F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第11戦SUGO決勝 #7佐藤が今季8勝目を挙げて2019年のチャンピオンを獲得

FIA-F4選手権第11戦の決勝が9月21日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、#7佐藤蓮(SRS/コチラレーシング)が今季通算8勝目を挙げ、最終戦を待たずして早々とシリーズチャンピオンを決めてみせた。

17周の決勝がスタートした 佐藤蓮と三宅淳詞のHFDP同士のトップ争い 優勝は佐藤蓮(SRS/コチラレーシング) 決勝2位は三宅淳詞(HFDP/SRS/コチラレーシング) 決勝3位は川合孝汰(DENSOルボ一セIPG F4) インディペンデントカップ優勝は佐藤セルゲイビッチ(結婚の学校フィールドモータースポーツ) 表彰式 インディペンデントカップの表彰式

第11戦決勝は12時50分より17周で行われた。スタート時の天候は曇り、路面はドライ。レース終盤にはコースの一部で小雨が降っていたと上位入賞したドライバーはコメントしているが、終始スリックタイヤでの戦いとなった。

予選2番手からスタートした佐藤はポールポジションの#5三宅淳詞(HFDP/SRS/コチラレーシング)との先陣争いに競り勝ち、トップで1コーナーへ。前回のオートポリスではスタート時にエンジン回転を落としすぎて失速したと語った三宅だったが、今回はホイールスピンをさせてしまって佐藤の先行を許してしまった。僅差で佐藤を追う三宅だったが、オーバーテイクのチャンスはなかなか巡ってこない。

その後方では3位を走行していた#6太田格之進(SRS/コチラレーシング)にジャンプスタートの裁定が下り、ドライビングスルーペナルティを課せられて大きく後退することに。

代わって3位に浮上した#20木村偉織(Silver Star Racing)の背後には#24平木玲次(Media DoADVICS影山F110)、#63川合孝汰(DENSOルボ一セIPG F4)が迫る。

そして9周目。

平木のスリップストリームにうまく潜り込んだ川合がホームストレートで平木に並びかけ、続く1コーナーでは一気に木村をも攻め落として3位に浮上するが、その直後に2コーナー立ち上がりでコントロールを乱した木村が平木に接触するアクシデントが発生。この影響で木村がコース脇にストップしてしまったためにセーフティーカーが導入されることになった。

レースは14周目に追い越し可能となったが、このリスタートでも佐藤は後続を引き離して1コーナーに飛び込み、後続に全く付け入る隙を与えずに17周を走りきって今季8勝目を挙げる。

同時に、第10戦終了時点でランキング2位にいた太田が結局18位に終わり、同3位の#60菅波冬悟(OTG DL F110)も6位に終わったため、佐藤は今季3レースを残して2019年のシリーズチャンピオンを獲得した。

またインディペンデントカップは予選トップからスタートした#3佐藤セルゲイビッチ(結婚の学校フィールドモータースポーツ)が今季4勝目を達成。前戦オートポリスで「上位の脱落の結果ではなく、予選から前にいて逃げ切りたい」と語った通りのレース展開を実現してみせた。

次戦第12戦決勝は明日午前8時55分より17周で行われる。

第11戦優勝 #7佐藤蓮(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
優勝した佐藤蓮(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト) スタート決まって、あとは自分のレースをするだけでした。完璧でした。ロングのペースが良いのはわかってたんで、あとは自分の走りをしてチャンピオンを決めようと思って。SCはちょっとやだなと思ったんですが、SC明けも落ち着いて走れたんで良かったです。チャンピオンは勝ってる結果でついてきたって感じで、あまり実感はないんですけど、ここで去年の雪辱を果たすことができて、チャンピオンもここで決めることができたんで、本当に嬉しいです。
第11戦決勝2位 #5三宅淳詞(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
決勝2位の三宅淳詞(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト) オートポリスと一緒のような感じですかね。スタートで抜かれて前に行けないような。今回はオートポリスと逆に後輪が空転してしまって、全く前に進まないような感じでしたね。スタートがうまくいかないですね最近は。SC明けはついていけてたんですけど、序盤のペースが良くなかったんで、そこは原因を追求しないとですね。やっぱりダウンフォースとかもあるんで、前にいないと思うように走れませんね。悔しいです。明日もポールですけど、もしかしたら雨でSCスタートになるかもしれないんで、ちゃんとスタートできるように頑張ります。
第11戦決勝3位 #63川合孝汰(Le Beausset Motorsports)
決勝3位の川合孝汰(Le Beausset Motorsports) スタートはまあ普通でした。周りもミスしてなかったんでそのまんま。そのあと1コーナーやヘアピンで絡んでるドライバーがいたんでそこで前に行けて。3番手の太田選手がいなくなってからは、前の平木選手のペースが良くてきつかったんですけど、木村選手に追いついてからはなんとかついていけました。SPコーナーで木村さんがミスしたところで「このチャンスしかない」と思って、で最終コーナーからうまく合わせて抜きに行きました。木村選手までは届かないかな、と思ったんですけど、僕の姿をミラーに映せていたこともあり、木村選手が少しミスをしたので、抜くことができました。そのあとクラッシュしたのはわかりませんでしたけど。SCが入ったのもオートポリスと同じ展開だったので、今度こそ抜きたかったんですけど、やはり前の二人のペースが安定して速かったのと、少し雨が降ってきたのとで、あまり無理はできなかった感じですね。でも予選順位を考えたら良い結果だったと思います。明日の予報が雨っぽいんですけど、雨はドライより自信があるんで。6番手からのスタートですけどスタートで抜かれないこと、無理しないことを心がけて、前のミスを誘っていけば前半のうちにチャンスがあるかなと思います。
第11戦インディペンデントカップ優勝 #3佐藤セルゲイビッチ(結婚の学校フィールドモータースポーツ)
インディペンデントカップ優勝の佐藤セルゲイビッチ(FIELD MOTORSPORTS) ここは予選ありきかなあと思ってましたんで、予選は結構頑張って、無理して、やってみたら、その無理が「壁を超えた」みたいな感じになって、レースペースも良くなりました。FIA-F4自体、今年ルーキーですから、クルマの動かし方もレースをするたびにだんだん分かってきました。それがこの菅生の中高速コースで結果に出てきたのかなと思います。まだまだ速くなれそうですね。明日は予選順位が良くないので、確実に表彰台を狙っていきます。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI


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