TCRジャパン・サタデーシリーズ第4戦は28日、岡山国際サーキットで決勝を行い、篠原拓朗(Audi RS 3 LMS)がポールトゥウィンで今季初優勝を飾った。
決勝は予報に反して天候が安定し、西日がまぶしい午後4時にフォーメーションラップが始まった。
ポールポジションの篠原拓朗(Audi RS 3 LMS)が好スタートを切り、トップで1コーナに向かう一方、予選2位の前嶋秀司(ALFA ROMEO GIULIETTA TCR)はスタートをミス。その後方では同3位の密山祥吾(Volkswagen Golf GTI TCR)と同4位のマシュー・ホーソン(Honda CIVIC TCR)が接触。ホーソンはスピンしてコースアウト。2位には予選5位の金丸悠(Honda CIVIC TCR)が上がり、前嶋は3位に落ちた。
トップの篠原は1周目に2位以下を2秒4離し早くも独走態勢に入ると、2周目のバックストレッチでは前嶋が金丸をパスして3位に上がる。しかし、前嶋はジャンプスタートによるドライビングスルーペナルティーを受け後退。3位はヒロボン(Volkswagen Golf GTI TCR)に代わった。
3位のヒロボンだったが、4位の密山が接触によりドライビングスルーペナルティーを科されたため、代わって4位に上がった松本武士(Volkswagen Golf GTI TCR)が急接近。10周目にはペースの違う密山に3位を明け渡すこととなった。
トップの篠原は「練習でいいセットが見つかった」と2位以下より1秒~2秒速いペースで、10周目には2位の金丸を10秒近く離して一人旅。その後はタイヤをいたわりペースをセーブして逃げ切り15周を走って土日を通し初優勝を飾った。
2位には大きく遅れて金丸が入ったが、レース後、再車検で最低地上高違反が発覚して失格。繰り上がって2位には松本が、3位にはヒロボンが入った。
ジェントルマンクラスは総合でも3位のヒロボンが優勝。2位にはユーク・タニグチが、3位には塩谷烈州(Honda CIVIC TCR)が入った。
サンデーシリーズ第4戦は、明日午後1時35分より23分+1周レースとして行われる。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum