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オートポリスS-FJ選手権

SFJ:第3戦オートポリス 荒川麟が今季2勝目でチャンピオンに王手

 朝まで降った雨により、ハーフウエット状況で予選が始まったS-FJ第3戦。各車ドライタイヤで15分間のアタックが始まった。中盤までトップを走行していた #77荒川麟を、0.041秒差で逆転したのは 前回の覇者・#11元嶋成弥。「昨日は調子が出なかったけど、今日はコンディション的に2周走ってみて感触が掴めました」とポールポジションを獲得する。フロントロウの #77荒川麟は逆に「昨日よりも調子が出ませんでした」と、厳しい表情。3番手には高校3年生、今回が4輪デビューの #12中村賢明。#77荒川とともに遠征組の一人だ。4番手には元チャンプの #56川地欽也と続く。

 正午15分過ぎに決勝、14台での争いの幕開けである。この頃には路面も完全にドライ状況となっていた。暑さは感じるが酷暑ではなく、比較的走行に適した気候と思われた。

 好スタートを切ったのは1、2番手の2人。ホールショットを決めた #11元嶋、続いて #77荒川、#12中村賢の順で駆け出して行く。オープニングから #11元嶋と #77荒川の激しい接近戦となり、4周まで両者の差は1秒以内。まさに一触即発状態が続く。そして5周目、2ヘア侵入で #11元嶋がハーフスピンを喫してしまいトップに #77荒川が浮上。#11元嶋は4番手で復帰できたのが幸いだった。

 ここからまた #11元嶋が上位を果敢に攻め上げる。2位走行の #12中村賢を射程圏内に抑えテールトゥノーズとなり、8周目で #12に追いつくも、#12中村賢も負けてはおらず、#11元嶋を攻め激しい順位攻防戦となった。両者のバトルに対し、トップの #77荒川はジワジワとリードを広げていく。

そして9周目のストレートで #11元嶋は #12中村賢と並び、1コーナーをアウトから抜き去り2位に浮上した。ファイナルラップに突入、#77荒川と #11元嶋との差は6.8秒ほど。ひと足先にシリーズ王手をかけた #77荒川が優勝、必死の追い上げを見せた #11元嶋が2位でフィニッシュ、#12中村賢が3位とデビュー戦を表彰台で飾った。

優勝 #77 荒川麟 Drago CORSE 10V
「前日までが全然乗れてなくスタートするまで不安でしたね。序盤、プッシュしてもなかなか追いつけなかったので、ミスをしないように走りました。正直余裕は無かったですけど中盤の2ヘアでトップに立てて、それからも慎重に走りました。これで2勝目、次戦でチャンピオンが決まるのでこの優勝はとても嬉しかったです」
2位 #11 元嶋成弥 KKW
「好スタート出来ましたが、荒川君も良くて。トップ走行でこのまま離していけるかなと思ったんですけどピタリ背後に付けられていて。2ヘアでブレーキタイミングが遅れ、スピンをしましたが、絶対に諦めないぞ! と追い上げました。今回の内容はミスが多かったり抑えきれなかったりで、全部自分が悪かったです(苦笑)。次戦は優勝しか考えていません」
3位 #12 中村賢明 TAKEFIRST
「スタートは練習不足。ミッションカートの感覚でいけるかなと思ったんですが、可もなく不可もなくでした。3番手を単独走行してましたが中盤から元嶋選手とのバトルになり、かなり速くて必死で鬼ブロックしたのですが(笑)ストレートで差が出ちゃって。その後、抜き返すぞと思ったのですが、ミスして離れることも懸念しポジションキープしました。デビュー戦で表彰台に乗れて嬉しかったです。でも本当は『デビューウィン』を果たしたかったんですけどね」
Text: Akiko SONODA
Photo: Koji IKEDA


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