F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第3,4戦富士 川合が第4戦で3位獲得! 神も連続入賞を果たす (Le Beausset)

 ル・ボーセモータースポーツが参戦するカテゴリーのうちのひとつ、FIA-F4シリーズの第3・4戦が5月3日(金)~4(土)に富士スピードウェイ(静岡県)で開催された。今回の舞台、富士スピードウェイは国内最長となるストレートを持つサーキット。ストレートでの抜き合い、1コーナーでのブレーキング勝負、そこから続く性格が異なるコーナーとドライバーの技量も試される。

 開幕戦の岡山大会は、第2戦で川合が5位入賞、神は無念のリタイアを喫し、それぞれ強い思いでこの第2大会に臨んだ。

予選 5月3日(金)天候/晴れ コース状況/ドライ

 レースウィークは水曜日からトレーニング開始。ドライ、ウエット両方のコンディションの中で、長いストレートを持つ富士でのセッティングを模索していった。予選が行われる金曜日は天候にも恵まれドライコンディション。気温17度、路面温度25度のなか予選が開始された。坪松監督は「スリップ合戦になる。上手く使えなくてもチャンスはあるから、2周まとめてくるように。」と送り出す。

 神はコースインするも、ポジション取りに苦戦。6周目からアタックをしていき、まず1分46秒660を記録。その後も集団の中でタイムをまとめようとチャレンジしていくと、燃料も軽くなった終盤に46秒621でベストタイム更新。一方、川合は5周目に46秒322を記録し上位につけると更に続けて2周目のアタックをしていく。しかし、前に詰まったため一度間合いをあけ7周目に2度目のアタック。全てセクター自己ベストで繋げ46秒276を記録する。

 その結果、第3戦を神が14番手、川合は6番手。第4戦を神が12番手、川合は6番手から挑むこととなった。「最初の場所取りが悪くて、思うようにアタックができなかった上に、ミスが多くタイムも上手くまとめることができませんでした。」と神。「気温が思ったより上がったので、序盤から行くようにしました。前との間合いを上手く合わせることができましたが、ベストの周のセクター3はもう少し上げ幅がありました。」と川合は振り返った。

決勝第3戦 5月3日(金)天候/晴れ コース状況/ドライ

 午後になるとさらに気温は上がり、気温22度、路面温度40度。13時25分から第3戦決勝がスタートした。スタートでは神が抜群のスタートを見せ、1コーナーまでで4台を抜くと、さらに2台を攻略し一気にポイント圏内の8位まで駆け上がる。川合も1台をパスし、前をとらえていくが最終コーナー立ち上がりで軽く接触。避けるためにアウトに膨らんだことでポジションキープの展開。

 前の集団に追いついた神は、2周目のストレートで更にまとめて3台抜きにかかり序盤からプッシュしていく。川合は先の接触でアウトに膨らんだことにより数台に先行されるも逆転し、6番手で更なるポジションアップを狙っていく。

 神はレース折り返し時点で後続からプレッシャーをかけられ周回を重ねていく展開となり、13周目に9番手となる。川合はチャンスを伺っていくが、きっかけが訪れず最終ラップを迎える。そして、最後の勝負で終盤揺さぶりをかけ、最終コーナーで飛び込むとアウトに膨らんだ前車が目の前に戻ってきてストレートを立ち上がっていく。そのまま並んでコントロールラインを通過すると、川合が逆転。その結果、川合が0.009秒差で5位、神は9位でチェッカーを受けた。

決勝第4戦 5月4日(土)天候/晴れ コース状況/ドライ

 第4戦も晴天の下、8時40分に決勝を迎えた。神は前車がリタイアしたことで11番手からのスタートとなったが、今回もスタートが決まり2台をパスして9番手で1コーナーに入っていく。川合もスタートでひとつポジションを上げ、5番手に。しかし、スタート直後にストレート上でクラッシュがあったことからセーフティーカー(SC) が入る幕開け。

 5周目からレース再開となったが、リスタートをうまく決めた川合はヘアピン進入で4番手となると、前との差をコンスタントに詰めていき、10周目には2番手にまでジャンプアップ。一方の神も、順位を入れ替え合いながら8番手に上がる。

 しかし、川合の後ろから明らかにペースの速いクルマがポジションを上げて来て、12周目に3番手となるが川合は落ち着いて再逆転を狙っていく。神は13周目にも1台を攻略し7番手に上がる。

 川合は最後までチャンスを狙うが、仕掛けられる間合いまで入れずチェッカー。神も前と0.3秒差でレースを終えた。その結果、神は7位、川合は3位で今季初表彰台を獲得。「展開が予想できていたので、落ち着いてレースができました。今週を通しての結果としては上出来です。」と川合は振り返った。

チーム監督 坪松唯夫(Tadao Tsubomatsu)COMMENT
 ふたりのドライバーとも岡山での反省点を踏まえて今大会に臨んだことと思う。富士では長い直線をいかに速く走ることが出来るかが鍵となるが、2台ともストレートスピードが足りず苦しい展開になってしまった。そのような状況の中でも、ふたりのドライバーは腐らず、手強いレースを見せてくれた。
Driver 神晴也(Seiya Jin)COMMENT
予選が悪くて決勝の流れを掴みずらかったです。しっかりタイムをまとめて、いいポジションで決勝を迎えるようにすることが今後の課題だと痛感しています。第3戦はスタートも良く、序盤でポイント圏内に入ることができたのは良かったですが、走り方のミスが多く、守りのレースとなってしまいました。第4戦は、抜きにいった場面で抜ききれず、もっと自分のブレーキングをいかしたパッシングをできるようにしていく必要があると感じました。鈴鹿に向けて、決勝のことまで考えたセッティング、レースウィークの過ごし方をもっとしっかりしていきたいと思います。
Driver 川合孝汰(Kohta Kawaai)COMMENT
予選は前との間合いを合わせながらアタックでき、タイムも出せました。第3戦はスタートは悪くありませんでしたが、その直後の抜く抜かないの判断が中途半端になってしまい、そこでもう少し前に出られるようにすることが今後の課題だと思っています。第4戦は展開を予想できたので、落ち着いて臨めましたし、今週を通して考えると3位は良い結果だと思います。鈴鹿は例年タイム差がなく、抜きずらいので、自分の課題をレースウィーク中にクリアして表彰台の真ん中に立ちたいと思います。
Le Beausset Motorsports


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