、3位に同4位の金丸悠(Honda CIVIC TCR)が続く。
しかし、オープニングラップで篠原はリボルバーからパイパーにかけて金丸を攻略して3位に上がると、2周目には密山をヘアピンでパスして2位。3周目にはホッブスで前嶋に並びかけ、接触しながらマイクナイトコーナー手前でトップに立った。
トップの篠原は2位に前嶋がいたため昨日ほどの独走劇を演じられなかったものの着実に前嶋とのリードを広げ、危なげないレース運びで15周を走り、昨日に続きサンデーシリーズでも優勝を飾った。
2位の前嶋は篠原には引き離されたものの3位以下よりペースが良く、単独走行でゴールを迎えた。3位には密山が入った。
4位の金丸は序盤にマシュー・ホーソン(Honda CIVIC TCR)をとらえて5位に上がってきた松本武士(Volkswagen Golf GTI TCR)とのバトルを演じていたが、6周目のホッブスからマイクナイトコーナーで松本にパスされ5位に落ちた。結局、4位には松本が、5位には金丸が続き、6位にはホーソンが入った。
ジェントルマンクラスは総合でも2位に入った前嶋が優勝。2位には総合7位のユーク・タニグチ(Honda CIVIC TCR)が、3位には同8位のYOSHIKI(Audi RS 3 LMS)が入った。
優勝した篠原は、最終戦の欠場が決まっている。何度もポールポジションを獲得しながら不運に泣いていたが、ここ岡山で鬱憤(うっぷん)を晴らし、土日連覇で有終の美を飾った。
最終第5戦は鈴鹿サーキットに舞台を移し、10月25、26日に土・日シリーズが開催される。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum