全日本F3選手権第18,19戦はFIA WEC第4戦「富士6時間耐久レース」の併催レースとして13日、公式予選が行われ坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)両戦ともポールポジションを獲得した。
全日本F3選手権もいよいよ最終大会。久しぶりにWECの併催レースとして富士で行われ、ここで大団円を迎える。午前11時30分より30分間で争われる予選は、ベストタイムで第18戦の、セカンドベストタイムで第19戦のグリッドが決定する。天候は曇り、気温15度、路面温度20度と絶好のコンディションだ。
予選は開始10分前ころ、各ドライバー、ワンセット目のタイヤでアタックに入ろうかというときに、1コーナーでバックミラーを脱落させた車両がありその回収のために赤旗が提示される。
赤旗が解除され再びアタックが始まると坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が1分33秒905でトップに立ち、2位にはチームメートの宮田莉朋(同)が続く。
各車2セット目のタイヤに履き替え、残り10分あたりで再びコースイン。3周ウォームアップを行い4、5周目でアタックに入る予定だった坪井は、残り時間が少ないため2周のウォームアップで3、4周目にアタックを敢行。それでも坪井は1分33秒309、33秒330とコースレコードを上回るタイムを並べ18、19戦両戦でのポールポジションを獲得した。
2位には両戦とも宮田が入り、18戦の3位には「ようやく一発のタイムの出し方がわかってきた」という今季急成長の片山義章(YTB F318)が飛び込んできた。19戦の3位には笹原右京(THREEBOND)が入った。
F3初参戦で昨年のスーパーFJ東北、富士シリーズチャンピオンの大草りき(Planexスマカメ・F3)は両戦とも8位と健闘。急遽参戦が決まったやはりF3初参戦の太田達也(Albirex-RT)はマシンに手こずり両戦とも13位と下位に沈んだ。
両戦ともポールからスタートする坪井は第18戦で勝てば単独でのF3連勝記録の11連勝を達成。どちらかで勝っても単独での年間最多勝利記録の16戦を達成することとなる。
第18戦決勝は本日13日午後3時30分より21周で、第19戦決勝は明日14日午前9時10分より15周で行われる。坪井の記録更新に注目だ。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum